星の王子ニューヨークへ行く2の紹介:2021年アメリカ映画。エディ・マーフィ主演の大ヒットコメディ作『星の王子ニューヨークへ行く』(1988年公開)の約33年ぶりとなる続編です。エディ・マーフィを始め前作のキャストが再集結、前作でアメリカ人女性の愛を手に入れたアフリカ某国の王が自分の知らない婚外子がアメリカにいることを知り、世継ぎとするために再びニューヨークに乗り込んだことから巻き起こる騒動を描きます。
監督:クレイグ・ブリュワー 出演者:エディ・マーフィ(アキーム・ジャファ王/ランディ・ワトソン/クラレンス/ソール)、アーセニオ・ホール(セミ/モーリス/ブラウン牧師/ババ)、ジャーメイン・ファウラー(ラヴェル・ジュンソン)、キキ・レイン(ミーカ・ジャファ王女)、ベラ・マーフィ(オマ・ジャファ王女)、アカイリー・ラブ(ティナーシェ・ジャファ王女)、レスリー・ジョーンズ(メアリー・ジュンソン)、シャーリー・ヘドリー(リサ・ジャファ王妃)、ジョン・エイモス(クレオ・マクダウェル)、トレイシー・モーガン(カリーム・リーム・ジュンソン)、ノムザモ・ムバサ(ミレンベ)、ヴァネッサ・ベル・キャロウェイ(イマニ・イジー)、ロティミ(イディ・イジー)、テヤナ・テイラー(ポポト・イジー)、ルネル(リヴィア)、リック・ロス(中尉)、ウェズリー・スナイプス(イジー将軍)、ジェームズ・アール・ジョーンズ(ジョフィ・ジャファ王)、モーガン・フリーマン(葬儀の進行役)ほか
映画「星の王子ニューヨークへ行く2」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「星の王子ニューヨークへ行く2」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
星の王子ニューヨークへ行く2の予告編 動画
映画「星の王子ニューヨークへ行く2」解説
この解説記事には映画「星の王子ニューヨークへ行く2」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
星の王子ニューヨークへ行く2のネタバレあらすじ:起
ここは豊かな自然に囲まれたアフリカの小国、ザムンダ王国。この日はアキーム・ジャファ王子(エディ・マーフィ)と、アメリカ出身の王子妃リサ(シャーリー・ヘドリー)の30年目の結婚記念日です。執事のオーハ(ポール・ベイツ)の呼び出しで目覚めたアキームとリサは、長女ミーカ(キキ・レイン)、次女オマ(ベラ・マーフィ)、三女ティナーシェ(アカイリー・ラブ)からお祝いの言葉をかけられました。
アキーム王子とリサは国民の盛大な祝福を受けました。この日はリサの父クレオ・マクダウェル(ジョン・エイモス)がザムンダ王国にファストフード店「マクダウェル」を開店してから30周年でもありました。「マクダウェル」に来店したアミーム王子一家は、クレオとニューヨーク・クイーンズ店から異動した店員モーリス(ルイ・アンダーソン)から温室効果ガス削減の一環として開発された新製品の肉なしバーガー「ビヨンド・ビッグ・ミックバーガー」を振る舞われました。
宮殿に戻ったアキーム王子は娘三人の格闘の稽古をつけました。娘の成長を喜ぶアキーム王子の元に補佐兼親友のセミ(アーセニオ・ホール)が現れ、病の床にある父王ジョフィ(ジェームズ・アール・ジョーンズ)がお呼びだと知らせてきました。ミーカはジョフィ王の用件とはこの国の王位を狙う自分の求婚者のことなのかと思いました。
ジョフィ王の元に向かうアキーム王子の元に、隣国ネクスドリアの最高指導者イジー将軍(ウェズリー・スナイプス)が部下たちを引き連れて現れました。イジー将軍はアキーム王子が30年前に婚約破棄した姉イマニ(ヴァネッサ・ベル・キャロウェイ)が未だに“犬の呪い”にかかったままであることを訴え、あの時婚約が成立して両国が統一していればネクスドリアは今なお貧困に苦しまずに済んだとして、息子イディ(ロティミ)とミーカを結婚させるよう要求してきました。
ノリの軽いイディを気に入らないアキーム王子は結婚に反対しましたが、イジー将軍はアキーム王子に将来の世継ぎとなる息子がいないことを突っ込み、「結婚で血縁を結ぶ方が戦争で血を流すよりもマシだろ?」と捨て台詞を吐いて去っていきました。
