名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)の紹介:2009年日本映画。「名探偵コナン銀翼の奇術師」はコナンシリーズの第13作目の劇場版作品です。黒の組織との対決は第2作目となります。コナンと新一が一つのセリフを同時に口にしたり、いつもより「工藤新一」を意識した作りになっています。黒の組織が絡んでいるので、シリアスな場面が多く、エンディングもシリアスです。工藤新一を小さい体にした実行犯であるジンが不気味で意味ありげなセリフを多数口にします。また長年にわたって毛利小五郎の声優を担当してきた神谷明の劇場版最後の作品となります。
監督:山本泰一郎 声の出演:高山みなみ(江戸川コナン)、山崎和佳奈(毛利蘭)、神谷明(毛利小五郎)、林原めぐみ(灰原哀)、木下浩之(コルン)、井上喜久子(キャンティ)、小山茉美(ベルモット)、立木文彦(ウォッカ)、堀之紀(ジン)、幹本雄之(アイリッシュ)、DAIGO(水谷浩介)ほか
映画「名探偵コナン 漆黒の追跡者」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「名探偵コナン 漆黒の追跡者」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
名探偵コナン 漆黒の追跡者の予告編 動画
映画「名探偵コナン 漆黒の追跡者」解説
この解説記事には映画「名探偵コナン 漆黒の追跡者」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)のネタバレあらすじ:連続殺人事件
東京都、神奈川県、静岡県、長野県で相次いで「麻雀の牌」が現場に残されている殺人事件が起きます。警視庁では合同本部が置かれ、毛利小五郎特別顧問として招集されます。毛利小五郎について来たコナンは、事件の背後に黒の組織が絡んでいることを悟り、灰原にしばらく身辺を気をつけるように連絡します。被害者の1人が口論をしたあげく刺されたことがあることが分かります。その口論の上、刺した相手である深瀬が、都内に現れる情報を聞きつけ、コナン達は現場へ向かいます。
名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)のネタバレあらすじ:現れたベルモット
現場では深瀬が人質をとって逃げようとしますが、警察に捕まります。しかし人質である女性は姿を消してしまいます。その女性は黒の組織のベルモットでした。今回黒の組織が事件に関わっているのは、犯人が誤って黒の組織のスパイデータの入ったメモリーカードを持って逃げてしまったためでした。ベルモットは深瀬が真犯人でないこと、捜査本部にアイリッシュというスパイが入り込んでいることをコナンに告げます。
名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)のネタバレあらすじ:七夕と京都
事件を捜査するうちに「七夕と京都」というキーワードに辿りつきます。コナンは西の名探偵服部に連絡して、一昨年の七夕祭りで、ホテルが大火事に遭ったことを聞きます。火事で恋人を失った水谷浩介という男性が浮かび上がります。今回の連続殺人事件の被害者が彼の恋人なな子と同一階に宿泊していたことが分かります。避難するためのエレベーターになな子だけが乗れず、それを水谷浩介が恨んで復讐していると、コナンは推測します。なな子の兄である本上にコナン達が会いに行くと、水谷があと1人殺そうとしていることが分かります。
名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)のネタバレあらすじ:カブト虫と北斗七星
一方、少年探偵団達は最近になってシールの貼られたカブト虫をよく見ていました。不思議に思った歩達は阿笠博士のところへ持っていきます。シールを集めてみると、「助けて」というメッセージになっていました。暗号文を解いてある山に入ると、警視庁の松本管理官が小屋で拉致され放置されていました。阿笠博士は急いで目黒警部に連絡しますが、彼らはコナンと共に、犯人が残した「北斗七星」の暗号を解き東都タワーに向かっているところでした。コナン達が東都タワーに向かうと、水谷がいましたが、水谷こそが最後のターゲットであり、彼は誰かを庇っていることが分かります。
名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)の結末
真犯人はなな子の兄である本上でした。水谷は本上の罪を被り自殺しようとしていました。実はなな子はエレベーターに乗れなかったのではなく、その優しさから他の乗客にエレベーターを譲っていたため、火事に逃げ遅れたのでした。そして被害者達がなな子に花束を備えていたことが分かり、水谷は自殺することを思いとどまります。アイリッシュは松本管理官に変装していました。アイリッシュは水谷からメモリーカードを奪い取りますが、黒の組織のヘリコプターから、証拠隠滅のためメモリーカード共々撃たれてしまいます。アイリッシュは唯一黒の組織でコナンと工藤新一が同一人物であると知っていましたが、最後はコナンを庇い、秘密も守り亡くなります。事件は解決しましたが、コナンは非道な黒の組織を潰すまで、最後まで戦うことを誓うのでした。
以上、「名探偵コナン 漆黒の追跡者」のあらすじと結末です。
人質の女性に変装していたベルモットとコナンが会話している場面で、本来は敵であるはずの二人の空気感が、それに似つかわしくない独特のもので、見ていてどきどきしました。
最後にアイリッシュをコナンが助けようとするシーンが感動しました。敵までも魅了するコナンはやはりすごい人物だと改めて感じました。