ブラディ・サンデーの紹介:2002年イギリス,アイルランド映画。1972年1月30日、北アイルランドのロンドンデリーで公民権を求めるデモ隊に、イギリス軍が軍事行動を起こし、13人の死者を出した『血の日曜日事件』をドキュメンタリータッチに再現した作品です。元々テレビドラマとして作られたものの、ベルリン国際映画祭の最高賞である金熊賞を受賞。
監督:ポール・グリーングラス 出演者:ジェームズ・ネスビット(アイバン・クーパー)、ティム・ピゴット=スミス(フォード少将)、ニコラス・ファレル(マクレラン准将)、ジェラルド・マクソーリー(ラガン警視正)、キャシー・キエラ・クラーク(フランシス)ほか
映画「ブラディ・サンデー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ブラディ・サンデー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ブラディ・サンデー」解説
この解説記事には映画「ブラディ・サンデー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ブラディサンデーのネタバレあらすじ:起
フォード少将がやってきて、今度行われるデモ行進について、制圧と逮捕について話していました。一方、北アイルランドでは弾圧されるカトリック信者への差別に対する集会が行われ、地元の下院議員のアイバンが演説をしていました。アイバンは今度の日曜日、予定通り公民権運動のデモを行い、フリーデリー広場での集会を行う事を宣言しました。
フォード少将が話していたのは、イギリス軍の兵士達へ向けて、北アイルランドの公民権運動の組織IRAの活動鎮圧の対応でした。北アイルランドはイギリス政府に対する反発が強く、若いジェリーもその一人でした。ジェリーは過去に反政府活動で逮捕された経緯がありましたが、今度の日曜日の行進には参加して、投石でもやってやろうかと計画を立てていました。
ブラディサンデーのネタバレあらすじ:承
アイバンは恋人のフランシスの約束をすっぽかし、日曜日の行進の準備や声掛けをやっていました。フランシスに冷たくされるも、通りがかりの人々に声をかけ、活動しました。しかしイギリス軍の兵士がすでに多く配備された状況に困惑していました。また、周囲からは、デモ行進を止めたらどうかという助言もありました。しかしアイバンはこの運動を止めたら、北アイルランドの主権がなくなると言って、行進はやると言い切りました。
そのころ、ジェリーは友人らと、暴動を起こすフーリガンの集まる場所にいました。そして仲間たちと投石をやる話をしていました。アイバンはフーリガンのリーダーに会い、決して軍を挑発したりという無茶はしないでくれと頼みました。異様な盛り上がりに不安を感じたアイバンは、地元のラガン警視正に相談しました。
ブラディサンデーのネタバレあらすじ:転
ラガン警視正はフォード少将らに会い、イギリス軍のデモ行進に対する対策を聞きました。そこでパラ部隊が配備されていることを知ったラガン警視正は、アイバンに行進を止めろと告げますが、アイバンはやめないと言いました。パラ部隊は戦闘地域へ派遣される部隊で、軍事行動も辞さない体制になっていることがわかりました。デモ行進の出発点には大勢の市民がいました。アイバンが先頭の車に乗り、デモ行進が始まりました。ジェリーら若者は、最後尾に並んで行進に参加しました。
行進が始まると、イギリス軍の兵士たちは市民に銃口を向けていました。これを見た最後尾の若者たちは『イギリス軍は帰れ』と挑発する言葉を大声で発し始めました。そして若者たちは列から離れ、フリーデリー広場と反対の役場を目指して進み始めました。これによりイギリス軍はゴム弾と催涙弾を発砲し始めました。この双方の挑発を止めようと、アイバンが仲裁に入りますが、無理でした。
ブラディサンデーの結末
若者たちが投石を始め、暴徒化し始めました。そしてイギリス軍兵士は明確な指示がない中、市民に実弾を発砲しました。これにより二人が銃弾に倒れ、若者たちと、さらに周囲の大人たちが暴徒と化し、イギリス軍に攻撃を仕掛けました。イギリス軍は兵士の判断で市民を銃撃し始めました。手当たり次第に攻撃し、倒れた人にまでとどめを刺す兵士もいました。想定外の展開にフォード少将は順次撤収を命じました。街は銃弾を受けた人があちこちに倒れていました。
アイバンは病院に行き、状況を見ました。そして医師から死者13人と報告を受けました。市民を攻撃したイギリス軍は記者会見で非難を浴びました。そしてイギリス政府は、兵士たちへの聞き取り調査を始めました。兵士たちは上官の指示だと言いました。13人の犠牲を出したものの、アイバンは記者会見で、勝利宣言をしました。イギリス政府は北アイルランド国民全員を敵に回したと言いました。イギリスでは市民を射殺した兵士は罪に問われず、指揮した上官らは、女王から勲章を受けました。
以上、映画「ブラディ・サンデー」のあらすじと結末でした。
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