その後、アキーム王子はセミと占い師ババ(アーセニオ・ホール)を伴ってジョフィ王を見舞いました。ジョフィ王は「私はもう長くはない」として、国のしきたりで王位は男子が継承せねばならぬことを語りました。子供は全員娘ばかりで男子が一人も生まれなかったアキーム王子はそのことで失望させたと謝罪しましたが、ジョフィ王は「もうお前がそのことで負い目を感じる必要はない」と実はアキームには婚外子の息子がいることを打ち明けました。アキームにとっては全く身に覚えのないことでしたが、ジョフィ王はセミに詳細を話すよう命じました。
それは30年前、アキーム王子がセミと共にクイーンズを訪れた時のことでした。いかがわしいクラブでセミと共に女を物色していたアキーム王子はたまたま知り合ったメアリー・ジュンソン(レスリー・ジョーンズ)という女にハーブを吸わされ、無意識のうちに関係を持ってしまったというのです。半狂乱となったアキーム王子はセミに八つ当たりし、なぜ黙っていたのかとジョフィ王を責めました。
ジョフィ王はあくまでもアキーム王子とリサとの間の男子を待ち望んでいたと語り、ババのお告げを元に画家に書かせた息子の似顔絵を見せてきました。ジョフィ王とババはこのままではいずれ王位を継いだアキーム王子はネクスドリアに暗殺され、国を乗っ取られてしまうだろうと危惧していました。ババはアキーム王子に、“サンダーバード”を追えば息子に会えると助言しました。
死期を悟ったジョフィ王はアキーム王子に国民を守れと告げ、生前葬を執り行うことを思いつきました。司会者(モーガン・フリーマン)の進行のもと生前葬は盛大に行われ、ジョフィ王はアキーム王子に遺言を守れと言い残すと、ゲストとして招かれた女性ヴォーカルグループ「アン・ヴォーグ」(本人)やヒップポップグループ「ソルト・ン・ペパー」(本人)、歌手のグラディス・ナイト(本人)の歌を聴きながら静かに息を引き取りました。
星の王子ニューヨークへ行く2のネタバレあらすじ:承
ザムンダ王国の新たな国王となったアキーム王でしたが、未だにジョフィ王を失った哀しみは深く、ネクスドリアによる暗殺も危惧されていました。そこでアキーム王はセミに王室専用機を用意させ、まだ見ぬ息子に会うために再びアメリカに行くことを決意しました。セミは猛反対しますが、アキーム王は息子が果たして王位継承者に相応しいかこの目で確かめたいと説得しました。セミは、息子が本当にザムンダ王国の血筋ならば今頃アメリカで成功を収めているだろうと想像しました。
アキーム王とメアリーとの息子であるラヴェル・ジュンソン(ジャーメイン・ファウラー)は、叔父(メアリーの弟)のカリーム・“リーム”・ジュンソン(トレイシー・モーガン)と共に就職の面接を受けようとしていました。未だに定職に就いていないラヴェルはリームのダフ屋稼業を手伝ってくれるよう頼まれましたが、この日が31歳の誕生日であるラヴェルは今度こそまともな職に就きたいとして断りました。
ラヴェルは面接官を務める会社社長の御曹司カルバン・デューク(コリン・ジョスト)の面接を受けました。デュークの家系の自慢話を聞かされたラヴェルは、大学は卒業寸前で母メアリーが解雇されたために中退せざるをえなかったこと、父のことは知らないと語りました。父親のいない家庭ではろくな子が育たないと言われたラヴェルはデュークが過保護な父の力で成り上がったのだと嫌味を言い、やる気をなくしたとしてその場から立ち去りました。
アキーム王はセミとオーハを引き連れ、王室専用機で30年ぶりにニューヨークに降り立ちました。アキーム王一行はリムジンでクイーンズに向かい、すっかり変わった街並みの中でも唯一あの頃のままである「マイ・T・シャープ理髪店」に立ち寄りました。アキーム王とセミはそこで店主のクラレンス(エディ・マーフィ)、従業員のモーリス(アーセニオ・ホール)とスウィーツ(クリント・スミス)、常連客のソール(エディ・マーフィ)ら懐かしい面々と再会を果たしました。
アキーム王はクラレンスらに婚外子の息子を探しに来たことを伝え、似顔絵を見せて情報提供を呼びかけたところ、マディソン・スクエア・ガーデンでセント・ジョーンズ大学のチケットを売るダフ屋の男にそっくりであること、そしてセント・ジョーンズ大学のマスコットは“サンダーバード”であるとの情報を得ました。
