綴り字のシーズンの紹介:2005年アメリカ映画。スペリング大会と宗教という、日本人では理解が難しいテーマを題材にした家族ドラマ。完璧で幸せそうな家族に見えた一家が、娘のスペリング大会出場をきっかけに家族の絆にほころびが見え始める。
監督:スコット・マクギー、デヴィッド・シーゲル 出演:リチャード・ギア(ソール・ナウマン)、ジュリエット・ビノシュ(ミリアム・ナウマン)、フローラ・クロス(イライザ・ナウマン)、マックス・ミンゲラ(アーロン・ナウマン)、ケイト・ボスワース(チャーリ)、ほか
映画「綴り字のシーズン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「綴り字のシーズン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
綴り字のシーズンの予告編 動画
映画「綴り字のシーズン」解説
この解説記事には映画「綴り字のシーズン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
綴り字のシーズンのネタバレあらすじ:起・家族のほころび
スペリングが得意な11歳の少女イライザは、スペリングの地区大会(単語の綴りの正確さを競う競技)に出場することになったが、両親の関心は成績優秀な兄アーロンに向けられ、大会出場への手紙を見てももらえなかった。
イライザはアーロンに会場まで送ってもらい大会に出場すると、見事地区大会優勝を果たす。2人はその結果を伝えようと大学で宗教学を教えている父ソールのもとへ行く。ソールは娘の快挙に喜び、次に進んだ地方大会でも優勝すると、父ソールの関心はアーロンからイライザへと替わっていく。
このことがきっかけでこれまで完璧に見えた家族にほころびが見え始める。
綴り字のシーズンのネタバレあらすじ:承・母の秘密と兄の葛藤
ユダヤ教のソールは良き夫、良き父を自負していたが、妻ミリアムが抱える心の闇には気づいていなかった。科学者として働くミリアムはカトリックだったがソールとの結婚でユダヤ教に改宗、子供の頃に両親を事故で失っており、その喪失感からか精神的に不安定な状態にあった。
ミリアムはなくしたものを埋めるかのように他人の家に侵入しては盗みを繰り返していた。
父の関心を失い、これまで父の期待に応えてきたアーロンは、ある時鐘の音に誘われてカトリック教会に足を踏み入れたことで、宗教に疑問を感じるようになっていた。そんな時アーロンはヒンズー教の娘チャーリに出会い、チャーリの家でヒンズー教の暮らしを目の当たりにする。
仲間とキャンプと偽ってチャーリとともにヒンズー教の催しに参加したアーロンは、初めて心が満たされる。
綴り字のシーズンのネタバレあらすじ:転・理解できない父
イライザが州大会、全国大会へと駒を進める中、帰りが深夜になったり、夜中に家を抜け出すようになったミリアムをさすがに不審に思うようになったソールだったが、問いただしても妻は何も答えようとしない。
しかしある晩、警察からミリアムが窃盗で逮捕されたと電話が入り、彼女が住所だと言った場所の倉庫からは、これまで盗んだ高価ではないが光り輝くもので溢れていた。妻の心の闇に始めて気づいたソールは心を痛めるが、入院治療を受けるミリアムは理由が理解できない彼に背を向ける。
そしてアーロンがヒンズー教に傾倒していることを知り激しくなじるが、アーロンはソールが家族を支配し、真実が見えていなかったのだと言い争いになる。家族の崩壊は自分のせいだと言うイライザに、ソールは否定して励ます。
綴り字のシーズンの結末:スペリング大会
全国大会参加のため、イライザはソール、アーロンと共に開催地へやって来る。大会前日、イライザは優勝した姿を母に見てもらおうと集中して練習をしていると、何かが宿ったような感覚に襲われる。
全国へテレビ中継される中、決勝が行われる。ミリアムも病院でその様子を見つめていた。順調に勝ち進み、あと一問のところでイライザは最後の一語の一文字をわざと間違って答え、優勝を逃す。ソールは無念さに涙するがイライザは満足げで、テレビ画面で娘を見つめるミリアムの表情も誇らしげだった。
以上、映画「綴り字のシーズン」のあらすじと結末でした。
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