ハイゼ家 百年の紹介:2019年ドイツ,オーストリア映画。旧東ドイツ出身のドキュメンタリー映画作家トーマス・ハイゼの家系には20世紀の歴史が強く刻み込まれている。ユダヤ人だった祖母の親族はことごとく強制収容所で命を落とした。東ドイツの反体制派知識人だった両親は秘密警察の監視を受けていた。この作品では家族の写真、遺品、現在のドイツの風景や人々の白黒映像に、監督自身が家族の日記や遺された手紙、あるいは関係する公文書等を読み上げる声が重ねられる(例外はヴォルフガング・ハイゼとハイナー・ミュラーの対話の彼ら自身の声)。原題はHeimat ist ein Raum aus Zeit(故郷とは時間からなる空間である)。故郷を探求する218分の大作。
監督:トーマス・ハイゼ 出演者:トーマス・ハイゼ、ヴォルフガング・ハイゼ、ハイナー・ミュラー、ほか