映画「ルーキー・ハウス・ガール」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ルーキー・ハウス・ガールの紹介：2011年イギリス,ドイツ,オーストリア映画。幼い頃からスケートボードの才能を持っていて優勝までしたキム。その優勝した日の帰り道事故に遭い母親を亡くします。悲しみに暮れ働かなくなってしまった父のお世話と家計を支えるためスケートボードは辞めてバイト三昧な日々を送っていました。ある日、偶然が重なりオーストリアにある高級別荘で4ヶ月住み込みの家政婦をすることに。そこで出会うスノーボードと友達と恋。キムを変える4ヶ月の物語。
監督：フィル・トレイル 出演者：フェリシティ・ジョーンズ、エド・ウェストウィック、タムシン・エガートン、ビル・ナイ、ブルック・シールズ、ビル・ベイリー、ほか
この解説記事には映画「ルーキー・ハウス・ガール」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
19歳のキムは幼い頃からスケートボードに触れてめきめきと才能を開花し、優勝してメディアで天才少女とまで言われていました。しかし、突然表舞台から姿を消したのです。理由は1番のファンで応援してくれていた母親が交通事故で亡くなってしまったのです。
彼女の父親は愛する妻を亡くした悲しみから働かなくなって家に引きこもるようになりました。そんな父を支えるためにキムはバイト三昧です。
さらにお金が必要になり今の収入では限界があり、店長にシフトを増やせるよう聞いてみますが増やせないと断られてしまいます。同じバイト仲間の子から、時給のいいバイトがあるから面接だけでも行ってみたら？と言われ、面接することになります。
そのバイトはスキー場の高級別荘の家政婦として住み込みで働くという仕事内容でした。お金持ちの方が集まるので、他に面接に来ていた子たちは皆お嬢様のような身だしなみと作法をしています。一般家庭で育ったキムは完全に浮いていて合否を伝えられる部屋にいきますが、伝えられる前にダメだってことねと自分から言います。
キムが帰ろうとしたとき、面接官に連絡が入ります。オーストリアの別荘地で働いていた子が辞めることになり、急いで代わりの子を雇って欲しいとの電話でした。キムは条件のいい仕事だとは思いましたが、父を置いてオーストリアに4ヶ月も行くことはできないと断ってしまいます。
しかし、また電話がかかってきて考え直して行くことにしました。
初めて訪れるオーストリアにワクワクした気持ちが湧いてきました。空港でお迎えをしてくれたジョージアは田舎くさいキムにとても冷たい態度を取ります。
別荘は高級感あふれる空間でキムは来てよかったかもと思います。どんなことをするかジョージアに聞くと、あなたは裏方をすればいいの！と言われてしまいます。また、仕事をする上での3つの約束を言われ、1めは友達を別荘へ入れない、2つめは夜遊びをしても朝8時には朝食を用意すること、3つめはお客様と寝ないこと、ただしハンサムなお金持ちは別。と教えられます。
早速お客がやってきます。自家用ジェット機を所有しているお金持ち一家です。長男のジョニーはハンサムで彼女も連れてきました。父のリチャードは優しく普通に会話をしてくれますが、母のキャロラインは挨拶もしてくれません。
ディナーの時間になり支度をします。キムは料理運びをさせてもらえません。仕事が一通り終わり1人残してきた父に電話をします。電話の向こう側の父は料理もできず悪戦苦闘していますが、こっちは大丈夫と言います。
次の日、暇な時は何をしてるのかジョージアに聞きますが自分で探してみてと言われます。そこで初めてスノーボードをしてみようとしますが立つことさえできません。
そこでミッキーというフィンランド出身の人に出会い、スノーボードを教えてもらうことに。スケートボードは少しだけできるとしか伝えていないので、すぐに上達するキムにびっくりしています。3ヶ月後に行われる大会に一緒に出ようとその日から特訓が始まります。
その日のディナーは家政婦も正装をするように言われますがキムのセンスの無さにキャロラインが呆れます。ジョージアがメイク道具やアクセサリーを貸してくれました。キッチンに行くとジョニーが蝶ネクタイが結べず手間取ってたので、キムが貸してと言って結んであげます。
一家が帰国する日です。キャロラインがジョニーに彼女を待たせすぎよ、可哀想よ、と言っています。キムに挨拶をしにきたジョニーに大丈夫？と聞くと問題ないと言われ、また2月に来ると言われました。
当分家政婦の仕事はないので、ミッキーにスノーボードの特訓をしてもらいます。ジャンプをマスターすると、タラという女性に出会います。キムの身につけているアイテムが初心者向けすぎるので、レンタルショップへ行きタラの紹介と言えば安くしてくれるわよと言われます。キムが稼いだチップは父親の口座に入れると約束していましたが、そのチップで借りることにします。しかし連日雪が降り続いてしまい、お店も閉まって練習ができません。
