カリートの道の紹介:1993年アメリカ映画。ニューヨーク州最高裁元判事エドウィン・トレスの同名小説および続編『それから』を基に製作された犯罪ドラマです。愛する女性と余生を過ごすために犯罪の世界から足を洗おうとした元麻薬王が、親友の暴走を機に思わぬ抗争に巻き込まれていく姿を描きます。
監督:ブライアン・デ・パルマ 出演者:アル・パチーノ(カリート・“チャーリー”・ブリガンテ)、ショーン・ペン(デヴィッド・クラインフェルド)、ペネロープ・アン・ミラー(ゲイル)、ジェームズ・レブホーン(ノーウォーク)、ルイス・ガスマン(パチャンガ)ほか
映画「カリートの道」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「カリートの道」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「カリートの道」解説
この解説記事には映画「カリートの道」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
カリートの道のネタバレあらすじ:起
1975年、ニューヨーク。30年の刑を受け服役中であった元麻薬王カリート・ブリガンテ(アル・パチーノ)は、親友の弁護士デヴィッド・クラインフェルド(ショーン・ペン)の尽力により刑期を5年に短縮してもらい釈放されました。カリートはクラインフェルドの手引きでディスコ経営の仕事を得、バハマでレンタカー屋を開くという夢に向かって犯罪の世界から足を洗おうと考えました。
カリートはクラインフェルドに昔の仲間のパチャンガ(ルイス・ガスマン)を用心棒として紹介する一方、かつてのシマで従兄弟が絡む麻薬取引の資金を奪い取り、旧友サッソ(ホルヘ・ポーセル)と組んで資金を元手に増やそうと考えました。そんなある日、カリートは元恋人でダンサーのゲイル(ペネロープ・アン・ミラー)と再会、寄りを戻した彼女もまたバハマの話に興味を示しました。
カリートの道のネタバレあらすじ:承
カリートが服役している間に裏社会の様子はガラリと変わっており、ブロンクスのチンピラ売人ベニー・ブランコ(ジョン・レグイザモ)が台頭していました。ある日、カリートはブランコとトラブルになって袋叩きにしますが殺すことはできず、自らの老いを悟りました。
そんなある日、クラインフェルドは服役中のイタリアン・マフィアのボス、トニー・タグリアルッチ(フランク・ミヌッチ)から脱獄の手助けを強要されました。クラインフェルドはカリートに手助けを依頼、借りがあるカリートはゲイルの反対を押し切って渋々引き受けました。脱獄当日、カリートはコカインをキメているクラインフェルドの姿に一抹の不安を感じました。カリートはクラインフェルドやタグリアルッチの息子フランキー(エイドリアン・パスダー)と共に刑務所に乗り込んでタグリアルッチを助け出しましたが、突如暴走したクラインフェルドはタグリアルッチとフランキーを殺害してしまい、激怒したカリートはもう借りはないと言い捨ててクラインフェルドと決別しました。
カリートの道のネタバレあらすじ:転
カリートはサッソから、パチャンガがブランコに寝返ったことを知り、自らの命が危ういことを察知しました。一方のクラインフェルドはタグリアルッチ一家から報復を受け、胸を刺されて入院しました。
カリートはノーウォーク検事(ジェームズ・レブホーン)に呼び出され、自分が服役している間にクラインフェルドは数々の犯罪に手を染めてきたこと、そしてクラインフェルドが嘘の証言でカリートをハメようとしていたことを知ります。続いてノーウォークはバハマ行きを保証したうえで、免罪してもらう代わりにクラインフェルドを罪に問う証言を行うという司法取引に応じるかどうか、明日の昼までに決断するようカリートに迫りました。ゲイルは検察に協力するしかないとカリートを説得しましたが、カリートはマイアミ行きの夜行列車の切符を調達しており、全ての有り金を持って今夜中にバハマへ逃亡するとゲイルに告げました。この時、ゲイルのお腹の中にはカリートとの子が宿っていました。
カリートの道の結末
カリートはゲイルを先にグランド・セントラル駅に向かわせると、クラインフェルドが入院している病院へと向かいました。クラインフェルドはカリートが自分を殺しに来たものだと思って銃口を向け、クラインフェルドの裏切りを確信したカリートは言葉をかけたのみで病室から退室しました。そして入れ替わりに警官に扮したタグリアルッチの息子ヴィニー(ジョセフ・シラーヴォ)が病室に現れ、クラインフェルドは銃を向けましたが弾はカリートによって抜かれており、クラインフェルドはあえなく射殺されました。
カリートはクラブの金庫から7万ドルを引き出し、ゲイルの待つ駅に急ぎましたが、ヴィニーは部下を率いてカリートの命を狙ってきました。銃撃戦の末、何とかヴィニーたちを倒したカリートはようやくグランド・セントラル駅のホームに辿り着いたその時、待ち伏せしていたブランコとパチャンガの銃弾がカリートを貫きました。虫の息のカリートはゲイルに金を託し、「お腹の子と二人で街を出ろ」と言い残すと、病院に運ばれる途中で静かにその生涯に幕を閉じました。
この映画の感想を投稿する