ブロークン・フラワーズの紹介:2005年アメリカ映画。冴えない中年男性がかつての恋人達を訪ね歩くコメディ&ロードムービー。無気力に暮らすドン・ジョンストンの元に、昔の恋人から手紙が届いた。ドンに息子がいると知らせる手紙だったが具体的な差出人は不明。友人ウィンストンは、差出人を探し出せとドンを強引に旅立たせる。2005年のカンヌ国際映画祭で審査員特別グランプリを受賞した。
監督:ジム・ジャームッシュ 出演者:ビル・マーレイ(ドン・ジョンストン)、ジェフリー・ライト(ウィンストン)、シャロン・ストーン(ローラ)、フランセス・コンロイ(ドーラ)、ジュリー・デルピー(シェリー)ほか
映画「ブロークン・フラワーズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ブロークン・フラワーズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ブロークン・フラワーズ」解説
この解説記事には映画「ブロークン・フラワーズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ブロークン・フラワーズのネタバレあらすじ:ピンク色の手紙
舞台は現代アメリカ。ドン・ジョンストンはコンピュータービジネスで成功し、悠々自適の生活を送る中年男性です。しかし過去の女遊びと無気力が災いし、同棲中の恋人シェリーに出ていかれてしまいました。そんな彼の家にピンク色の手紙が配達されます。どうやら差出人は昔の恋人のようですが、名前も住所も書かれていません。手紙には20年前ドンと別れてから妊娠に気付き、男児を出産したと書かれていました。そして19歳になった息子が数日前父親を探す旅に出たというのです。隣家に住む友人ウィンストンに手紙を見せると、彼は赤インクにピンクの便箋、タイプ文字が特徴だと言って興味を持ちます。ウィンストンはドンに20年前交際していた女性のリストを作成させ、彼女達の現住所を調べ出しました。彼の強引な説得で渋々手紙の差出人を探す旅に出たドン。ヒントは「ピンク色」と「タイプライター」、そして「息子」がいるかどうかです。
ブロークン・フラワーズのネタバレあらすじ:5人の元恋人
アメリカ各地に住む元恋人達を訪ねるドンは、さり気なく探りを入れていきます。1人目の元恋人ローラは夫に先立たれ、現在は一人娘のロリータと一緒に暮らしていました。ピンク色のバスローブは持っていますがタイプライターはありません。2人目のドーラはピンク色の名刺を使っていますが子どもはいないそうです。3人目のカルメンはピンク色のスウェットを着ていましたが子どもは16歳の娘だけ。4人目のペニーの家にはピンク色のバイクと壊れたタイプライターがありました。しかしドンはペニーに罵倒され、仲間の男に思い切り殴られて気絶してしまいます。最後にリバー・ビュー墓地に向かったドン。そこには5人目の元恋人ミシェルが眠っていました。
ブロークン・フラワーズのネタバレあらすじ:手紙の差出人
真相は掴めないまま、ドンは地元に帰って来ました。空港を出てタクシーに乗る直前、バックパッカー風の青年と目が合います。翌日、ドンの家に再びピンク色の手紙が配達されました。中身を読んだドンは手紙を持ってウィンストンとの食事に出かけます。ドンはウィンストンに「手紙を書いたのは君だ」と言いますが、ウィンストンは否定しました。2通目の手紙はシェリーからのもので、やはりピンク色の便箋と赤インクが使われています。しかし今回は手書きでした。ウィンストンは家で筆跡を比べると言って先に店を出ていきます。
ブロークン・フラワーズの結末:息子の正体
ドンは店の外に昨夜空港で見かけた青年を見つけ、サンドイッチを奢ることにします。青年の荷物にはピンク色のリボンが結んでありました。彼こそが息子だと感じたドンは「私を父親だと思ってるんだろ?」と語りかけますが、青年は「イカれてるぜ」と吐き捨て全速力で逃げてしまいました。若者の脚に追いつけるはずもなく、走り去る後ろ姿を見つめるドン。すると道の向こうから1台の車がやって来ました。その車には顔がドンにそっくりな青年が乗っています。彼はドンのことを凝視していましたが、何も言わずに通り過ぎていきました。ドンはただ立ち尽くし、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画ブロークン・フラワーズのあらすじと結末でした。
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