グリーン・デスティニーの紹介:2000年アメリカ,中国映画。ワンドウルーによる原作を台湾の映画監督アンリーが映像化した作品で、ワイヤーアクションを巧みに使った手法により中国で大ヒットを記録します。
監督:アン・リー 出演:チョウ・ユンファ(リー・ムーバイ)、ミシェル・ヨー(ユー・シューリン)、チャン・ツィイー(イェン)、チャン・チェン(ロー)、チェン・ペイペイ(ジェイド・フォックス)、ラン・シャン(ティエ氏)、リー・ファーツォン(ユィ長官)、ハイ・イェン(ユー夫人)、ワン・ターモン(ツァイ)、リーリー(メイ)、ほか
映画「グリーン・デスティニー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「グリーン・デスティニー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「グリーン・デスティニー」解説
この解説記事には映画「グリーン・デスティニー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
グリーンデスティニーのネタバレあらすじ:起
中国の伝説の名剣、グリーン・デスティニーは400年もの年月を誇る剣であり、その剣はリー・ムーバイ(チョウ・ユンファ)という人物が山の中できちんと保管していました。しかし武術の世界で生きていく事に虚しさを感じ、修行を打ち切って彼は平凡な暮らしをしたいと望み、リーの心残りは師匠に手をかけたジェイド(チェン・ペイペイ)に仇討ちすることでしたが、弟子だった女性剣士ユー・シューリン(ミシェル・ヨー)に剣を託し、北京にいるティエ(ラン・シャン)に渡してもらうよう頼むのでした。
リーの引退の言葉を聞いたシューリンは戸惑った表情を見せます。リーとシューリンは師弟関係でありながら、それ以上の気持ちをお互い持っていました。しかし彼らは互いに慕っていながらも、掟のために結婚など許されてはいなかったのです。シューリンによって剣が無事に届けられますが、その夜のうちに何者かに奪われるという事件が起きます。
かなりの技の使い手だったのですが、どうにか追い詰めるも取り逃がしてしまいます。このときにシューリンは妹弟子であるイェン(チャン・ツィイー)を疑い、姿を追います。
グリーンデスティニーのネタバレあらすじ:承
イェンは権力者の娘なのですが女性剣士に憧れを抱いていて、リーだけでなくリーの師匠を毒殺した盗賊ジェイドからも師事を受けていたのです。イェンを追い詰めたシューリンは見事なまでの剣技を見せ、イェンを圧倒し名剣グリーン・デスティニーを奪い返します。
こうして剣は再びティエの元に寄贈されることになりました。剣を取り返されてしまいましたが、剣士になる夢をイェンは諦められずにいました。しかもイェンには親が決めていた婚約者がいて、結婚の日が迫っていたのです。
剣士になるのか結婚するのかの選択に悩むイェンの前に1人の男が現れます。かつてイェン一家を襲い、イェンをさらった事のある盗賊の頭ロー(チャン・チェン)でした。イェンをさらった時に大暴れしたイェンを乱暴には扱わず、ローは優しくします。そしていつしかイェンとローは恋仲になっていて、ローは盗賊をやめてイェンを迎えにいくとプロポーズまでしていたのです。
グリーンデスティニーのネタバレあらすじ:転
そしてローは実際に足を洗い、イェンを迎えに来たのです。イェンの悩みはさらに深いものになっていきますが、やはり貴族と盗賊の恋、いつまでも一緒にいるわけにもいかず、婚約者がいるイェンは結婚が近い事を告げ、ローに別れを告げました。
グリーン・デスティニーを寄贈し一息ついたリーとシューリンは、ジェイドの危険性を危惧しながらもイェンの剣の才能について話し合います。イェンに正しい剣の使い方を伝えたいリー、結婚して女性としての幸せを手にしてほしいシューリン、そしてイェンへの思いを捨てきれないローと、三者三様の思惑を抱えイェンの結婚の日は近づいていきます。
イェンの結婚式が始まると1人の男が乱入します。ローです。式をめちゃくちゃにしたローは遠方の山に身を隠しました。対するイェンはローへの気持ちが抑えきれずグリーン・デスティニーを再び奪いローを追いかけていきます。リーとシューリンは再びグリーン・デスティニーを奪い返すためイェンを追うことになります。イェンに追い付き戦いながら懸命に説得を試みますが、その前にイェンのもう1人の師匠であるジェイドが現れます。
グリーンデスティニーの結末
戦いに疲弊しているイェンをジェイドが介抱するように見えましたが、かつて師匠をジェイドにより毒殺されたリーがイェンを毒殺しようとしているジェイドに気付き、毒殺を止めます。ジェイドは剣の才能に目覚めようとしているイェンを恐れていたのです。ジェイドの真意を知ったイェンはリーにグリーン・デスティニーを手渡します。
名剣を手にしたリーはジェイドを圧倒し、倒す寸前まで追い込みますが、窮地に陥ったジェイドの毒矢に倒れてしまいます。瀕死の状態になったリーはシューリンに「愛していた」と自らの秘めていた思いを告げて、息を引き取りました。
悲しみに暮れるシューリンでしたが、リーの願い通りグリーン・デスティニーを再びティエに寄贈し、都を後にしました。イェンは幾千もの階段を登り、ローの元までたどり着き、ようやくローと結ばれ幸せな時間を過ごしますが、翌朝、ローが目を覚ますとイェンはそこにはいませんでした。
ローは下界を見下ろす橋の上に佇むイェンを見つけます。飛び降りた者の願いを叶えてくれるとされる霊峰の山頂から「祈って」とローに告げ、イェンは身を投げ出すのでした。まるで鳥のように空を舞っているイェンを、ローは悲しげな表情でただ見つめているしかありませんでした。
以上、映画「グリーン・デスティニー」のあらすじと結末でした。
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