カウボーイ&エイリアンの紹介:2011年アメリカ映画。西部開拓時代のアメリカ、謎の飛行物体が町を襲い、人を攫う事件が起きる。その飛行物体に対抗できたのは記憶を失っていた男の嵌めた腕輪だけだった。男は仲間達と大切なものを取り戻す為にその飛行物体、宇宙からの侵略者と戦う。ハリソン・フォード、ダニエル・クレイグ共演の異色西部劇。
監督:ジョン・ファブロー 出演者:ジェイク・ロネガン(ダニエル・クレイグ)、ウッドロー・ダラーハイド(ハリソン・フォード)、エラ・スウェンソン(オリヴィア・ワイルド)、ドグ(サム・ロックウェル)、ナット・コロラド(アダム・ビーチ)ほか
映画「カウボーイ&エイリアン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「カウボーイ&エイリアン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「カウボーイ&エイリアン」解説
この解説記事には映画「カウボーイ&エイリアン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
カウボーイ&エイリアンのネタバレあらすじ:起
南北戦争後、西部開拓時代のアメリカの荒野、そこで男は目覚めます。男の左腕には奇妙な金属の腕輪が嵌っていましたが、外せませんでした。そして彼は、記憶を失っていました。難儀する男ですが、そこに無法者達が通り掛り、襲って来ます。しかし男はその無法者達をあっという間に返り討ちにし、身ぐるみを剥いで彼等が向かっていた町へ向かいます。男は町に辿り着くと適当な家に忍び込みます。しかしそこの住人に見付かり、銃を突き付けられます。住人は男が怪我しているのを見ると、その治療を施してやります。男は神父でそこは教会でした。神父の話では、金鉱が干上がり、それに伴い町も寂れていきました。その町で誰かが発砲を繰り返し始めました。撃っていたのはパーシーという有力者の一人息子でした。彼は酒場で酔っ払って、主人のドク相手に横暴を始めます。パーシーは男にも絡みますが、逆に殴り倒されてしまいます。怒ったパーシーですが、保安官が来て彼を拘束しました。牛の群れを追っていたカウボーイ達は休憩を取り、そのうち一人が席を外します。その時、その男の背後で聞いた事のない轟音と爆発と閃光が巻き起こり、川に落ちます。川から上がると男の目の前には、仲間達と牛の、焼かれた死体が残されていました。パーシーの泣き言を聞く保安官は、ふと手配書を見ます。するその1枚に先程の男が描かれていました。酒場では、ドクが自分のふがいなさを嘆き、妻がそれを慰めます。そこに男がやって来てドクは礼として一杯奢ります。そして彼に女性が一人近付きました。女性はエラと名乗り、何かを探している風で男に話し掛けます。その時保安官が来て、男をジェイク・ロネガンと呼びます。保安官は男、ジェイクを逮捕しようとしますが彼は激しく抵抗し、銃を向けます。それをエラが殴って気絶させました。ジェイクは、倒れた女と山積の金貨の夢を見て目覚めます。そこは留置場で、横にはパーシーが居ました。彼は父親がジェイクを八つ裂きにすると脅してきます。ジェイクは彼を殴り倒しました。その父親ダラーハイドは、雇い人として生き残ったカウボーイを馬引きにして、仲間と牛が何があったかを問い質していました。元軍人で大佐と呼ばれる事を嫌う彼に、部下の一人が息子の拘留とジェイクが現れたという報告をしました。
カウボーイ&エイリアンのネタバレあらすじ:承
ジェイクの罪状は、強盗の他アリスという女性の殺害容疑もありました。保安官はジェイクを移送しようと護送馬車に乗せます。そこにエラが駆け寄ってきて、ジェイクが必要だと言い、何処から来たかを訪ねます。一方保安官は、この町で孤児となった少年エメットに縋り付かれます。保安官は、まだ存命のはずの父親が迎えに来るのを待てと言います。出発に手間取っていると、ダラーハイドが部下を引き連れてやってきました。彼は自分の金貨を盗んだジェイクの引渡しを要求します。保安官は当然拒否しますがその時、空に光が集まり出しました。ジェイクの腕輪はそれに反応にするように点滅し、音を出し始めます。そして轟音が近付いてきて光で町を蹂躙し始めました。また、その空飛ぶ光は住民を吊り上げ、攫っても行きました。ダラーハイド達は飛行物体を銃撃しますが全て弾かれます。ドグの妻も攫われ、保安官は囚人二人を開放しようとしますが、彼も連れ去られてしまいました。危機に陥った時、ジェイクの腕輪から飛行物体と同じ光線が放たれ馬車を壊します。二人は馬車を出ますが、パーシーは攫われてしまいました。ジェイクは飛行物体と対峙し、腕輪の光線で撃墜します。飛行物体達は引き上げて行き、ジェイクとダラーハイドは撃墜した物に近付いて行きます。それは金属で出来た全くの未知の物でした。これが何か、攫われた人々はどこに連れて行かれたか等を皆が話し合っていると、女性の悲鳴が聞こえて来て、何者かが住民を殺し、逃走します。そしてそれは、怪我を負っているようでした。ダラーハイドはジェイクの武器だけが敵に対抗できるとして、金貨の借りを返せと協力を求めます。しかし彼はそれを拒否して町を出て行きました。何故かエラも彼を説得しますが駄目でした。ダラーハイドはいつも傍にいる元アパッチのコロラドを含め追跡隊を組織します。神父、ドク、エメットも志願し、エラも参加しました。ジェイクは夢で見た家を訪れていました。そこで彼はアリスと思わしき女性と盗んできた金貨を巡り口論し、そしてその金貨諸共どこかへ連れ去られた事を思い出しました。ジェイクはダラーハイド達と合流し、追跡隊に加わりました。
