バンク・オブ・ザ・デッドの紹介:2007年アメリカ映画。銀行強盗犯が怪物の群れと戦うアクション&ホラー。黒人ギャングのスキーは、仲間と共に銀行強盗を企てていた。ギャングのボスであるハッスルに武器の調達を頼んだが、保険としてジャクソンという手練の男を付けられてしまう。分け前が減ること、更に計画の主導権を奪われたことにスキーは猛反発し、仲間を連れて勝手に銀行強盗に入った。しかし犯行は上手くいかず、保安官に囲まれたスキー達は銀行に籠城する羽目になってしまう。夜になり、周辺に保安官達の悲鳴が響いた。彼らは人間の形をした未知の怪物に襲われていた。大挙して現れた怪物の群れに、ジャクソン達は生き残りを賭けて武器を構える。
監督:ボ・ウェッブ 出演者:ブランドン・ハーディン(スキー)、DJ・ネイラー(ジャクソン)、ドミニク・サンタナ(マルコム)、ビッグ・ダディ・ケイン(ハンター)、E-40(ハッスル)ほか
映画「バンク・オブ・ザ・デッド」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「バンク・オブ・ザ・デッド」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
バンク・オブ・ザ・デッドの予告編 動画
映画「バンク・オブ・ザ・デッド」解説
この解説記事には映画「バンク・オブ・ザ・デッド」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
バンク・オブ・ザ・デッドのネタバレあらすじ:銀行強盗
アメリカ、フロリダ州マイアミ。ギャングのボス、ハッスルの下で働いているジャクソンは、いい加減足を洗いたいと考えていました。ジャクソンは元軍人で、5年ほど服役した経験があります。
出所後、ハッスルに助けられた恩もあり彼の下で働いていましたが、もう真っ当な暮らしをしたいと思っていました。ハッスルは渋りますが、次の仕事を最後にすると約束します。
一方、道端でドラッグの売人をしている黒人ギャングのスキーは、仲間のマルコム、トレイ、ボーンらと銀行強盗を企てていました。田舎町メイズヴィルの銀行には親金庫があり、他銀行の金も置いてあるらしいのです。
見取り図と地理はもう分かっています。残る問題は武器でした。4人は話し合った結果、ボスであるハッスルに調達を頼むことにします。しかしハッスルは乗り気ではありませんでした。前回の仕事で、スキー達は大きな失敗をしでかしていたからです。
ハッスルは武器の貸し分と、更に分け前をスキー達に要求しました。スキー達は反発しますが、最終的に仕方なく受け入れます。
バンク・オブ・ザ・デッドのネタバレあらすじ:謎の忠告
後日、スキー達4人はハッスルに指定されたメイズヴィルのモーテルへ向かいました。そこで武器と共に待っていたのはジャクソンです。ハッスルはスキー達では荷が重いと考え、ジャクソンを保険として付けることにしたのです。
分け前が減ること、更に計画の主導権を奪われたことに猛反発するスキー。しかし嫌々なのはジャクソンも同じです。ジャクソンは終業の5時直前に銀行へ押し入り、金を素早く奪って逃げるという計画を立てました。
しかし問題は脱出方法です。それを解決するため、ジャクソンは銀行へ下見に行くことにしました。明日の決行まで部屋から出るなとスキー達に指示します。苛立ったスキーは、ジャクソンの計画を無視して自分達だけで動くことにしました。
そうとは知らないジャクソンは、中古屋でナイフを見繕っていました。そこで黒人男性ハンターに声をかけられます。彼は、今夜「奴らがエサを求めて現れる」と言い出しました。吸血鬼やゾンビにも似た、人間の形をした怪物が生き血を求めて現れるのだと。
今夜は外出するなと忠告するハンターに、ジャクソンは半ば呆れながら店を後にします。
バンク・オブ・ザ・デッドのネタバレあらすじ:夜の怪物達
ジャクソンが道を歩いていると、女性保安官代理ケイトに声をかけられました。ジャクソンはマイアミから越してきたと嘘の話をしながら、銀行まで案内して貰います。到着後は支店長リッチに挨拶し、口座を作りたいと言いつつ目で素早く銀行内をチェックしました。