その夜、ラヴェルはマディソン・スクエア・ガーデンで、道行く人にセント・ジョーンズ大学VSミドルテネシー州立大学のバスケットボール試合のチケットを売りつけようとしていました。ラヴェルが似顔絵そっくりであることを確認したアキーム王はセミの助言で民間人に変装し、ラヴェルに近づくと自らの身元を明かし、「君は王位継承者だ。私の第1子であり唯一の息子だ」と伝えました。
その頃、ラヴェルの自宅ではメアリーとリーム、いとこのリヴィア(ルネル)らがラヴェルの誕生パーティーの準備をしていました。そこにラヴェルがアキーム王とセミを連れて帰宅し、メアリーは当時のことを思い出しました。メアリーはアキーム王子が王になったことに驚き、彼がラヴェルの父であることを認めました。アキーム王はラヴェルを後継者として迎えたいと告げ、リームは育ての親は俺だと猛反発しました。ラヴェルも自分は施しなんか受けないと拒絶しましたが、うっかりセミが落としたカバンの中から札束や純金が出てきたことに驚きました。
これに態度を変えたラヴェルはメアリーと共にザムンダに行くことを即決しましたが、アキーム王はラヴェルしか連れていかないと告げました。ラヴェルはメアリーも一緒じゃなきゃ行かないと言い出し、仕方なくメアリーも連れて行くことにしました。
ザムンダに帰国したアキーム王はリサに責められましたが、自分たちが出逢う前の婚外子ということで納得してもらいました。リサはアキーム王の前に男がいたことを打ち明け、これからは何でも正直に話してくれるよう約束させました。アキーム王はリサと娘たちにラヴェルとメアリーを紹介しましたが、リサや娘たちはラヴェルたちのノリの軽さに言葉を失いました。
その頃。ネクスドリアでは、イジー将軍は部下からアキーム王がアメリカから息子を連れ帰ったとの報告を受けていました。イジー将軍は何やら考えが浮かんだ様子でした。
その夜、ラヴェルとメアリーは王室のディナーに招かれましたが、アキーム一家はラヴェルとメアリーのあまりのマナーの悪さに言葉を失いました。じきに王室の全てを手に入れると息まくメアリーに呆れ果てたミーカは自分が王位継承者になれるものだと思っていましたが、ザムンダの法律では女性は王位継承者になれないことになっていました。ミーカは食欲が失せたとして食卓を離れてしまいました。リサはミーカが王位を継ぐために必死で努力してきたことを言いましたが、アキーム王は法律には逆らえないというのみでした。
翌朝。ラヴェルとメアリーはすっかり王子とその母親としての高待遇を満喫していました。ラヴェルはそこで王室美容師のミレンベ(ノムザモ・ムバサ)と出会いました。ミレンベに散髪してもらったラヴェルはドレスで着飾ったメアリーと共にアキーム夫妻に接見しましたが、リサはメアリーが勝手に先代の王妃オーレオンのドレスを着ていることに腹を立てました。
アキーム王はラヴェルに帝王学を伝授しようとしたその時、突然イジー将軍が訪問してきました。イジー将軍は娘のボポト(テヤナ・テイラー)を紹介し、ラヴェルはセクシーなボポトに一目惚れしてしまいました。イジー将軍はアキーム王にラヴェルとポポトを結婚させようと提案、政略結婚に反対するアキーム王もラヴェルが望むならばと快諾しました。
ラヴェルも乗り気であったことから、イジー将軍は直ちに結婚式の準備をしようとしましたが、そこに現れたババは先王の遺言であるラヴェルの王子としての素質を試す方が先だと進言しました。イジー将軍は1週間待つと告げ、ポポトらと共に引き上げていきました。ミーカはラヴェルのような男に脅威であるネクスドリアとの和平は任せられないと反発しましたが、アキーム王は「お前と話すことはない」と取り合ってくれませんでした。
星の王子ニューヨークへ行く2のネタバレあらすじ:転
その日から早速、ラヴェルの王子としての素質を試す試練が始まりました。セミは王子には文化・批判的思考・勇気が必要だと教え、アキーム王はラヴェルにザムンダ王室の由緒ある伝統を叩き込もうとしました。
試練の締めくくりはライオンの髭を切ることでした。これはアキーム王も一発でクリアしたのですが、すっかり怖気づいたラヴェルは場違いなのではないかと考え、自分はアキーム王のようにはなれないと自身をなくしました。ミレンベはそんなラヴェルに、ザムンダ国民なら誰でも知っている、真実の愛を求めて遥かクイーンズの地に渡ったアキーム王子の伝説を語り、「あなたはザムンダの王子ではなくクイーンズの王子なのよ」と励ましました。
