逢びきの紹介:1945年イギリス映画。デヴィッド・リーンが世界的に認められるきっかけとなった名作。ノエル・カワードの戯曲「静物画」を元に、人妻の不倫物語を大胆な構成で描いている。この映画に使われたせいで、ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」がさらに有名になった。
監督:デヴィッド・リーン 出演:セリア・ジョンソン(ローラ)、トレヴァー・ハワード(アレック)、スタンリー・ホロウェイ、ジョイス・ケアリー、ほか
映画「逢びき」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「逢びき」のあらすじと結末をネタバレ解説。動画やキャスト紹介、レビューや感想も掲載。ストーリーのラストまで簡単解説します。
逢びきの予告編 動画
ネタバレ「逢びき」あらすじ・結末
この記事には映画「逢びき」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方はご注意ください。
逢びきのネタバレあらすじ:1
ミルフォード駅には今日も汽車が行き来しています。その待合室で人妻のローラと医師のアレックが会話中です。そこへローラの知り合いの中年女性がやってきます。彼女は2人の様子にも無頓着。延々とつまらない話を続けます。気分を壊されて帰宅するローラ。何も知らない夫の前で、アレックとの短い関係を回想し始めます――。
逢びきのネタバレあらすじ:2
専業主婦であるローラには子供もいるため、生活は家庭中心。毎週木曜日、ミルフォードの町へ買い物に出かけ、映画を見るなどしてしばらく町をぶらぶらするのが、唯一の娯楽です。やはりミルフォードに出かけた日、駅のフォームで汽車を待っているとその煤が目に入ってしまいます。それを親切に取ってくれたのがアレックでした。その時はそれだけのことでしたが、やがて毎週ミルフォードにゆく度、彼と偶然に会うようになります。奇遇を喜び、食事を共にすることになって、その時初めてお互いが自己紹介をします。食事後も2人は映画を一緒に鑑賞。別れ際にアレックは、来週も会ってほしいと頼みます。彼に心惹かれるものを感じたローラはその頼みを承諾。翌週高揚する気持ちでアレックを待ち受けますが、約束の時間になっても彼は現れません。諦めかけた時、ようやく彼がやって来て、「手術のために遅れたのだ」と申し訳なさそうに言います。そしてその次の週、彼らは一緒にボートに乗り、お互いの気持を伝え合います。もはや不貞行為でした。その日、帰宅すると息子が怪我をしていたため後悔の念が起きますが、燃え上がった恋の炎は消すことができません。翌週もまた逢びきを重ね、2人はプラトニックながら深い関係に陥ってゆきます。
逢びきの結末
しかし、妻を捨てることは出来ないアレックはこの関係にけじめをつける事を決意。南アフリカの病院へ赴任することにします。ローラも家庭のためにアレックの別れ話を受け入れますが、その話の最中、汽車に身を投げることも一瞬頭をよぎりました。しかし、気の迷いは去り、ローラはうるさい知り合いの女性の話を聞きながら帰宅したのです。回想を終えたローラは泣き出しますが、そんな彼女を夫は優しく慰めるのでした。
この映画の感想を投稿する