ウエスタンの紹介:1968年イタリア,アメリカ映画。クリント・イーストウッドを大スターにし、マカロニウエスタンの礎を作った監督セルジオ・レオーネがハリウッドに招かれハリウッドスターを使い、後に後世に語り継がれる名作となる西部劇を完成させました。
監督:セルジオ・レオーネ 出演:ヘンリー・フォンダ(フランク)、クラウディア・カルディナーレ(ジル)、ジェイソン・ロバーズ(シャイアン)、チャールズ・ブロンソン(ハモニカ)、ガブリエル・フェルゼッティ(モートン)、フランク・ウォルフ(ブレット・マクベイン)、ジャック・イーラム(スネイキー)、ウディ・ストロード(ストーニー)、パオロ・ストッパ(サム)、キーナン・ウィン(シェリフ)、ライオネル・スタンダー(バーマン)、ほか
映画「ウエスタン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ウエスタン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ウエスタンの予告編 動画
映画「ウエスタン」解説
この解説記事には映画「ウエスタン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ウエスタンのネタバレあらすじ:起
時は西部の時代、アメリカはオハイオ州の廃れた駅に、誰かを待っている三人のギャング達がいました。そこにハーモニカを吹きながら現れた一人のガンマン(チャールズ・ブロンソン)が、ギャング達を一瞬で撃退してしまいます。
場面は変わり、マクベインが再婚相手のジル(クラウディア・カルディナーレ)を妻に迎える準備をしていました。そこに現れたフランク(ヘンリー・フォンダ)とその一味が、マクベインと子供達を殺害してしまいます。
町にやって来ていたジルでしたが、誰も迎えにこないことを不思議に思った彼が、マクベインの元にたどり着いた時には変わり果てたマクベイン一家が横たわっていました。
どうにか葬儀を終えたジルは、一家を殺害した犯人はシャイアン一味の仕業だという事を知ります。
町にやってきていたハーモニカの男は、ジルに何やら不穏なものを感じ尾行していました。彼は一連の事件はシャイアンの仕業ではないと考えているようです。
ウエスタンのネタバレあらすじ:承
そんなジルの元にシャイアン(ジェイソン・ロバーズ)がやってきます。彼は確かにならず者だがマクベイン一家を殺害したのは自分たちではないと主張しています。シャイアンは何者かに騙されたのだと感じ、マクベインを殺害した真犯人を見つけることをジルに約束します。
真犯人であるフランクは鉄道会社を経営しているモートン(ガブリエル・フェルゼッティ)の元を訪れていました。マクベインが所有していた土地を我が物にしたいと考えたモートンは、フランクにどうにかするように依頼していたのです。
ハーモニカの男は真相に近づいていました。モートンとフランクの居場所を掴み、彼らのアジトである列車に乗り込んでいました。上手く侵入するも捕まってしまったハーモニカの男。フランクは執拗に自らを狙おうとしてくる謎の男に、一体誰なんだと思っていましたが、彼の始末は部下に任せ、自らはマクベインの土地を相続したと思われるジルの元に向かっていきました。
ハーモニカ男同様に列車にたどり着いたシャイアンも列車に乗り込んでいました。そこで捉えられていたハーモニカの男を助け出したのです。助け出したハーモニカの男からマクベインの熱い思いを聞かされたシャイアンは、持ち前の男気を発揮しハーモニカの男と共にフランクを始末するべく、協力することにしました。
ウエスタンのネタバレあらすじ:転
一方ジルの元に向かったフランク。言葉巧みにジルをそそのかし、ジルが所有することになっていた土地を競売にかけるように導きます。そもそもジルもマクベインのいない町にはいる意味もなく、提案を飲むことにします。しかしその競売こそがフランクの策略で、裏で手を回し安値で買い叩くつもりだったのです。
競売が始まり、決められた値段で策略通り決まりそうになったその時、「5000ドル!」高らかに声が上がりました。ハーモニカの男です。予定外の出来事に誰もどうすることもできず、権利はハーモニカの男に渡りました。
フランクはハーモニカの男に権利の売却を提案しますが、ハーモニカの男は聞き入れようとしません。憤慨しアジトに戻ろうとするフランクを銃弾が襲います。それは今回の件で、もうフランクを用済みとしたモートンの差し金でした。しかしハーモニカの男の助太刀により難を逃れます。
一方でシャイアンは計画通りアジトに乗り込み、モートン一味を一掃するよう仕掛けます。それは熾烈を極めた激しい戦いとなり、双方に犠牲者が多数出ました。
ウエスタンの結末
フランクがアジトに着いた頃にはアジトは死体の山で一杯でした。辛うじて息のあるモートンをフランクが発見しますが、裏切られた事を知るフランクはモートンを見捨てていきます。
ハーモニカの男はマクベインの遺志を継ぐ者達が始めた町の再建を手伝っていました。そこにフランクが現れます。先の戦いで負傷していたシャイアンも駆けつけました。フランクは因縁の相手でもあるハーモニカの男に決闘を申し込みます。
命をかけた決闘が始まります。ほぼ同時に銃声が鳴り、先にハーモニカの男が膝をつきます。しかし崩れ落ちたのはフランクでした。ハーモニカの男はフランクに近づき、ハーモニカをくわえさせます。薄れ行く意識の中、フランクにある記憶が甦ります。
それはハーモニカを持った男を殺した記憶。傍らにいる幼い子供… 「そうかあの時の子供が復讐に来たのか」全てを思い出しフランクは事切れました。復讐を終え、ハーモニカの男は去っていきます。
シャイアンは彼を追いかけようとしましたが、思いのほか傷が深く、息耐えてしまいました。フランクやモートンがいなくなり、町の再建を邪魔する者はもういません。再建はどんどん進み、また新しいアメリカが生まれようとしています。
以上、映画「ウエスタン」のあらすじと結末でした。
西部劇の最高傑作。
友情、夢、信念、復讐を楽しみたいならこの作品!