ラヴェルは相談役としてリームをザムンダに呼び、自分なりの王子像を模索し始めました。最初のうちはセミはリームのことを快く思っていなかったのですが、すっかりアキーム王とも打ち解け合ったラヴェルは次々とテストをクリアしていきました。
ライオンの髭切りの日が近づき、ラヴェルの成長を認めたアキーム王は自分にとってリサは何でも分かり合えるいわば分身のような存在だと語りました。そして髭切りの日、ライオンの動きを見計らっていたラヴェルの元にミーカがやってきました。相変わらず反目し合う二人でしたが、ミーカもまた自分と同じような悩みを抱えていることを知ったラヴェルは初めて打ち解け合いました。ミーカはこの試練は“知恵試し”だとアドバイスし、ラヴェルとミーカは近くの竹林で竹を切って檻を作りました。ミーカは退却したフリをして敵を引き付け奇襲する作戦も提示しました。
そしてアキーム王、ミーカ、セミ、リームの見守るなか、ラヴェルは一人ライオンのいる茂みに入っていきました。ラヴェルは寝ているライオンを起こし、全速力で走って檻の中に入りました。ラヴェルはあらかじめ檻にキャットフードを塗りたくっており、ライオンが檻を舐めて大人しくなった隙に見事に髭を切ることに成功しました。アキーム王もこれには大満足でした。
これでようやく王子として認めてもらえると思ったラヴェルでしたが、最後の試練として割礼の儀式“ウンバジュントー”が待っていました。怖がりながらも挑むことにしたラヴェルですが、これは大事なものを投げ出す勇気があるのかを試すための脅しであり、最後のテストをクリアしたラヴェルは正式に王子として認められました。
すっかり宮殿暮らしも板についたラヴェルは、いつしか何でも話し合えるミレンベに惹かれていきました。ミレンベは外国にはザムンダにはない自由があり、いつか自分の店を持ちたいという夢を持っていましたが、ザムンダでは女性が商売をすることは禁じられているのです。ラヴェルはいつか王子として古い慣習を必ず変えてやると約束しました。ラヴェルはミレンベにキスをしましたが、明日はいよいよボポトと政略結婚させられる日でした。
ラヴェルは正式に王太子としてお披露目されました。祝宴にはイジー将軍も招待され、リサとメアリー、セミとリームもすっかり友情を築いていました。イジー将軍は改めてボポトを紹介したのですが、ボポトは何でもラヴェルの望み通りにするというのみでした。困惑するラヴェルは「人生を共にする人とは深く理解し合いたい」と伝えましたが、ボポトは「私はあなたの妻です」というのみでした。
どうしてもミレンベのことが気になったラヴェルは彼女の元へ向かい、「俺はボポトとは結婚しない。君がいいんだ。君のおかげで王子になれた。父さんならわかってくれるよ」と伝えるとアキーム王に掛け合おうとしました。そこでラヴェルは、イジー将軍がアキーム王に「アメリカから婚外子を連れてきて我々の駆け引きと利益のために利用した。チェスの駒のように」と語りかけているのを聞いてしまいました。深くショックを受けたラヴェルはミレンベに「アメリカに帰る。俺たちは一緒に築き上げる家に」と告げ、ミレンベを連れ出していきました。
セミはアキーム王に、ラヴェルがミレンベ、メアリー、リームを連れ、王室専用機を奪って逃亡したことを報告しました。アキーム王は動揺を隠し、イジー将軍にはラヴェルは気分転換にどこかへ出かけたとごまかしました。イジー将軍は「明日の結婚式が楽しみですな」と告げて去っていきました。
祝宴の終了後、アキームはラヴェルを恩知らずだと非難しました。リサはアキーム王とラヴェルは似たもの同士であり、アキーム王は国を現代的に改革すると言っておきながら未だに何百年も続く伝統に縛られ続けたままであり、国のために身を捧げるミーカの気持ちを無視するのかと??りました。「統治者に私情は無用だ」と言い放つアキーム王にカチンときたリサは、アキーム王を自分たちの寝室から締め出してしまいました。
