劇場版カードキャプターさくらの紹介:1999年日本映画。テレビアニメ「カードキャプターさくら」シリーズの劇場版第1作目。ある日、魔力を秘めた<クロウカード>の封印を偶然解いてしまったさくら。散らばったカードを回収するため、自身もカードの魔法を使い日夜奮闘していた。そんな中、さくらは商店街のくじ引きで香港旅行を引き当てる。喜ぶさくらだったが、香港には強い力を持つ謎の魔導士が待ち構えていたのだった。
監督:浅香守生 出演者:丹下桜(木之本桜)、久川綾(ケルベロス)、岩男潤子(大道寺知世)、くまいもとこ(李小狼)、林原めぐみ(魔導士)ほか
映画「カードキャプターさくら」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「カードキャプターさくら」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「カードキャプターさくら」解説
この解説記事には映画「カードキャプターさくら」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
カードキャプターさくらのネタバレあらすじ:香港旅行
舞台は日本、架空の町友枝町。小学4年生の木之本桜(さくら)は、魔力を秘めたまま散ってしまった<クロウカード>を集める毎日を送っています。カードを使って魔法を操りながら、<封印の獣>ケルベロスを相棒に頑張るさくら。ある夜、さくらは水に沈んだ廃墟のような場所に立っている夢を見ました。「水は流れゆくものですよ」と男の声がして、目が覚めます。そんなさくらも明日から冬休み。学校帰り、さくらは商店街のくじ引きで香港旅行を引き当てます。さくらは親友の大道寺知世、兄の木之本桃矢、そして桃矢の友人でさくらの憧れの人月城雪兎を誘います。ケルベロスは見た目がぬいぐるみに似ているので、こっそりバッグに入れて連れていくことにしました。
カードキャプターさくらのネタバレあらすじ:不思議な夢と白い鳥
香港に到着したさくら達。さくらは観光を楽しみますが、ケルベロスは世の中に偶然は無い、旅行を引き当てたのも何か意味があるかも知れないと忠告しました。その夜、さくらはまた水に沈んだ廃墟の夢を見ます。白い鳥が2羽さくらを見下ろしていました。そして背後に顔の見えない女が現れます。彼女の衣服を掴もうとしましたが、その前に目が覚めてしまいました。朝食後、さくら達はバードストリートへ観光に行きます。そこでケルベロスが邪悪な気配に気付きました。さくらは夢で見た2羽の白い鳥を見つけ、魔法を使って追いかけます。到着したのはビルに囲まれた古い井戸でした。さくらは操られるように井戸の縁に立ちます。その時「目を覚ませ!」と声がしてさくらは我に返ります。さくらのクラスメイトで同じくクロウカードを集めている少年、李小狼の声でした。香港出身の彼は現在帰省中で、邪悪な気配に気付き助けに来てくれたのです。気配は消えましたが服を濡らしてしまったさくらは、小狼の家で着替えを貸して貰うことになりました。知世達と合流し、その日は李家に泊めて貰います。
カードキャプターさくらのネタバレあらすじ:本の世界
翌日、小狼と彼のいとこ李苺鈴に香港を案内して貰うさくら達。ふと鳥の気配に気付いたさくらとケルベロスは、鳥を追いかけ裏通りの骨董品店に入ります。無人の店には古い本が置かれていて、表紙には井戸と女の姿が描いてあります。表紙の女が振り向き「おいで」と言うと、さくらは操られ本の封印を解いてしまいました。さくらを追って来た小狼達も巻き込んで、夢と同じ風景の世界に引きずり込まれてしまいます。現れた謎の女と対峙するさくらと小狼。この場所は女の魔力で作られた世界だとケルベロスが気付きます。女は「何故あいつではない」と言って激怒。どうやら女は、クロウカードを作った魔術師クロウ・リードを待っていたらしいのです。知世達4人は女に捕まり気絶しています。さくらは何とか知世を救出しますが、今度は小狼までもが捕まってしまいました。さくらは知世とケルベロスを連れ、一旦撤退を余儀なくされます。
カードキャプターさくらのネタバレあらすじ:女の正体
強い光と共に現実世界に戻って来たさくら達。早く小狼達を助けなければと焦るさくらですが、本が消えてしまいどうすることも出来ません。女の正体を思い出したケルベロスが彼女について説明します。女は大昔に香港で水占いをしていた魔導士でした。しかしクロウが香港に現れ、その占いが非常に当たったために客を取られてしまいます。それから事あるごとにクロウに戦いを挑むようになったそうです。そして術によって死後も自分の思いだけを本に残しました。術の目的はクロウを本に閉じ込めることだったのですが、彼が死亡しているためかクロウカード所持者のさくらが呼び寄せられたのでした。さくらは皆を救出するため、表紙に描かれていた井戸に向かいます。
カードキャプターさくらの結末:本当の気持ち
井戸の中へ入り、再び魔導士と対決するさくらとケルベロス。クロウは既に死亡しているというケルベロスの言葉を信じない魔導士は、小狼達の魔力を取り込み現実世界に出現。追うさくらに「クロウ・リードをどこへやった!」と叫んで攻撃してきます。彼女は自分が死者であることも忘れてしまっているようでした。ビルの屋上で水没させられるさくら。その時さくらは魔導士の記憶を見て、彼女が本当はクロウを愛しているのだと知ります。さくらは「水は流れゆくものですよ」という声を聞きます。それはクロウの声でした。さくらは魔法でビルの床を破壊し水から脱出します。魔導士に「クロウさんのこと本当に好きだったんだね」と言い、泣いて悲しむさくら。魔導士はようやくクロウの死を受け入れ「会って、言いたいことがあったのに」と呟きながら水となって消えていきました。小狼達も無事救出します。翌日、さくらは魔導士のことを思い出していました。さくらには魔導士の気持ちがよく分かります。さくらが憧れの雪兎を見つめ、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画カードキャプターさくらのあらすじと結末でした。
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