カウボーイ&エイリアンのネタバレあらすじ:転
追跡隊は、逆さになった船を見つけそこで野営する事にしました。コロラドは、軍への救援をダラーハイドに進言しますが、軍は動きが鈍い、指示を待って多くの部下を失った話をします。コロラドは、彼がパーシーにその話した時に一緒に聞いたと言ってしまいました。ダラーハイドは息子にした話であってお前にでは無いと不快になりコロラドを追い払います。そこにエメットが残り、じっと見ているのでナイフが欲しいかと聞きます。エメットは受け取ったので大切にしろと譲りました。エラはジェイクに話し掛けます。その時、彼の腕輪が鳴り始めました。船に得体の知れない手負いの怪物が居て、ダラーハイドの部下を皆殺しに、エメットを狙います。そこに神父が駆け付けますが、怪物に返討ちにされました。怪物はジェイクが腕輪で追い払いました。神父はジェイクに、皆を助けろ、神は過去を問わないと言い残しました。ダラーハイドは死者を埋葬せずに出発しようとします。それをドグが抗議し、ジェイクと共に埋葬し、祈りの言葉を掛けました。移動中、無力に落ち込むエメットにダラーハイドは、自分も少年の頃は無力だが、アパッチの戦士に止めを刺して変わったと言います。ドグはその話をきついと感じましたが、コロラドは彼の親心だと理解していました。追跡隊を離れエラと行動していたジェイクの前に、彼の元盗賊仲間が立ち塞がります。今のリーダーはジェイクが勝手に抜けた事を不満に思って居て、エラを侮辱し、両者は殺気立ちます。その時腕輪が作動したのでジェイクは光線でリーダーを撃ち殺し逃げ出します。追う盗賊ですが、そこにまた飛行物体がやって来ました。エラと共に何人かは連れ去れさら、盗賊達は蹴散らされます。ジェイクは飛行物体を撃墜してエラを救出します。しかし、それを操縦していた怪物が襲い掛かり、ジェイクは怪物を撃ち殺しますが、エラは重傷を負ってしまいました。ジェイクは彼女を抱え歩き続け、追跡隊と合流出来ましたが彼女は事切れて居ました。嘆くジェイクですが、今度はチリカワ族に囲まれました。チリカワ族は、エラの亡骸を火葬します。そして白人が怪物を連れてきたと非難し始めました。その時、火葬された筈のエラが焚き火から姿を現しました。エラは自分が異星人で、怪物達は自分の種族を滅ぼした別種の異星人だと説明します。彼女の話では怪物達の目的は金で、彼等は先遣隊だと忠告します。そこで彼等の拠点を見付ける為、チリカワ族の秘薬と秘術を使い、ジェイクに記憶を辿らせます。彼は不思議な虫に誘われ、怪物にアリスを殺され、彼等の道具で一人を切り付け、腕輪を奪い脱出した事を思い出しました。
カウボーイ&エイリアンの結末
ジェイクの案内で、塔にようにそそり立つ彼等の船を見付けます。そして彼女は、脅威を感じていない怪物は無警戒の筈だと言います。現に人間側は非力で、ジェイクは一人その場を離れます。盗賊達は怪物に及び腰になり揉めていました。そこにジェイクは戻って来て盗賊達に怪物達の事を話し、逃げるか、それとも一緒に戦って金の分け前に与るかを選ばせました。ダラーハイドはチリカワ族と戦略で揉めていました。そこでコロラドが説得にかかります。彼は戦災孤児になった自分をダラーハイドが拾い育ててくれた事を話し、彼が戦争を嫌っているが決して逃げない勇者だと語ります。チリカワ族はその説得を受け入れ、そこにジェイクが手下を連れて戻ってきた事で、頭数の問題も解決しました。その夜、チリカワ族は戦いの儀式を執り行いました。その儀式の横で、エラはジェイクに、この体は仮初なので長くは居られないと告げます。彼は離れるなと言いました。怪物達との戦闘が始まります。ダラーハイド達が外で戦っている間にジェイクが潜り込み、人質を救出する作戦でした。しかしダラーハイド達は直ぐに劣勢に追い込まれ、コロラドが倒されてしまいます。コロラドは死に際、ダラーハイドと共に戦うのが夢だった言い、ダラーハイドはコロラドが息子だったらと嘆きます。コロラドは本当の息子を助けてくれと言い残しました。ジェイクはなんとか人質の救出に成功しました。しかしエラは、中枢を破壊すると言い出しジェイクから腕輪を受け取り、さよならを告げて一人奥へ向かっていきました。残されたジェイクは怪物に襲われます。それは彼が逃げる時に傷を付けた怪物でした。人質の脱出を知ったダラーハイドは、ジェイクの姿がないので助けに向かいます。そのジェイクは怪物に追い詰めれていました。しかしダラーハイドの助けを借り、その怪物を倒して脱出に成功します。形勢不利の怪物は、船を上昇させ逃走を図ります。その船の中でエラは中枢まで辿り着き、腕輪を使い自爆して船を爆破しました。船の大爆発を見て、チリカワ族は勝ち鬨を上げ、ドク達は人質との再会を喜びます。しかしジェイクは、また一人その場から去り、誰も居ない家に帰りました。彼が感傷に浸って居ると、記憶を取り戻す時に導いた虫が出迎え、彼は笑みを浮かべて家を離れました。怪物達のお陰で新たな金鉱が見付かり、町は活気を取り戻しました。ジェイクは町を出る事にしました。それをダラーハイドが引き止めますが、彼はまたな大佐と別れを告げ、町を去って行きました。
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