名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)の紹介:1998年日本映画。テレビシリーズ「名探偵コナン」の第2弾映画作品。トランプカードの数字になぞらえて、次々襲われる人々の共通点は――毛利小五郎!?刑事時代の因縁が生んだ犯行なのか?事件を追うなかコナンと蘭は、小五郎が刑事を辞めた原因を知る。
監督:こだま兼嗣 出演者:高山みなみ(江戸川コナン)、山崎和佳奈(毛利蘭)、神谷明(毛利 小五郎)、山口勝平(工藤新一)、緒方賢一(阿笠博士)、茶風林(目暮十三)、塩沢兼人(白鳥任三郎)、高島雅羅(妃英理)、鈴木英一郎(村上丈)、鈴置洋孝(仁科稔)、 アンディ・ホリィフィールド(ピーター・フォード)、 岡本麻弥(小山内奈々)、 内海賢二(宍戸永明)、沢木公平(中尾隆聖)、ほか
映画「名探偵コナン 14番目の標的」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「名探偵コナン 14番目の標的」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「名探偵コナン 14番目の標的」解説
この解説記事には映画「名探偵コナン 14番目の標的」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)のネタバレあらすじ1
蘭は夢の中で、弁護士の母・妃英理が何者かに銃で撃たれる夢を見て目を覚ます。電話で安否を確認するが、本人には心配し過ぎだと笑って冗談めかした。しかし、電話を切った直後の英理は、何かを思い出すように遠い目をしている。バスローブから覗く太ももには、うっすらとかすり傷が残されていた。その日は夜に小五郎・蘭・英理の三人家族が久しぶりに揃い、食事をする約束をしていた。コナンも同席したレストランは、小五郎と英理の思い出の場所だったらしく和やかな雰囲気に包まれていたが、外で常連のクラブのママを見つけた小五郎がそちらに夢中になってしまい、怒った英理はそのまま帰ってしまう。
名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)のネタバレあらすじ2
一週間後の早朝、ジョギング中だった目暮警部が、何者かにボウガンで撃たれる事件が起こる。現場には紙で作られた西洋の短剣が残されていたが、この時には何を示すのか分からないでいた。事件は立て続けに起き、今度は英理が毒物の入ったチョコレートを食べて倒れてしまう。幸い命に別状はなかったが、処置が遅ければ危険な状態だった。チョコレートの箱には包装紙と別に紙の花が添えられており、目暮警部を狙った犯人と同一犯の可能性が浮上する。二つの事件の関係性を考えるコナンは、電動スケボーの調整のため阿笠博士を訊ねる。すると、今度は博士がボウガンで撃たれてしまった。射線の先で黒のオフロードバイクに乗って逃げる犯人を見つける。探偵バッジで探偵団のメンバーに連絡をとりながら追跡するコナンだが、途中で完全に見失ってしまった。阿笠博士の下へ戻ると、そこには数字の8の様な形の紙製品を見つける。それを見てコナンは、一連の事件にトランプのカードが関わっていることに気付いた。
名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)のネタバレあらすじ3
目暮十三(13のK(キング))・妃英理(12のQ(クイーン))・阿笠博士(11(漢数字の十一)のJ(ジャック))現場に残された遺留品は、絵札に描かれた物を模していたのだ。被害者は全員、少なからず小五郎に関わっている人ばかり。小五郎に恨みを持つ人物の心当たりに、一人の男が浮上する。10年前、刑事時代の小五郎が逮捕した元トランプ賭博のディーラー・村上丈が、一週間前に仮出所してから行方不明になっていた。 “ジョーカー”の異名を持つ彼による、小五郎への復讐なのかもしれないと推理する。送られている車の中で、コナンと蘭は白鳥刑事から小五郎と村上の間で起きた事件の話を聞く。警察署に連行された村上が取り調べ室から抜け出し、幼い蘭を連れて訪問していた英理を人質にとったのだ。拳銃を向けた小五郎はそのまま村上に向かって撃つが、それは英理の足に当たってしまう。村上は取り押さえられたが、署内で発砲した挙句人質に怪我をさせた責任を問われそのまま辞職。英理が家を出たのも、そのすぐ後だったと蘭は思い出す。
名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)のネタバレあらすじ4