ところが、そこにスキー、マルコム、ケイトが武装して現れます。彼らはジャクソンの計画を無視し、勝手に実行を1日早めてしまったのでした。しかし早々に隙を作った彼らはケイトに警報を押されてしまい、知らせを受けた保安官代理ダフが様子を見にやって来ます。そして慌てたマルコムがダフと老警備員を射殺してしまいました。
スキー達は金を奪い、急いで外へ飛び出します。ところが車で待機していたはずのボーンがいません。彼はダフが射殺されたことに焦り、逃走用の車で1人逃げてしまったのでした。知らせを受けた保安官が続々と集まり、銀行はあっという間に包囲されます。
スキー達は仕方なく銀行に引き返し、籠城を決め込むことにしました。一般の人質は解放し、中にはジャクソン、スキー、トレイ、マルコム、ケイト、リッチだけが残ります。日が暮れた頃、膠着状態だった事態が動き出しました。保安官達が次々と人間の集団に襲われ、噛み殺されていったのです。
集団は明らかに正気を失っており、逃げていたボーンもその餌食となりました。困惑するジャクソン達の前に、完全武装して戦うハンターが現れます。ジャクソンはハンターを銀行の中に引っ張り込みます。
バンク・オブ・ザ・デッドのネタバレあらすじ:怪物の正体
ハンターは事態の説明を始めました。彼は昔、政府機関の研究室で人工血液を作っていたそうです。そしてある実験菌を作ったところ、その被験者は正気を失い人間を襲う怪物になってしまいました。
彼らは捕獲する前に増殖し、研究室から逃げ出しました。ハンターの妻ブレンダも犠牲になったそうです。怪物は集団で町から町へ、徐々に南へ移動していました。基本的には地下に潜んでいますが、月1回の新月の夜にだけ、人間を襲うために地上に現れます。
そして今日、その怪物達に狙われたのがメイズヴィルの町でした。彼らを絶命させるには、唯一の弱点である心臓を攻撃するしかありません。怪物に噛まれると菌に感染し、彼らと同じようになってしまいます。
ジャクソン達は手分けして銀行の防衛を固めることにしました。しかし怪物はあらゆる場所から侵入して来ます。すぐにマルコムとリッチが襲われ怪物になってしまいました。2人を絶命させたスキーは、籠城より外に出て活路を見出す方を選択します。ジャクソンはスキーに自分の銃を渡し、幸運を祈って送り出しました。
バンク・オブ・ザ・デッドの結末:最終決戦
ジャクソンとケイトはハンターの指示に従い、武装して夜明けを待ちます。すると彼らの前に、怪物化したトレイが現れました。その心臓を撃ち抜くと、次から次へと夥しい数の怪物が現れます。実は全てハンターの仕業でした。
彼は怪物を銀行に誘き寄せるため、銀行周辺に血を撒いて怪物を集め、敢えてドアを開けておいたのです。トレイもまた、誘き寄せる餌に使われていました。ハンターは、今日が怪物を絶滅させるチャンスなのだと叫びます。ジャクソンとケイトは激怒し、何が何でも生き延びてやろうと決意しました。
そしてジャクソン達は、おびただしい数の怪物と生き残りを賭けた戦いに挑みます。ジャクソン達は襲い来る怪物の心臓を銃やナイフで攻撃していきました。しかし怪物の数は一向に減りません。そこへスキーが現れました。外の怪物を一掃した彼は、ジャクソン達を助けに来てくれたのです。
するとハンターの前に怪物化したブレンダが現れました。ハンターは一瞬殺すことを躊躇い、その隙に首を噛まれてしまいます。ジャクソンが慌てて駆け寄りますが、彼は既に菌に感染していました。ハンターはジャクソンの手ごとナイフを握り、自らの心臓に突き立てます。
長い長い戦いの後、銀行の床は死体で埋め尽くされていました。生き残ったジャクソン、スキー、ケイトは血まみれですが、しっかりした足取りで歩き始めます。3人が夜明けを迎えた町へ歩き出し、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画「バンク・オブ・ザ・デッド」のあらすじと結末でした。
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