ブレット・トレインの紹介:2022年アメリカ映画。世界で最も運の悪い殺し屋レディバグの今回のミッションは東京発の超高速列車からブリーフケースを盗み次の品川駅で降りるという簡単な仕事だったはずが…次々やってくる殺し屋たちが乗り込みレディバグに襲いかかる。降りたくても降りられない状況の中、列車はレディバグを乗せたまま終着駅京都に。そこには世界最大の犯罪組織のボス=ホワイト・デスが待ち受けていた。原作は累計300万部を超える大ヒットを記録した伊坂幸太郎の小説『マリアビートル』。
監督: デヴィッド・リーチ 出演:ブラッド・ピット(レディバグ)、ジョーイ・キング(プリンス)、アンドリュー・小路(キムラ)、アーロン・テイラー=ジョンソン(タンジェリン)、ブライアン・タイリー・ヘンリー(レモン)、真田広之(エルダー)、マイケル・シャノン(ホワイト・デス)、バッド・バニー:ベニート・A・マルティネス・オカシオ(ウルフ)、ザジー・ビーツ(ホーネット)、ローガン・ラーマン(サン)、マシ・オカ(車掌)、福原カレン(車内販売の売り子)、ライアン・レイノルズ(カーバー)、チャニング・テイタム(乗客)、サンドラ・ブロック(マリア)ほか
映画「ブレット・トレイン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ブレット・トレイン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ブレット・トレイン」解説
この解説記事には映画「ブレット・トレイン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ブレット・トレインのネタバレあらすじ:起
舞台は日本、東京。元殺し屋のキムラは病室で意識を失っている息子のワタルを見つめていました。ワタルは何者かによって屋上へ連れていかれ突き落とされました。キムラは犯人への復讐を誓いました。
東京の街を歩く殺し屋レディバグ。病欠のカーバーの代わりでマリアから久々に仕事の電話が入りました。「東京発の超高速列車に乗り込み、ブリーフケースを盗み出して次の品川駅で降りるように」と。簡単な任務のはずでしたが、指定されたロッカーには銃が用意されていました。
セラピーに通っており、暴力とは無縁な人間になる決意をしたレディバグは、銃を持たずに超高速列車“ゆかり号”に乗り込みました。ブリーフケースはすぐに見つかりました。
このゆかり号には殺し屋兄弟のタンジェリンとレモンが乗っていました。彼らは世界最大の犯罪組織のボス=ホワイト・デスから依頼され、誘拐されていた息子サンと敵から奪い返した身代金1千万ドルの入ったブリーフケースを京都まで送り届けている最中でした。レモンは人生哲学の多くを“機関車トーマス”から学んだとタンジェリンに熱く語っていました。
キムラは犯人の手がかりをつかみゆかり号に乗ってきました。しかし指定された席にいたのは若い少女。キムラが人違いを詫びた瞬間、少女はスタンガンでキムラを気絶させました。彼女はプリンスと呼ばれる暗殺者で、キムラの思った通りワタルを屋上から突き落とした張本人だったのです。
キムラにホワイト・デスの暗殺をさせるためにワタルを利用したのでした。病室にいるワタルを人質にされ、さらにプリンスは引き金を引くと頭が吹き飛ぶ仕掛けをほどこした銃をチラつかせます。キムラは従うしかありませんでした。
ブレット・トレインのネタバレあらすじ:承
タンジェリンとレモンはブリーフケースがなくなっていることに気付きます。席に戻るとホワイト・デスの息子サンが目から血を流して死んでいるのを見つけ、2人は青ざめました。
レディバグは切符を持っていなかったことが車掌にバレてしまい次の品川駅で降りるよう命じられました。喜んでと品川駅で降りようとすると、さらに別の殺し屋ウルフが乗り込んで来るや否やレディバグに襲い掛かります。
彼は結婚式で妻とカルテルのボス、エル・サグアロを含む全員を毒殺されてしまった過去がありました。この殺害にレディバグが関わっていると思っているウルフは何としても復讐したい思いでした。
ウルフとレディバグは車内で乱闘になりましたが、ウルフが投げたナイフがブリーフケースに当たり跳ね返ってウルフの心臓を直撃。彼は即死してしまいました。
レディバグは座っているレモンを失神させスマートフォンを手に入れるとマリアに電話をかけました。ゆかり号にはホワイト・デスが送り込んだもう一人の暗殺者ホーネットが乗っていることを知らされます。
レモンのスマートフォンの位置情報からタンジェリンに居場所を見つけられてしまったレディバグはピンチに陥ります。サンを毒殺したのはレディバグだと思い込んでいたタンジェリンでしたが、ホワイト・デスからサンとブリーフケースの無事を証明しろと連絡がきたことで休戦することに。
仕方なくタンジェリンはレディバグと兄弟を装い、偽のブリーフケースを持って名古屋駅で待つホワイト・デスの部下を騙そうとします。しかし、ブリーフケースが偽物だとバレてしまったため、2人は発車直前の列車に逃げ戻りました。
車内には動物園から盗まれたブームスラングヘビが檻から出て徘徊していました。