次の標的が名前に10の付く人物と聞いて、小五郎はクラブのママ十和子を警護する。しかし、狙われたのはもう一人の知り合いであるプロゴルファーの辻弘樹だった。彼にも10(十)があるそと気づいてコナンや目暮警部と共に、彼が趣味で操縦するヘリに便乗することになった。何も起こらないと軽口をたたく辻だったが、突然目が開けられなくなり操縦不能になってしまう。コナンの支援により不時着に成功するが、目の回復には時間がかかり全米オープン参加が不可能になってしまった。犯行を止めるべく9番目の人物を探すが、これといった名前は浮かばない。かわりに8には覚えがあった。ワインソムリエの沢木公平(公に“八”)である。彼を訪ねると、海洋娯楽施設「アクアクリスタル」でレストラン経営を打診されたのだと聞かされる。オーナーの名前を見ると旭勝義に“九”を見つけるが、多少の面識がある程度でそこまで親しい訳ではなく首をかしげる小五郎。沢木の護衛をするために、コナンたちはアクアクリスタルへと向かった。
名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)のネタバレあらすじ5
アクアクリスタルに招待されていたのは沢木だけではなかった。4人の人物が旭に呼ばれていたのだが、4人全員に2・4・6・7の数字が入っていることに気付く。3はいないのかと呟いた小五郎に、白鳥刑事は自分の名前が白鳥任三郎だと教える。小五郎を含め一気に2~8が揃い驚愕する一同。残るは1のA(エース)だけだが、蘭の幼馴染の工藤新一ではないかという指摘に、コナンは納得する。元の姿のままならば、自分はこの事件に間違いなく首を突っ込んでいただろうと。海中にある施設へ入った一同だが、オーナーの姿が見当たらない。手分けして内部を調べると、入口のエレベーターや非常口等が封鎖され閉じ込められてしまった。焦るコナンたちを尻目に、旭は既に死体となっており、招待客の小山内奈々までが停電中にナイフで刺し殺された。小山内の死体を調べると、左手で肩を強く掴まれた跡を見つける。犯人は右利きだと推理したコナンは、重大な見落としに気付いた。容疑者と思われていた村上は、左利きなのだ。犯人が一緒にいる誰かだと察し、皆のズボンの裾を確認する。自分が床に置いた缶ジュースを蹴り飛ばし、暗闇のなかを動いた人物が犯人だと考えたのだ。
名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)のネタバレあらすじ6
突如、仕掛けられた爆弾でアクアクリスタルが爆発し、大量の海水が流れ込んでくる。浸水する穴から外へ出ようとするが、蘭が展示されていた車に挟まれ動けなくなっていた。助けようとするコナンだが、自身も足を挟まれてしまう。蘭の口移しで息をつないだコナンは救出に成功し、急いで海上に向かい泳ぎ出した。施設の上層に到着する。そこで小五郎を眠らせ、今回の真犯人を推理するコナン。真犯人はソムリエの沢木公平だった。ワイン室のボウガンは彼の自演と指摘し、スーツのポケットから小山内が落書きしたワインのコルクが入っていたのが決定打になった。犯行を認めた沢木は、バイク事故で味覚障害になった原因を作った小山内や、ワインソムリエとしてのプライドに反する三人を殺害する計画を立てる。偶然出会った村上に罪を着せるため、小五郎の関係者を狙うことで本来の目的のカムフラージュにしたのだ。行方不明だった村上は、既に沢木の手によって殺されていた。残りの爆弾を爆破させた沢木は、隙をついて蘭を人質に取りヘリポートへ向かう。
名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)の結末
旭の名前を使い逃亡用のヘリを呼んでいた沢木だったが、異常に気付いた操縦士が空中で停止したまま無線で連絡を取る。その間に追いついたコナンと小五郎たち。白鳥刑事が銃を構えて人質釈放を促すが、彼の腕はからっきしだった。沢木は白鳥刑事の銃をコナンに持って来るよう命令する。このままでは間違いなく逃亡先で蘭は殺されてしまう。突破口を探るコナンは、中間まで来たところで小五郎が英理を撃った理由の真実に気付き、蘭に向けて銃口を向けた。足を撃たれて崩れ落ちる蘭。沢木と距離を置いた隙に小五郎が投げ飛ばして取り押さえ、蘭の救出に成功した。怪我をした人質は動けず、そのまま犯人の足かせになってしまう。小五郎は人命を優先し、被害を最小限に防ぐために英理を撃ったのだ。ハワイで父親から銃を習っていた経験に感謝するコナン。蘭も英理を撃った真相を悟り、新一を示すAのトランプを見つめ微笑んだ。彼も父の様に自分を助けただろうかと、お思いを馳せながら。後日、英理から小五郎が発砲した理由を分かっていたと聞き、別居の理由を訊ねると「痛い足を我慢して作ったご飯をまずいと言った」のが原因だったと恨めし気に話す。蘭同様コナンも彼女の料理の味を思い出していた。「そう言えばお母さんの手料理って――」(超不味かったよなぁ……)
以上が、名探偵コナン 14番目の標的のあらすじと結末です。
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