クリード 炎の宿敵の紹介:2018年アメリカ映画。ボクシング映画の金字塔『ロッキー』シリーズの新章にあたる『クリード』シリーズ第2作(『ロッキー』シリーズ第8作)です。本作は第4作『ロッキー4/炎の友情』を引き継ぐストーリーとして主人公アドニスの父アポロを倒した強敵ドラゴを演じたドルフ・ラングレンが33年ぶりにシリーズにカムバック、アドニスとドラゴの息子ヴィクターとの宿命の対決が描かれます。
監督:スティーヴン・ケープル・Jr. 出演者:マイケル・B・ジョーダン(アドニス・クリード)、シルヴェスター・スタローン(ロッキー・バルボア)、ドルフ・ラングレン(イワン・ドラゴ)、テッサ・トンプソン(ビアンカ)、フローリアン・ムンテアヌ(ヴィクター・ドラゴ)、フィリシア・ラシャド(メアリー・アン・クリード)、アンドレ・ウォード(ダニー・“スタントマン”・ウィーラー)、ウッド・ハリス(リトル・デューク)、ブリジット・ニールセン(ルドミラ・ドラゴ)、マイロ・ヴィンティミリア(ロバート・バルボア)、ラッセル・ホーンズビー(バディ・マーセル)ほか
映画「クリード 炎の宿敵」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「クリード 炎の宿敵」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
クリード 炎の宿敵の予告編 動画
映画「クリード 炎の宿敵」解説
この解説記事には映画「クリード 炎の宿敵」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
クリード 炎の宿敵のネタバレあらすじ:起
ウクライナ・キエフ。かつてアドニス・クリード(マイケル・B・ジョーダン)の父アポロを死に追いやったロシア最強ボクサー、イワン・ドラゴ(ドルフ・ラングレン)は息子ヴィクター(フローリアン・ムンテアヌ)を最強ボクサーへと育て上げていました。ヴィクターはこの日の試合でも圧倒的な強さを見せつけ、観戦していたアメリカのプロモーター、バディ・マーセル(ラッセル・ホーンズビー)を唸らせました。
その頃アメリカでは、アドニスは父の親友だった伝説のボクサー、ロッキー・バルボア(シルヴェスター・スタローン)の指導により目覚ましい成長を遂げ、過去に因縁のある現王者のダニー・ウィーラー(アンドレ・ウォード)とのタイトルマッチで見事なKO勝ちを収めて悲願のベルトを手に入れました。ロッキーはアドニスの励ましもあって患っていた癌も完治させていましたが、一方でアドニスの恋人ビアンカ(テッサ・トンプソン)の進行性難聴は悪化の一途を辿っていました。ビアンカを支える決意を新たにしたアドニスはロッキーの励ましを受けて彼女にプロポーズ、二人は晴れて結婚することになりました。
クリード 炎の宿敵のネタバレあらすじ:承
ロッキーが故郷フィラデルフィアで経営するレストランにドラゴが訪れました。ドラゴは30年前のロッキーとの世紀の一戦に敗れて以来、国民的英雄だった地位も名誉も何もかも失い、妻にも逃げられてウクライナで貧しい暮らしを余儀なくされていたのです。ドラゴはヴィクターに自分の全てを叩き込み、ロッキーや自分を見下した全ての人々に復讐する機会を伺っていました。
ドラゴ親子はテレビを通じてアドニスに挑戦状を叩きつけ、アドニスは受けて立つ決意を固めましたが、アポロの最期を知るロッキーは猛反対、ヴィクターと戦うならばセコンドはできないと突き放してしまいます。その後、亡き妻エイドリアンの墓参りをしたロッキーはカナダへ去った我が子ロバート(マイロ・ヴィンティミリア)を想い、偉大な父と比較されることを嫌っていたロバートにアドニスを重ね合わせていました。
クリード 炎の宿敵のネタバレあらすじ:転
アドニスはビアンカと共に故郷ロサンゼルスへと戻り、父が所属していたジムの門を叩きました。アドニスは父のトレーナーだったデュークの息子リトル・デューク(ウッド・ハリス)の元で猛特訓を開始、その一方で久しぶりに義母メアリー・アン・クリード(フィリシア・ラシャド)と再会しました。やがてビアンカはアドニスとの子を身籠り、アドニスは親となることに不安を漏らすビアンカを励ましました。メアリーはアドニスに自分の人生だから好きにしなさいといいつつ、自分や父を戦う言い訳にするなと忠告しました。
そして遂に迎えた試合当日、アドニスは脅威のパンチ力を誇るヴィクターに苦戦を強いられ、何度もダウンしかけるも王者の意地で闘い抜いていました。ヴィクターは容赦なくアドニスのボディを攻め続け、肋骨にヒビが入りながらもアドニスは最後まで闘い抜くと言い張りますが、遂に肋骨は折れてしまいます。試合はヴィクターの反則負けとなり、アドニスはタイトルこそ守ったものの病院送りとなってしまいます。ロッキーはアドニスの見舞いに訪れますが、アドニスは今更とばかりにロッキーを追い返してしまいます。
その後、ヴィクターは破竹の勢いで快進撃を続け、将来のチャンピオン候補として存在感を示し初めていました。しかし、ロシアでの会食にドラゴと共に招かれたヴィクターは、自分を捨てて裕福な暮らしを送る母ルミドラ(ブリジット・ニールセン)にこびへつらう態度を取る父の姿に失望してしまいます。
クリード 炎の宿敵の結末
メアリーからアドニスに会ってあげてほしいとの手紙を受け取ったロッキーはロサンゼルスに飛び、アポロの形見のトロフィーを眺めながらアドニスに勝敗よりも自分が大事なものを大切にするようアドバイスしました。こうして遂にアドニスとロッキーは和解を果たし、時を同じくしてビアンカは女の赤ん坊を出産、父となったアドニスはアマラと名付けましたが、アマラは母と同じく難聴を遺伝していました。ロッキーはアドニスに「娘は自分を惨めと思っていない。父親もそうあるべきだ」と励まし、再び戦う気力を取り戻したアドニスはロッキーの元で過酷なトレーニングに臨みました。
家族のためにも、そして自分自身のためにもヴィクターに勝つことを決意したアドニスは対戦の地であるロシアに飛び、セコンドにつくロッキーは密かにビアンカとアマラ、メアリー・アンも呼び寄せました。
そして世紀の再戦の日、アドニスは新たな黒い星条旗のボクサーパンツをまとってリングに立ち、完全アウェーのなかで試合開始のゴングを迎えました。アドニスはロッキーとのトレーニングにより以前よりも強さを増しており、試合はほぼ互角に進みましたが、ヴィクターのパンチに肋骨が再び骨折してしまいます。それでもアドニスは自分自身を鼓舞、ヴィクターに猛攻を加えてダウンを奪いました。ヴィクターは客席にいたルミドラが再び自分を見限る様を目の当たりにして動揺、ドラゴは遂に追い詰められたヴィクターにタオルを投げ込み、激闘に終止符が打たれました。アドニスはビアンカやメアリーと抱き合い、ロッキーは「お前の時代が来た」と愛弟子を称えました。敗れたヴィクターにドラゴは「もういいんだ、帰ろう」と促し、それから二人は再びトレーニングの日々に戻っていきました。
アドニスはアポロの墓を訪れ、改めて父になったことを報告しました。そしてロッキーはカナダ・バンクーバーに住むロバートの元を訪れ、初孫と対面を果たしました。
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