ビッグフット 猿人の紹介:2006年アメリカ映画。凶悪なモンスターと人間の戦いを描くパニック・ホラー。元軍人のジャックは、娘チャーリーを連れオハイオ州の田舎町へ帰郷した。親友ボブとも再会し、新生活に馴染んでいくジャック。しかし町では、シカの死体が頻繁に発見されるという奇妙な出来事が起きていた。大型の動物の仕業だろうと考えられていたが、町の老人は巨躯の猿人ビッグフットの犯行だと主張する。ジャック達はそれを笑い飛ばしたが、町付近の森には実際にビッグフットが住み着いていた。ビッグフットは次第に人間を襲い始め、次々と犠牲者を出していく。
監督:ボブ・グレイ 出演者:ライザ・フォスター(サンディ・パーカー)、サヴェリオ・マリネッリ(ブコウスキー)、トッド・コックス(ジャック・サリバン)、ボブ・グレイ(ボブ・パーキンス)、ブルック・ベックウィズ(チャーリー・サリバン)ほか
映画「ビッグフット 猿人」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ビッグフット 猿人」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ビッグフット 猿人」解説
この解説記事には映画「ビッグフット 猿人」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ビッグフット猿人のネタバレあらすじ:町の異変
舞台は現代アメリカ、オハイオ州の田舎町。元職業軍人のジャック・サリバンは、娘チャーリーを連れて故郷であるこの町に帰って来ました。保安官で親友のボブ・パーキンスが駆けつけ、2人は再会を喜びます。
その夜、サリバン親子はパーキンス家の夕食に招かれました。チャーリーをボブの妻キャシーに預け、ジャックはボブとバーへ飲みに出かけます。そこへボブの知人女性サンディ・パーカーがやって来ました。森の管理をしている彼女は、最近シカの死体が続けて見つかっていることに気を揉んでいます。
近頃森を削って家を建てているため、行き場を失ったクマがシカを襲っているのではないかと考えていました。しかしその会話を聞いていた町の老人が、これは巨躯の猿人ビッグフットの仕業だと言い出します。ビッグフットは長年森に住み着いていると熱弁しますが、町の人々は誰も信じていません。
ジャックは泥酔したボブを家まで送り届け、自宅に帰るため車に乗り込みました。ヘッドライトを付けると、その光の中に一瞬巨大な獣が現れます。ジャックはぎょっとしましたが、気のせいかと考えその場を走り去りました。
ビッグフット猿人のネタバレあらすじ:最初の犠牲者
翌日、サンディがサリバン家を訪ねて来ました。元々別の土地で暮らしていた彼女は、ジャックのことをよく知りません。サンディに質問攻めにされ、ジャックは色々なことを答えました。
妻は家を出てしまい、現在はロサンゼルスにいること。軍人時代、上官の不興を買って殴られたこと。そして殴り返してしまい、軍法会議にかけられたこと。サンディは誠実なジャックに惹かれていきます。
ジャックはサンディに昨夜見た謎の獣について相談し、もしかするとビッグフットかも知れないと言いました。調べてみると、ビッグフットはタンパク質やカロリーを蓄えるため、シカの肝臓を食べる習性があるようです。
一方、保安官事務所には町の住人ロレッタが血相を変えて駆け込んで来ました。彼女の夫モンローが、早朝森にバードウォッチングに出かけてまだ戻っていないというのです。ボブは部下のブコウスキーに森を捜索するよう指示し、ロレッタを落ち着かせました。
ボブがジャックをランチに誘いに行くと、ブコウスキーからモンローの遺体を発見したと知らせが入ります。ジャックもボブに同行して森へ行ってみると、モンローは見るも無惨な殺され方をしていました。全身に強い力で引き裂かれたような傷があり、心臓と肝臓がなくなっています。
ボブや検視官は大型の動物の仕業だろうと考えますが、ジャックはビッグフットの犯行だと考えました。しかし荒唐無稽な話として、ボブにさえ取り合って貰えません。
ビッグフット猿人のネタバレあらすじ:忍び寄る恐怖
後日。今度は野球の試合に参加していた少年カイルが、野球場から姿を消してしまいます。森を背にして立っていた彼の体を、後ろから太く毛深い腕が掴んだのをジャックが目撃していました。大人達が必死に捜索しますが、カイルは見つかりません。
ジャックはビッグフットの仕業だと訴えますが、誰も相手にしてくれませんでした。頭を悩ませるボブのもとへ、ブコウスキーが写真を持って来ます。それはモンローのカメラに残っていたもので、死の直前の出来事が写っていました。
写真には不鮮明であるものの、巨躯の猿人の姿が収められています。ボブはビッグフットの可能性を考えましたが、パニックを防ぐためにもブコウスキーに口止めしておきました。
ビッグフットの存在を確信するジャックは、ボブに危険性を訴えます。おそらくビッグフットは森の住処を奪われ、シカを食い尽くした後、人間の弱さに気付いて襲って来ているのだと。ボブも対策を練ってはいますが、住人にどう説明すれば良いのかと頭を悩ませました。
ビッグフット猿人のネタバレあらすじ:終わらない殺戮
町の荒くれ者バークレーは、猛獣を退治するという名目で銃を大量に集め、仲間4人と共に森へ入りました。銃を手に気が大きくなっていた彼らでしたが、その前にビッグフットが現れます。銃もビッグフットには通用せず、バークレー達は皆殺しにされてしまいました。
その夜、バーで犠牲者の死を悼んでいたボブは、また老人からビッグフットの話を聞かされます。老人によると、1933年、老人とその父親は森でビッグフットに遭遇したそうです。父親はビッグフットに食い殺され、老人は心に傷を負ったまま生きてきました。
それでもボブはビッグフットの存在に確信が持てず、バーを出て家に帰ろうとします。しかし駐車場でビッグフットに襲われ、無残にも殺されてしまいました。
ビッグフット猿人の結末:人間の逆襲
翌日。ボブの死を知ったジャックは、激しく嘆き悲しみます。ボブの手には、抵抗した際引き抜いたビッグフットの毛がついていました。後日、憔悴したキャシーがジャックを訪ねて来ます。彼女はどうか受け取って欲しいと言って、ボブの保安官バッチをジャックに手渡しました。そして必ず、ボブを奪った猛獣を殺してくれと。
キャシーの思いを受け取ったジャックは、仕舞い込んでいた軍人時代の装備を引っ張り出しました。武器を身に付け、ビッグフットを倒しに向かいます。採石場でビッグフットを誘き出したジャックは武器を手に対峙しますが、苦戦を強いられました。
サンディが駆けつけジャックを助けようとしますが、ビッグフットに殴られ気絶してしまいます。するとそこへ、老人が除雪車で突っ込んで来ました。吹っ飛ばされたビッグフットはようやく絶命します。
ジャックとサンディが勝利の喜びに抱き合い、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画「ビッグフット 猿人」のあらすじと結末でした。
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