カジノの紹介:1995年アメリカ映画。ニコラス・ピレッジのノンフィクション小説を基に、1970年代から80年代にかけてマフィアが支配していた頃のラスベガスを、ある一人の天才ギャンブラーの視点から描いた作品です。
監督:マーティン・スコセッシ 出演者:ロバート・デ・ニーロ(サム・“エース”・ロススティーン)、シャロン・ストーン(ジンジャー・マッケンナ)、ジョー・ペシ(ニコラス・“ニッキー”・サントロ)、ジェームズ・ウッズ(レスター・ダイアモンド)、ドン・リックルズ(ビリー・シャーバー)ほか
映画「カジノ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「カジノ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「カジノ」解説
この解説記事には映画「カジノ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
カジノのネタバレあらすじ:起
1970年代、マフィアが支配していた頃のラスベガス。かつてシカゴで不法な賭博に手を染めていた天才ギャンブラーで予想屋のエース(ロバート・デ・ニーロ)は警察にマークされる身となり、この街にやってきました。エースはやがてラスベガスでもその手腕を発揮し、街を仕切るボスたちから一目置かれる存在にのし上がっていきました。マフィアの舎弟であるトラック運転手年金協会会長のアンディ(アラン・キング)は、売上金を横流しするための隠れ蓑としてグリーン(ケヴィン・ポラック)を巨大カジノ「タンジール」の社長に据え、マネージャーとしてエースに白羽の矢を立てます。エースは過去の犯罪歴を理由に一度は断りますが、抜け道はいくらでもあるというアンディの頼みを聞き入れます。
カジノのネタバレあらすじ:承
エースは無免許のままタンジールを仕切り始め、やがて店の売り上げは倍増していきます。そこにシカゴからエースの幼馴染で用心棒のニッキー(ジョー・ペシ)がやってきます。エースの心配をよそにニッキーはこの街で好き勝手に振舞い始めました。やがてエースは高級娼婦のジンジャー(シャロン・ストーン)を見初めて結婚、娘も生まれてエース一家は贅沢三昧の生活を送っていました。エースはその手腕を発揮する一方、ニッキーはその悪行ぶりから警察やFBIにマークされ、カジノへの出入りを一切禁止されます。ニッキーは故郷から弟ドミニク(フィリップ・スリアーノ)やギャング仲間を呼び寄せ、宝石強盗などの犯罪に手を染めていきます。
カジノのネタバレあらすじ:転
エースと結婚後もジンジャーは元ヒモのレスター(ジェームズ・ウッズ)と繋がっており、エースの怒りを買います。ジンジャーはやがて酒と麻薬に溺れていきます。ニッキーの存在はやがてラスベガスのカジノ運営にも影を落とし始め、上納金が減っていることを危惧したマフィアのボス・レモ・ガッジ(パスクェイル・カジャーノ)らは傘下のピスカーノ(ヴィニー・ヴェラ)をラスベガスに目付け役として送り込みます。その間もニッキーの悪行はエスカレートしていき、遂にはジンジャーにまで手を出してしまいます。そしてニッキーとの繋がりがあるということでエースもFBIにマークされるようになっていきます。
カジノの結末
完全にアルコール中毒に陥っていたジンジャーはニッキーとも喧嘩し、エースの家の金庫から大金と宝石を持って逃げようとしたところをFBIに検挙されます。さらにFBIはラスベガス中に盗聴器を仕掛けており、マフィアや関係者の一斉検挙が始まりました。マフィアは関係者の口封じに奔走し、ジンジャーは街のチンピラ連中に暴行され、ドラッグを打たれて死んでいきました。ニッキーは弟ドミニクとともにトウモロコシ畑に呼び出され、マフィア連中に暴行を受け、生き埋めにされて死亡します。エースは愛車キャデラックに爆薬を仕掛けられましたが、間一髪で命拾いしサンディエゴに逃れます。その後、ラスベガスは巨大企業に買収され、今やファミリー向けの巨大レジャー・ランドへと変貌を遂げました。
ギャンブルの才能に恵まれ、経営手腕も最高の主人公。
しかし、私生活はボロボロ・・。若い頃に力を借りたマフィアとは手を切れずにズブズブの関係。女房には浮気されて翻弄される。
厄介ごとの連鎖でイライラの募る主人公と、天然で自由な昔馴染みのマフィアの描写が秀逸。
ラストは、金儲けの才能があるというだけで命だけは助かる主人公。まさに芸は身を助ける。