ブロウの紹介:2001年アメリカ映画。1970年代のアメリカでドラッグの頂点にたったジョージ・ユングの波乱万丈な人生を描いた実話に基づく映画です。1950年代のアメリカ・マサチューセッツに生まれたジョージ・ユング。幼い頃に父親の会社は倒産し、貧しい暮らしを強いられた。60年代になりジョージはマリファナの小売りに乗り出すと、すぐさまその商才を開花させていく……。
監督:テッド・デミ 出演:ジョニー・デップ(ジョージ・ユング)、ペネロペ・クルス(マーサ・ユング)、ジョルディ・モリャ(ディエゴ)、フランカ・ポテンテ(バーバラ・バックリー)、レイチェル・グリフィス(アーミン・ユング)、レイ・リオッタ(フレッド・ユング)、イーサン・サプリー(トゥナ)、ポール・ルーベンス(デレック・フォーリール)、マックス・パーリック(ケヴィン・デュリ)、ほか
映画「ブロウ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ブロウ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ブロウの予告編 動画
映画「ブロウ」解説
この解説記事には映画「ブロウ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ブロウのネタバレあらすじ:起
ジョージ・ユングの父親は小さな会社を経営していました。両親は仲が悪く、母親は何度も家出を繰り返すような家庭環境でした。ジョージの父親はジョージに愛情を注ぐ努力をしながら、たくさん働いてきましたが、ついに破産してしまいます。ジョージはそんな家族から早く離れたいと思い、学生のときに親友のトゥナとともにカリフォルニアへ引っ越します。
両親の苦労を見ていたので、ラクして稼ぎたいと考えた末、デレックのマリファナを、スチュワーデスがたくさん集まるビーチで売りさばく仕事を始めます。ジョージは順調に稼いでいき、それとともに有名人になっていきます。
ある日、東部から来た友達ドューリから、この上モノを東部で売ればすぐにさばけるとの情報を得ます。そこで、ジョージはデレックを交渉して、東部にマリファナを運ぶことにします。デレックは飛行機でマリファナを運べるわけがないと思っていましたが、ジョージの彼女バーバラはスチュワーデスなので荷物検査がなく、バレずに運ぶのは問題ありませんでした。
ドューリの読みは当たり、驚くほどに東部で売れて大成功しました。しかし、ジョージはこれでは小売業だと不満を抱いています。そこで、自分の産地を持つためにメキシコへと向かいます。産地買収は成功し、これでジョージは一気に金持ちになります。
ブロウのネタバレあらすじ:承
しかし、1972年にシカゴで捕まってしまい、2年の服役を強いられました。それをバーバラは待てないと言います。バーバラはガンでわずかな余命でした。この出来事をきっかけに密売人仲間はばらばらになってしまいました。
ジョージは彼女の看病のために逃亡をし、彼女が死んだ後も逃亡生活を送りました。1年ぶりに実家に帰ると、母親はジョージのしていることを責めました。そして、母親に通報されて再び捕まってしまいます。
刑務所に入っているときの同房がディエゴという男でした。ジョージは刑務所に入ることによって、コカインについて詳しくなっていきます。出所後は、先に出所していたディエゴの元へと向かいます。ディエゴからカルテルの頂点、麻薬王パブロ・エスコバルを紹介してもらいます。
パブロはアメリカでビジネスを広げたいと思っていたところで、信頼できるアメリカ人を探していました。ジョージは信頼されて交渉が成立します。この交渉をきっかけにアメリカでコカインが爆発的に広まります。1980年前後のコカインの8割はジョージたちが仕入れたものでした。
ブロウのネタバレあらすじ:転
ディエゴの結婚式でジョージはマーサと出会い、一目ぼれをします。マーサは婚約者でしたが、お互いに惹かれあい、周りの反対をよそに略奪結婚をしました。
その頃、パートナーのディエゴは、ジョージには秘密が多いと不満を抱いていました。特に、西の売人について知りたがっていました。そこでジョージは西の売人はデレックであると伝えます。するとディエゴは早速裏切り、ジョージに内緒でデレックと組んでドラッグを密輸して儲け始めました。
これをきっかけにこの業界から足を洗うことを決意したジョージ。マーサとの間に女の子が生まれ、それからはお酒もドラッグもやめ、娘のクリスティーナに全てを注ぎました。
38歳の誕生日パーティーにデレックがやってきます。デレックは結局ディエゴに裏切られたそう。昔のことだからとジョージはデレックを許します。幸せなパーティーを過ごしていたものの、警察がやってきて密売人関係の人達は全員逮捕されてしまい、ジョージも逮捕されてしまいます。
保釈金を払って国外へ逃亡しようと計画するジョージ。逃亡生活資金を手に入れようとましたが、預けていた銀行が国有化されてしまい、ジョージの預金はすべてパナマ政府に没収されてしまいました。これにより、破産は逃れられませんでした。気がおかしくなったマーサは暴れて警察に捕まってしまい、その騒ぎのせいで逃亡中のジョージも捕まってしまいます。
3年後、刑務所の中でジョージとマーサの離婚が成立。養育権もマーサにとられてしまいます。
ブロウの結末
ジョージは出所してクリスティーナに会いに行きます。最初は嫌われていたましたが、だんだん仲良くなっていきます。クリスティーナのことを愛していましたが、養育費も生活費も払ってあげられませんでした。
クリスティーナとマーサのために、ジョージはまた密売人の仕事に手を出してしまいます。この一回の仕事で足を洗って、クリスティーナとカリフォルニアで暮らす約束をしました。
しかしこの仕事はFBIと麻薬取締班のワナであり、再びジョージは捕まってしまいます。2015年までの服役刑。この映画の放送時点でクリスティーナは一度も面会に来ていません。
以上、映画「ブロウ」のあらすじと結末でした。
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