CASSHERN キャシャーンの紹介:2004年日本映画。戦いとは何か、生きるとはどういうことかを問いかけるSFアクション。長年の戦争で世界は荒廃し、人々は公害病に苦しんでいた。1人の科学者が究極の再生医療である「新造細胞」の開発に乗り出す。しかし新造細胞から生まれた「新造人間」達は、強い憎しみを持って人間に戦争を仕掛けてくるのだった。原作はテレビアニメ「新造人間キャシャーン」。
監督:紀里谷和明 出演者:伊勢谷友介(東鉄也/キャシャーン)、要潤(バラシン)、及川光博(内藤薫)、麻生久美子(上月ルナ)、寺尾聰(東博士)、樋口可南子(東ミドリ)、唐沢寿明(ブライキング・ボス)、宮迫博之(アクボーン)ほか
映画「CASSHERN キャシャーン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「CASSHERN キャシャーン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「CASSHERN キャシャーン」解説
この解説記事には映画「CASSHERN キャシャーン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
CASSHERN キャシャーンのネタバレあらすじ1:新造細胞
舞台は現実とは異なる歴史を歩んだ世界。ヨーロッパ連合との50年にも及ぶ戦争に勝利し、ユーラシア大陸をほぼ制圧した大亜細亜連邦共和国は、深刻な公害病に悩まされていました。遺伝子工学の権威東博士は、研究中の「新造細胞」について会議で報告します。新造細胞はある少数民族が有する万能細胞で、培養に成功すれば人体のスペアパーツを自由に作り出せるのです。軍上層部が興味を持ち、東博士は陸軍本部で研究に没頭し始めました。博士自身、重い病を患う妻ミドリを一刻も早く助けたかったのです。しかし一人息子の鉄也は博士に反発し、婚約したばかりの恋人上月ルナを置いて従軍を決意します。1年後、鉄也はテロが頻発する激戦地第七管区の前線で死亡。その遺体は陸軍本部へ移送されました。
CASSHERN キャシャーンのネタバレあらすじ2:落雷と蘇生
研究所で鉄也の訃報を受けた東博士。そこへ大きな落雷があり、稲妻が培養槽に突き刺さりました。すると培養液の成分が変異を起こし、パーツ同士が繋がり始めます。培養液から次々と人間が生まれますが、危険と判断されすぐに射殺されてしまいます。何とかその場から逃げられたのは、ブライキング・ボス、アクボーン、バラシン、サグレーの4人。彼らは鉄也の訃報を聞き駆けつけたミドリの車を彼女ごと奪い、第七管区方面へと逃走しました。東博士は鉄也の遺体を新造細胞の培養液に沈め、彼を蘇生させることに成功します。
CASSHERN キャシャーンのネタバレあらすじ3:新造人間の逆襲
異常に発達する筋肉から体を守るため、鉄也は上月邸へ送られます。ルナの父上月博士が開発したボディスーツを装着し、何とか自壊を免れた鉄也。一方ブライ達は古い城とロボット工場を発見しました。ブライはここに王国を築くと宣言し、自分達を「新造人間」と称します。同胞を虐殺された憎しみから人間との戦争を決意し、ロボットを大量投入して街を破壊、更に工場で働かせるための科学者を次々拉致します。上月邸に現れたアクボーンとサグレーは、上月博士も連れ去ろうとしました。止めようとしたルナを突き飛ばし、博士の腹部を刺して拉致しようとするサグレー。そこにボディスーツを纏った鉄也が現れ戦闘が始まります。超人的な身体能力を持った彼らの戦いは激しく、鉄也は何とかサグレーを退けますが上月博士は死亡してしまいました。街は戦火に包まれ、ブライ率いるロボット軍が街を蹂躙しています。鉄也はブライと戦いますが敵わず、ルナと共に街を離れます。その頃、自分の延命ばかり考える軍上層部に耐え切れなくなった将軍の息子上条ミキオがクーデターを決行。軍の指揮権を奪います。
CASSHERN キャシャーンのネタバレあらす4:守り神キャシャーン
第七管区を逃げる内に、ルナの体は空気汚染によって蝕まれてしまいます。ガスマスクを装着した老医師が現れ、自身の村に2人を案内しました。老医師は、戦争によって村の多くの人が殺害され、更に多くの人がどこかに連れ去られたと語ります。村には「キャシャーン」と呼ばれる守り神がいましたが、もういなくなってしまったのだろうと呟きました。そこへ銃声が響き、鉄也が慌てて外に飛び出すと村人が大勢拉致されています。更にアクボーンとバラシンも現れます。バラシンはサグレーを殺害した鉄也を強く憎んでいて、すぐに戦いが始まります。「俺の名はキャシャーン」と叫んだ鉄也は大怪我を負いながらもバラシンを倒しますが、その隙にルナが拉致されてしまいました。
CASSHERN キャシャーンの結末:命の意味
研究所でルナに助けて貰ったアクボーンは、何とか彼女だけでも逃がそうとしますが銃撃を受けてしまいます。そこへ現れた東博士は2人を新造細胞の培養槽へと案内しました。更に気絶した鉄也とブライも出現します。ブライは鉄也を連れ去り、アクボーンに肩を貸したルナも続きます。アクボーンは城で死亡し、新造人間の生き残りはブライと鉄也だけになりました。ブライは眠っているミドリの元へ鉄也を案内し、「私と共に戦え」と言います。戦いを止める決意をした鉄也。城に東博士とミキオが現れブライと対峙します。ミキオは新造人間の真実を語り始めました。彼らは元々第七管区に住む少数民族でした。しかし新造細胞開発のためにサンプルとして拉致され、殺害されていたのです。真実を受け入れられないブライはミキオが爆発させた手榴弾に巻き込まれ死亡します。鉄也とルナが悲しむ一方、東博士はミドリの蘇生を諦めようとしません。説得する鉄也の目の前で、どうせすぐに生き返るからとルナを射殺する東博士。鉄也は父を殺害し、蘇生したルナを抱きしめます。巨大な爆発によって鉄也とルナは死亡し、一筋の光が宇宙へ飛び立ちます。もっと許し合うべきだったと鉄也が戒めを与え、この映画も終わりを迎えます。
以上、映画CASSHERNのあらすじと結末でした。
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