スノー・ロワイヤルの紹介:2019年アメリカ映画。壮絶な全くかみ合わない戦いが始まるーーー。2014年公開のノルウェー映画『ファイティング・ダディ 怒りの除雪車』を、同作のメガホンを執ったハンス・ペテル・モランド監督自らリメイクした作品で、息子を麻薬密売組織に殺された父親が始めた復讐劇はやがて二大犯罪組織の全面抗争へと発展していきます。
監督:ハンス・ペテル・モランド 出演:リーアム・ニーソン(ネルソン・“ネルズ”・コックスマン)、ローラ・ダーン(グレース・コックスマン)、エミー・ロッサム(キンバリー・ダッシュ刑事)、トム・ベイトマン(トレヴァー・“ヴァイキング”・カルコート)、ウィリアム・フォーサイス(ブロック・“ウィングマン”・コックスマン)、ジュリア・ジョーンズ(アヤ)、ドメニク・ランバルドッツィ(マスタング)、ラオール・トゥルヒージョ(ソープ)、ベンジャミン・ホリングスワース(デクスター)、ジョン・ドーマン(ギップ)、アレクス・ポーノヴィッチ(オスガルド刑事)、クリストファー・ローガン(シヴ)、ナサニエル・アルカン(スモーク)、ベン・コットン(ウィンデックス)、トム・ジャクソン(ホワイト・ブル)ほか
映画「スノー・ロワイヤル」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「スノー・ロワイヤル」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
スノー・ロワイヤルの予告編 動画
映画「スノー・ロワイヤル」解説
この解説記事には映画「スノー・ロワイヤル」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
スノーロワイヤルのネタバレあらすじ:起
アメリカ・コロラド州。ロッキー山脈近くのスキーリゾート地で除雪業を営むネルソン・“ネルズ”・コックスマン(リーアム・ニーソン)はその働きぶりが認められて町から模範市民に選ばれ、表彰式に出席していました。ところがその頃、空港で働くネルズの息子カイル(マイケル・リチャーズソン)が突然何者かに襲われ、ドラッグのようなものを打たれて殺害されました。
ネルズは妻のグレース(ローラ・ダーン)を伴ってデンバーの遺体安置所を訪れ、警察からカイルの死因はヘロインの過剰摂取だと告げられましたた。ネルズは息子がドラッグをやる人間ではないと主張するも退けられ、失意と絶望に陥ったネルズは自殺をも考えましたが、カイルの知人からカイルは麻薬密売組織に殺されたことを知らされました。独自に息子の敵討ちを決意したネルズはまず実行犯のスピード(マイケル・エクランド)を見つけ出し、カイル殺害を指示した人物を吐かせてから殺害しました。
スノーロワイヤルのネタバレあらすじ:承
趣味の狩猟で培った射撃能力を持つネルズはライフルを改造、次々と実行犯を見つけ出しては殺害、彼らが所持していた麻薬を廃棄すると除雪車で実行犯の車を粉砕、死体を崖下の河へと投げ捨てました。
ネルズは自宅に戻ると、グレースは何も書かれていない置き手紙を残して家を出ていました。続いてネルズはかつて町を牛耳っていた麻薬王の下で殺し屋稼業をしていた兄の“ウィングマン”ことブロック(ウィリアム・フォーサイス)の家を訪れました。ブロックは自らのコネを使って背後関係を調べてみたところ、麻薬王の息子で組織を受け継いだ“ヴァイキング”ことトレヴァー・カルコート(トム・ベイトマン)の手下の揉め事にカイルが巻き込まれたことが明らかになりました。ネルズはヴァイキングを一味もろとも皆殺しにすると決意、殺し屋を雇えというブロックのアドバイスに従って通称“エスキモー”(アーノルド・ピノック)という人物に接触することにしました。
一方、手下と麻薬が消えたことで苛立っていたヴァイキングは、父の代から因縁があるインディアン系のボス、ホワイト・ブル(トム・ジャクソン)の仕業だと思い込み、手下にホワイト・ブルの息子を誘拐させて殺害、死体を見せしめとして道路標識に貼り付けて放置しました。ホワイト・ブルは息子の変わり果てた姿を見つめていました。
スノーロワイヤルのネタバレあらすじ:転
ネルズはエスキモーに接触、報酬5万ドルを渡しましたが、何とエスキモーはヴァイキングの元へ向かい、暗殺を依頼されたと打ち明けたうえで同額を指定の口座に振り込めば雇い主の名を教えると持ちかけました。指定の口座に振り込んだヴァイキングは口座名義が“コックスマン”であることから雇い主はブロックだと断定しました。
ヴァイキングはギャングの流儀に反したエスキモーを殺し、ブロックの元に向かいました。ブロックは自分が手下を殺して麻薬を棄てたと嘘をつき、ヴァイキングの父に恋人を奪われた恨みだと答えました。ホワイト・ブルの息子を誤って殺したことに恐れをなしたヴァイキングは軽口を叩いた手下を処刑、その首をホワイト・ブルに送り、今回の一件は手下が勝手に起こしたことであり内輪で処理したと嘘をむきましたが、怒りに燃えるホワイト・ブルはヴァイキングを決して許さずヴァイキングの息子を標的に定めました。
スノーロワイヤルの結末
一方のネルズもヴァイキングの息子を誘拐して囮に使いヴァイキングを誘き寄せようと考えていました。ネルズはヴァイキングの息子の誘拐を実行に移しますが、その一部始終はホワイト・ブルの手下に目撃されてしまいました。
ネルズはヴァイキングに息子を誘拐したと電話を入れ、怒り狂ったヴァイキングは手下を引き連れてネルズの家へとなだれ込みました。ヴァイキングの息子を除雪車に乗せて隠したネルズはヴァイキングを待ち構えますが失敗して捕らえられてしまいました。そこに今度はホワイト・ブルが手下を引き連れて乱入、ヴァイキング一味と銃撃戦となりました。ヴァイキングは車で逃走を図りましたが、重機に乗ったネルズが行く手を阻み、最後はホワイト・ブルがとどめを刺しました。
日が暮れ、ネルズはいつものように除雪車に乗って仕事に出かけました。そこへホワイト・ブルが除雪車に乗り込み、一度はネルズに銃を向けましたが、黙々と仕事をこなすネルズの姿を見つめていたホワイト・ブルは銃をダッシュボードの上に置き、除雪車はそのまま雪深い山道を進んで行きました。
以上、映画「スノー・ロワイヤル」のあらすじと結末でした。
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