キムの誕生日にきた友達からのメールでキムが誕生日だということにジョージアが気付きます。飲みに行こうと誘われてクラブに行くことになりました。盛り上がってしまい、ルールを無視してクラブで会った人たち大勢別荘へ呼びキムの誕生日パーティーをする流れになります。するとそこへジョニーたちが来てしまい、荒れた部屋を今すぐ片付けるよう言われます。チップで弁償することを条件に許してもらいました。
次の日キムとジョージアが滑りに行こうとすると、ジョニーたちと出会い一緒に滑ることになります。ジョニーとキムがいい感じなので彼女のクロエがヤキモチを焼きジャンプをしようとして失敗して骨を折り救急車で運ばれます。また近いうちに取引先の人たちと来るとジョニーがキムに言い一旦お別れをします。
ジョニーとスキーをしていたときにジャンプをしてみろと言われ、しようとしたら事故のフラッシュバックが起きて飛べませんでした。なのでミッキーにジャンプの特訓をしてもらうことにしました。練習台でなんとか飛べるようになったので実際のコースを滑ってみることにしました。まだ早いのにジャンプをしようとしてまたフラッシュバックが起きて転んで捻挫してしまいます。そのせいで大会を諦めるとキムがいい始めました。ミッキーが君はボードに乗る運命で羨ましいほど才能があるのにどうして辞めるんだ！と聞きますが、キムはもう無理なのと言ってミッキーは帰ってしまいます。
次の日、ジョニーとリチャードがクライアントを連れて別荘にやってきます。その日のうちに帰る予定だったジョニーがあと2日残ると言い、そのまま別荘に残ることになりました。
ジョニーがヘリを予約してキムと2人で滑りに行きます。いい感じになり一夜を共にすることに。
次の日2人でシャワーを浴びて下へ行くと母のキャロラインが来ていました。見なかったことにするから早く用意して行くわよと言われます。ジョニーはクロエと婚約パーティーをすることになっていました。ジョージアは知っていたけど、言うタイミングを失って言えなかったといいます。キムはジョニーに嘘をつかれていたことに怒って家に帰ることにします。お父さんに電話で帰ることを伝えると大会はどうするんだと聞かれます。勝てそうにないから出ないと伝えると、家のことと俺は大丈夫だから大会は出てこいと言われ、残ることにしました。
予選にミッキーと一緒に参加します。ミッキーはジャンプに失敗して怪我をしてしまいます。タラは前の怪我の痛みが取れず痛み止めを打ちながらの参加ですが、完璧な滑りを見せます。キムの番になり順調な滑り出しをしますが、ジャンプするところでまたフラッシュバックしてしまい結局決勝戦に出られるアンダー20位に惜しくも1位差で入れませんでした。決勝戦に出るなら誰かが棄権しないと出られません。
キムはなかなか眠れず早朝に1人で家を出て雪山へ向かいます。頂上に到着するとバーで悩みを聞こうとしてくたウィリーが来ました。その雪山ではまだ誰も滑っていない時間に1人で滑るイエティと呼ばれる謎の人物がいました。ウィリーがそのイエティだったのです。
キムがあなたがイエティねと言うとウィリーは似てるかなと冗談を言いました。朝日が昇ってきます。悩みがあるのに話そうとしないキムに、話したいことある？と聞くと、いいえと言って続けて話し始めました。キムがロンドン大会で優勝した帰りに避けた拍子に車が事故を起こして母親は体を強く打ち亡くなったこと。そしてとても母親が恋しいと言うこと。人前で初めて悩みを打ち明け涙をしたキム。何かが吹っ切れたようにウィリーと雪山を降りていきます。
その頃ジョニーはパーティーを開いていて、キャロラインはここで婚約をお披露目しようとしています。ここでジョニーはクロエを呼び話しがあることを伝えます。結婚を取りやめにしようと思うと言うとあの子に恋をしたの？と聞かれてその通りだと答えます。腹の虫が収まらないクロエはジョニーを松葉杖で叩いて去っていきました。
キムは決勝戦の次点のため控え室で待っています。誰も棄権せず最後の3人の点呼が終わりました。タラに頑張ってねとキムは言います。ウィリーがキムの痛み止めを打つ前に、昨日の滑りは完璧だった。まだ満足しないのか？と聞きます。するとタラはキムを呼び私は棄権するからあなたが出なさいとチャンスをくれました。キムはお父さんにチャンネル番号を伝え滑るとだけ言います。見にきていたミッキーやジョージアもキムが出ることを喜びます。
キムは気合を入れて滑り始めます。また楽しいと思えるものに出会えてフラッシュバックせずに応援する母親の姿が見えたところで素晴らしいジャンプを飛び有終の美を飾ります。大技に成功し、優勝しました。
みんなと喜んでいると後ろから声をかけられそこにはジョニーがいました。みんなの前でキスをし、2人は正式に付き合うことになりました。
それからキムはプロのスノーボーダーとなり、ジョニーはキムと行動を共にするほど仲良く過ごすのでした。
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