キムラとプリンスに出くわしたレモンは、キムラの肩を銃で撃ちトイレに監禁しましたが、プリンスによって撃たれてしまいました。
ブレット・トレインのネタバレあらすじ:転
レディバグはウルフに狙われた理由を探るために、ウルフの遺体を探ると封筒を見つけました。中にあったのはホーネットの写真。ウルフの結婚式場でパティシエをしていた女だと気付きます。ウルフの妻やエル・サグアロの毒殺は彼女の仕業だったのです。
ゆかり号の「モモもん車両」ではテレビ番組「モモンガ テレビキッチン」の人気マスコットキャラクター“モモもん”がいます。しかしこの着ぐるみをかぶっているのはホーネットでした。彼女は着ぐるみでサンに近づき毒殺。売り子になりすましレディバグの前に現れました。
ホーネットはヘビの毒を打とうとしましたが、逆に自分に打ってしまいます。慌てて解毒剤を取り出しましたが、レディバグが奪い自分に打ち込みました。ホーネットは毒によって死んでしまいました。
トイレでレモンの遺体を見つけたタンジェリンはプリンスに出くわします。泣きながら助けてと訴えるプリンスでしたが、彼女の背中に機関車トーマスに出てくる意地悪で自惚れキャラクター、ディーゼルのステッカーが貼られていることに気付きました。それは明らかにレモンによって貼られたものでした。
レモンは彼女によって殺されたことを悟ったタンジェリンでしたが、何も知らずに現れたレディバグにプリンスは助けを求め、タンジェリンとレディバグの乱闘となります。しかしそんな中で銃が暴発しタンジェリンは命を落としてしまいました。
列車は米原駅に止まり、エルダーが乗り込んできました。そしてプリンスと彼女の演技に騙されているレディバグの近くに座ります。再びあの蛇が現れレディバグに噛みつきました。幸い、ホーネットとの乱闘で解毒剤を打っていたため命に別条はありませんでした。
レディバグが蛇を始末するためにトイレに立つと、エルダーはプリンスに正体を見抜いていることを伝えました。そしてワタルの命を狙うプリンスの部下を、エルダーの部下が始末したことを告げました。プリンスは慌てて逃げ出していきました。
エルダーとレディバグはキムラが監禁されていたトイレに向かうと、そこにはレモンの遺体もありました。すると、突然レモンが息を吹き返しました。防弾チョッキを着用していたため一命をとりとめたのでした。
しかし、タンジェリンの遺体を見て激怒。レモンはレディバグに襲い掛かりますが、そんなレモンに撃たれたキムラも加わり騒然とします。これまで静観していたエルダーは彼らを協力させ、東京駅で待つホワイト・デス一味を迎え撃つ準備をしました。
ブレット・トレインの結末
列車は終点の京都に到着しました。
レディバグがブリーフケースを持って電車から降り、レモンが列車を走らせるまで時間稼ぎをします。ホワイト・デスはレディバグにゆっくり話し始め、全ての殺し屋がお互いを殺し合い破滅するようこの列車に呼び寄せたことを伝えました。
レディバグは危うくホワイト・デスに殺されかけましたが、ホワイト・デスの手下が中身を確認するためにブリーフケースを開け大爆発。爆風に巻き込まれたレディバグは再び列車内へ吹き飛ばされてしまいました。
ようやくレモンが列車を発車させました。
ホワイト・デスも乗り込み、まっさきに対峙したのはプリンスでした。「バカ兄を寵愛する父親の気を引きたかった」彼女はホワイト・デスの娘だったのです。しかしホワイト・デスはその場を通り過ぎます。
そしてついにホワイト・デスはエルダーと対峙することに。エルダーはかつて属していた組織をホワイト・デスに壊滅させられ、妻を殺された過去がありました。日本刀を抜くエルダーにホワイト・デスも刀で応戦します。
列車が加速を増し、運転室にいるレモンとレディバグはブレーキを探しますが敵に阻まれてしまいます。レモンは敵と一緒に橋から飛び降り川に落下してしまいました。キムラが一瞬の隙を作り、エルダーの刀がホワイト・デスを仕留めます。しかし、ゆかり号はさらに加速を続けたまま、他の列車に激突してしまいました。
民家をなぎ倒して止まった列車から、しぶとく生き残った男たちが出てきます。ホワイト・デスは刀が刺さったまま、エルダーにプリンスの銃を向けました。しかしそれはあらかじめプリンスが仕掛けをほどこした銃でした。引き金を引いたホワイト・デスは自らの頭が吹っ飛んでしまうことに。
突然の出来事にレディバグ、エルダー、キムラの3人が唖然としているところへプリンスがマシンガンで襲い掛かります。しかし次の瞬間、プリンスは配送トラックにひき殺されてしまいました。衝撃を受けたトラックからは大量のタンジェリン、つまりみかんが散乱しました。
その場にひとり残ったレディバグの前にマリアが現れました。電話で幾度と指示をしつつも、心配で後を追ってきたのでした。
その10分前。
川に落ちたレモンは無事でした。道でみかんの配送トラックを見つけたレモンは車を強奪し列車を追いました。プリンスを轢いたトラックを運転していたのはレモンだったのです。彼はみかんの車で心の友タンジェリンの復讐を成し遂げたのでした。
以上、映画「ブレット・トレイン」のあらすじと結末でした。
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