アキーム王は深夜の「マクダウェル」に向かい、30年前と同じように店内の厨房の掃除を始めました。アキーム王はクレオに「僕は毎日、楽な方に逃げていた。気が付けば自分はかつての理想から遠ざかってしまっている。僕が頑固なせいでラヴェルはアメリカに帰ってしまった。僕は父親失格だ」と悩みを打ち明けました。
クレオは「君は父親であり、国王でもあるんだ。王冠を戴く頭は重い。君は守るべき国民や常に脅してくるイカレた隣国の将軍、更には夫と父の役割を果たさなければならない。君はこの国の王であり、私はこの店の王なのだ」と激励しました。アキーム王はクレオに感謝し、クレオは「王族で最も賢い人だった君の母上なら何と言う?」と問いかけられ、セミに王族専用機を準備させてラヴェルを連れ戻すと告げました。アキーム王はイジー将軍の対応をセミに任せ、ニューヨークへと向かいました。
星の王子ニューヨークへ行く2の結末
アキーム王は手がかりを求めて「マイ・T・シャープ理髪店」に向かいました。クラレンスたちはつい先程までラヴェルがミレンベと一緒にいたこと、二人はこの地で開業するつもりであること、そして二人は「聖なる歓喜の教会」で結婚式を挙げる予定であることを話しました。その頃、ラヴェルとミレンベはメアリーやリームたちと共に教会へ向かっていました。
一方、ザムンダではイジー将軍がミーカにラヴェルの居場所を尋ねていました。ミーカはラヴェルは体調がすぐれないのだとごまかしましたが、イジー将軍はラヴェルを連れてくるまでミーカを人質にすると言い出しました。ミーカは磨き上げた格闘術でイジー将軍の部下たちを叩きのめし、セミ、オマ、ティナーシェも加勢しました。ミーカはイジー将軍との一騎打ちを制し、ネクスドリアとの問題はあくまでも話し合いで解決したいと告げました。
その頃、アキーム王は必死で教会へと急いでいました。ラヴェルとミレンベは女好きのセクハラ牧師のブラウン牧師(アーセニオ・ホール)の前に立ち、夢に見ていた結婚式とは違うけれども永遠の愛を誓おうと決心しました。そこにアキーム王が現れ、式を中止させようとしましたが、アキーム王から裏切り者呼ばわりされたラヴェルは「俺を利用したくせに。イジー将軍が言ってた。俺はあんたの駒なんだろ? 俺を息子と呼ぶな。俺は自分の力で愛する人と生きていくんだ。宮殿も黄金の山も俺を止めることはできない。全力で彼女を幸せにする」と固い決意を語りました。
アキーム王は「私も昔はそうだった。お前ほど勇敢ではなかったがな。私もリサを愛している。母上が言っていた。彼女の元に行けと。お前もそうしたのだな。国の問題は背負わなくていい。クイーンズで彼女と暮らしたいのなら邪魔はしない。私は今から恐れを捨て去り、自分が理想とする国王になる。私は自分を生きる。お前と同じように」と告げ、そのまま式を続けさせようとしました。
しかし、ミレンベはザムンダは自分の故郷であり誇りでもあり、妹たちはラヴェルを必要としていると語り、それを聞いたラヴェルは式をザムンダの宮殿で挙げようと言い出しました。アキーム王はクイーンズを心配するミレンベのために、自分の力でクイーンズごとザムンダに連れていくことを約束しました。
アキーム王たちはザムンダに帰国しました。アキーム王はリサに、王として国のため、夫として家族のために尽くすことを誓いました。宮殿ではラヴェル王太子とミレンベ妃の結婚式が盛大に執り行われ、アキーム王は留守を守ってくれたミーカに感謝し、自分の亡き後は法律を変えてミーカを女王とし、ラヴェル王子は駐米ザムンダ大使に任命する考えを伝えました。アキーム王は「私は愚かだった。だが、お前を心から愛している」とミーカに伝えました。イジー将軍はアキーム王がイマニの“犬の呪い”を解いてくれたことを感謝しました。
ステージではゲストの歌手ダヴィド(本人)が歌い、招待されたクイーンズの人々はザムンダの人々と共に心から喜びを分かち合いました。リームはアキーム王とその家族に感謝の意を示し、スペシャルゲストとしていとこでソウルシンガーのランディ・ワトソン(エディ・マーフィ)と彼のバンド「セクシャル・チョコレート」を紹介しました。ランディはさらにブラウン牧師をステージに招き、祝宴は大いに盛り上がりました。アキーム王は家族全員で記念撮影をしました。
以上、映画「星の王子ニューヨークへ行く2」のあらすじと結末でした。
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