華麗なる相続人の紹介:1979年アメリカ映画。大手製薬会社の社長である父を亡くし、会社を相続した一人娘が、その遺産をめぐって何者かに命を狙われるサスペンス。シドニー・シェルダンの「血族」をオードリー・ヘプバーン主演で映画化。
監督:テレンス・ヤング 原作:シドニー・シェルダン 出演:オードリー・ヘプバーン(エリザベス・ロフ)、ベン・ギャザラ(リース・ウィリアムズ)、ジェームズ・メイソン(アレック・ニコルズ)、ロミー・シュナイダー(エレーヌ・ロフ=マルタン)、オマー・シャリフ(イーボ・パラッツィ)、ミシェル・フィリップス(ヴィヴィアン・ニコルズ)、イレーネ・パパス(シモネッタ・パラッツィ)、ほか
映画「華麗なる相続人」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「華麗なる相続人」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
華麗なる相続人の予告編 動画
映画「華麗なる相続人」解説
この解説記事には映画「華麗なる相続人」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
華麗なる相続人のネタバレあらすじ:起・怪しい血族たち
世界でも有数の大企業ロフ製薬の社長サム・ロフが冬山登山中に滑落、死亡が報じられる。行商から一代で大企業に築き上げたサムは、会社を守るために経営をロフ家の血族で固めていたが、その血族である重役らは、それぞれに金銭的問題を抱えており、サムの死亡に色めき立つ。
英国貴族のアレック(ジェームズ・メイソン)は若い妻ビビアンの浪費に悩まされており、野心家のエレーヌ(ロミー・シュナイダー)は会社乗っ取りを目論み夫シャルルもまた横領・贈賄に手を染めていた。
シモネッタ(イレーネ・パパス)は夫イーボ(オマー・シャリフ)との間に3人の娘がいたが、イーボは愛人ドナテラとの間にも3人の息子がいて養育費を要求され逃げ回っていた。
彼らは株を公開し売却することで大金を手に入れることを画策していた。
華麗なる相続人のネタバレあらすじ:承・狙われた相続人
唯一血族ではない重役リース(ベン・ギャザラ)がニューヨークの博物館で働くサムの一人娘で相続人であるエリザベス(オードリー・ヘプバーン)を迎えに行く。
重役会議が開かれ、一同は銀行の負債を理由に株の公開を提案するが、エリザベスは父の意思を尊重し株の公開を否決、自分が社長を引き継ぐことを宣言する。リーズと秘書ケイト以外の面々は困惑と不満の色が隠せないでいたが、その時、事件の捜査をしていたマックス警部が社を訪れ、ザイルが銃弾で切断されていたことから、サムの死は殺人だったことが判明する。
衝撃を受けるエリザベスだったが、彼女は生前父が残した録音テープから、重役の中に企業秘密を外部に漏らしている裏切り者がいることを知る。その頃からエリザベスは何者かに命を狙われるようになる。
華麗なる相続人のネタバレあらすじ:転・疑われた愛
マックス警部はコンピューターを使って重役らを調べていたが、同じ頃に発生していた連続殺人事件がロフ家に関係していることが分かり、関連を探っていた。
エリザベスは経営経験のない自分を不安視する銀行を納得させるため、リースと形式上だけの結婚して、彼を社長に据えることにするが、リースへの信頼は徐々に本当の愛へと変わっていく。
そんな中でも新薬の開発に携わっていた社員やケイトまでもが殺されてしまう。社長室で紛失した父の録音テープや計画を示すエレーヌからの手紙、銃を見つけたエリザベスはリースに疑いの目を向ける。
華麗なる相続人の結末:追い詰められた犯人
身を守るため別荘を訪れたエリザベスだったが、深夜、人の気配で目覚めると、屋敷に火が放たれる。燃え広がる火を避けて屋根に上がったエリザベスを、下でアレックとリースが待ち受けていた。
2人は互いを犯人だと言い合っていたが、その時、銃を持っていたリースを疑い、彼女はアレックのもとに降りる。その時マックス警部が到着し、アレックが連続殺人の証拠を手にしていたため、その場で彼を撃つ。
アレックは一連の殺害の疑いがリースに向くよう工作し、また妻ビビアンを殺害した嫌疑がかからないよう連続殺人に見せかけたのだった。全てが明らかになり、ようやく心から安堵してリースの腕に抱かれるエリザベスだった。
以上、映画「華麗なる相続人」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する