クローサーの紹介:2004年アメリカ映画。カラダを重ねるたびに、唇が嘘を重ねる――。1997年にロンドンで初演され、2010年には日本でも舞台化されるなど世界中でヒットした舞台劇を、原作者パトリック・マーバーが脚本を手掛けて映画化したラブストーリーです。舞台劇同様ロンドンを舞台に、二人のアメリカ人女性と地元の二人の男性が複雑に絡み合う恋愛劇を描きます。
監督:マイク・ニコルズ 出演者:ジュード・ロウ(ダン・ウォルフ)、ジュリア・ロバーツ(アンナ・キャメロン)、クライヴ・オーウェン(ラリー・グレイ)、ナタリー・ポートマン(アリス・エアーズ/ジェーン・ジョーンズ)、コリン・スティントン(税関職員)、ニック・ホッブス(タクシー運転手)ほか
映画「クローサー(2004年)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「クローサー(2004年)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
クローサーの予告編 動画
映画「クローサー(2004年)」解説
この解説記事には映画「クローサー(2004年)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
クローサーのネタバレあらすじ:起
イギリス・ロンドン。アメリカ・ニューヨークから“自分探しの旅”のため単身渡英してきた女性アリス・エアーズ(ナタリー・ポートマン)は街角の交差点で、たまたま出くわした出社途中のジャーナリストのダン・ウォルフ(ジュード・ロウ)に見とれているうちに不注意で車にぶつかってしまいます。
ダンはアリスを助けて病院に連れて行き、幸いにも軽症で済んだアリスを小さな公園「ポストマンズ・パーク」に案内しました。ダンは新聞に死亡記事を書く仕事をしており、アリスは自分がストリッパーであることも明かしました。ダンは職場ビルの前でアリスと別れようとしましたが、結局彼女と意気投合して同棲生活を始めました。
1年半後。小説家志望のダンはアリスをモデルにした小説を書きあげていました。ダンは本に使うための写真を撮るためアメリカ人の女性写真家アンナ・キャメロン(ジュリア・ロバーツ)の撮影スタジオを訪れ、思わず彼女に一目惚れをしてしまいました。
アンナもまんざらではない様子であり、ダンはアンナに再会したいと伝えるもそこにアリスが迎えに来ました。アリスはアンナに自分の写真を撮ってもらうことになり、その間ダンを外に出して二人きりで写真を撮りました。しかし、アリスはダンの様子やダンとアンナの会話の内容からダンがアンナに浮気をしてしまったことを悟り、アンナは謝罪しますが、アリスは引き続き自分を撮り続けるようアンナに伝えました。
クローサーのネタバレあらすじ:承
半年後。ダンは悪戯心からインターネットのアダルト・サイトで“アンナ”という女性を騙り、皮膚科専門医のラリー・グレイ(クライヴ・オーウェン)を相手にチャットを楽しんでいました。ダンはロンドン水族館で待ち合わせしてホテルに行きたいなどと書き込み、真に受けたラリーは本当にロンドン水族館に出向いてしまいました。
そこにはたまたま本物のアンナが居合わせており、彼女こそがチャットの相手だと思い込んだラリーは必死にアプローチをかけました。アンナは自分の名を騙ったのはダンだと気づき、アンナからそのことを聞いたダンは自分が騙されたことに腹を立てましたが、この日はアンナの誕生日ということもあり、アンナとラリーは意気投合して楽しい時間を過ごしました。
それから4ヵ月後。ダンとアリスはアンナの写真展に出かけました。写真展にはあの時涙を見せたアリスの写真も展示されていました。アンナはラリーと交際を始めており、ラリーはアリスに声をかけますがこの時は何も起こりませんでした。一方、ダンはアリスをタクシーに乗せて帰し、アンナがラリーと付き合っていることを知りつつも彼女に恋心を伝えました。
クローサーのネタバレあらすじ:転
1年後。アンナとラリーは結婚していましたが、アンナはダンとも密会を重ねており、ラリーはそのことを知らずとも二人の関係はぎくしゃくし始めていました。ある日、自宅アパートに帰宅したダンはアンナと寝たことをアリスに打ち明けてしまい、傷ついたアリスはダンの元を出ていきました。
一方、出張先のニューヨークから帰国したラリーは現地で娼婦と寝たことを明かし、アンナもまたダンとの関係を打ち明けてしまいました。激怒したラリーはアンナを家から追い出してしまいました。
それから3ヶ月後。アリスは“ジェーン・ジョーンズ”と名乗り、とあるショーパブでストリッパーとして働いていました。傷心のラリーはこのショーパブでアリスの美貌に心を惹かれ、同じく裏切りに遭った彼女と心の傷を癒し合おうとしましたがアリスは誘いには乗りませんでした。
1ヶ月後、アンナは離婚届のサインをもらうため久々にラリーと再会しました。ラリーは離婚届にサインをする代わりにもう一度アンナを抱きたいと要求、アンナは仕方なく要求を受け入れました。
久しぶりにアンナと再会したダンは、彼女がラリーと寝たことに気付いて衝撃を受けてしまいます。ダンとアンナとの関係は終わりを迎え、開業医となったラリーの診療所に向かったダンは散々罵倒されて嘆き悲しみ、ラリーにアリスの元に戻るよう告げられました。ラリーはダンにアリスの働くショーパブの場所を教えましたが、同時にアリスと寝たことも伝えました。
クローサーの結末
ダンとアリスは元サヤに戻り、アメリカへバカンスに出かけることにしましたが、アリスはダンからラリーとの関係について訊かれても何も答えませんでした。失望したダンは一旦部屋を離れ、すぐに戻ってきましたが、既にアリスのダンへの愛は消え失せていました。
ダンとアリスは自分たちがラリーに嵌められたことに気付きますが時すでに遅く、ダンと口論となったアリスは一人でニューヨークへ戻っていきました。アリスのパスポートの氏名欄には“ジェーン・ジョーンズ”と記されていました。
何もかも失ったダンは、初めてアリスと出逢った日に行ったポストマンズ・パークにある死者の業績を称える場所で、三人の子供を救った後に焼死した“アリス・エアーズ”のプレートを見つけました。
その頃、マンハッタンではブロードウェイへと続く47番街を颯爽と闊歩し、道行く男たちの視線を一身に集めるアリスことジェーンの姿がありました。
以上、映画「クローサー」のあらすじと結末でした。
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