デス・ウィッシュの紹介:2018年アメリカ映画。犯罪都市となった今日のシカゴで救急外科医として活躍しているポール。ある日、何者かが強盗に押し入り愛する家族を襲撃。妻は命を奪われ、娘は昏睡状態となる。善良な市民が死にゆく中、医者であるがゆえに悪人の命を救わなければならないことに疑問を持ち始める。品行方正で家族のために真面目に生きていたポールが、怒りに身を任せ自ら銃を手に危険な街へと繰り出して行く。死神と呼ばれる、外科医から処刑人へと変貌していく様子をド派手なアクションとともに描く。原作である1972年に発表されたブライアン・ガーフィールド作の『狼よさらば』は1974年に映画化され、全5作品のシリーズ化を果たしている。
監督:イーライ・ロス 出演:ブルース・ウィリス(ポール・カージー)、ヴィンセント・ドノフリオ(フランク・カージー)、エリザベス・シュー(ルーシー・カージー)、ディーン・ノリス(レインズ刑事)、キンバリー・エリス(ジャクソン刑事)、カミラ・モローネ(ジョーダン・カージー)、ボー・ナップ(ノックス)ほか
映画「デス・ウィッシュ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「デス・ウィッシュ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
デス・ウィッシュの予告編 動画
映画「デス・ウィッシュ」解説
この解説記事には映画「デス・ウィッシュ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
デス・ウィッシュのネタバレあらすじ:起
シカゴではここ数年、銃により命を落とす人が右肩上がりに増えていました。救急病院で救命医をしているポールの元にまたひとり患者が危篤状態で運び込まれます。事件で銃撃された警察官でした。処置の末、手の施しようがなく静かに息を引き取ります。ポールは被害者の警官仲間に死亡時刻を静かに伝えると、次に待つ加害者の元へ向かいました。「撃った犯人を救うのか?」と亡くなった警官の同僚の声が響きました。生死をさまよう人々と毎日向き合う職場のポールにとって、妻のルーシーと娘のジョーダンは何よりも大切な存在でした。ニューヨークの大学に合格したルーシーの喜ぶ顔を見て幸せをかみしめつつ、これから離れて暮らすことに寂しさも感じていました。ある日のこと。家族でポールの誕生日を祝うために予約していたレストランへ行こうと準備をしていたところへ緊急の電話が入ります。仕方なくポールはディナーをキャンセルして病院へ向かうこととなりました。理解のある妻ルーシーと娘のジョーダンはプランを変更し、ポールのために自宅で慣れないケーキ作りをすることにしました。
デス・ウィッシュのネタバレあらすじ:承
ケーキの材料を買いに出かけ帰宅した母娘2人。しかし、家の中の様子がいつもと違うことに気づいたルーシーは、二階で電話をしていたジョーダンを呼び戻そうと叫びます。母の声が届いた頃にはすでに遅く、侵入した強盗はジョーダンを縛り上げ、ルーシーに銃を突きつけたまま金庫を開けさせます。スポーツ万能なジョーダンは抵抗し、犯人グループの1人をナイフで傷付け取っ組み合いになり犯人は発砲。ポールの病院へと運ばれましたが、無情にもルーシーは銃弾を受け命を落とし、ルーシーは昏睡状態となってしまいました。ほんの数時間の間で変わり果てた妻娘を前に立ち尽くすポールでした。レインズ刑事とジャクソン刑事の事情聴取に立ち会っていた弟フランクは、怒りに震え当たり散らすしかできませんでした。ルーシーの葬儀が終わり、2人のいない日々はポールを少しずつ変えていきます。一刻も早い解決を願うも捜査も進展はなし。精神のバランスが取れなくなったポールはセラピーに通うことにしましたが、悲劇を思い出すたびに怒りが沸き起こるのでした。
デス・ウィッシュのネタバレあらすじ:転
相変わらず捜査に進展はなく、むしろ警察署でおびただしい数の未解決事件のメモを目にしたポール。果たしてこんな状況の街で本当に犯人探しはできるのだろうか。そう思いながらふとTVを眺めると鉄砲店のCMに目が止まります。赴くまま鉄砲店を訪れたポール。ノリのいい店員から説明を聞くもののその日は決断できずに店を後にしました。しかし、その夜病院に運ばれた患者が落とした銃を見つけ、ポケットにしまい込んだポール。その日から、人知れず銃の撃ち方や仕組みを独学で学び、射撃訓練を開始。ついに意を決し、パーカーで素性を隠したポールは夜の街へと繰り出します。街を歩くと車を狙った強盗に出くわしたポール。声をかけると犯人は間髪入れずに発砲してきたため、反射的にポールも応戦します。まだ息のある犯人にトドメの一発を放ちその場を後にしました。しかし、その現場の近くにいた女性が一部始終をスマホで録画しておりSNSにアップ。動画はたちまち拡散され、メディアはこの謎の男を「死神」(リーパー)と名付け、ヒーローか殺人鬼かを問う特集により人々を過熱させていきます。
デス・ウィッシュの結末
この出来事がポールの決断を確かなものにしました。街へ出て悪党を見つけては成敗しつつ家族の復讐を果たす日を待つ日々。そして遂に、持ち出された盗品をたどりルーシーを殺めた主犯格ノックスという男にたどり着きました。ところが復讐を果たすところまであと一歩というところまで追い詰めたポールでしたが、ノックスの砲弾に遭い大怪我を追ってしまいました。同時に、操作の手が伸びてきます。刑事から睨まれたことで、フランクは死神の正体が実の兄であることに気付きました。復讐に揺らがない決意を固めているポールにフランクは説得をします。そんな中、病院よりジョーダンの意識が戻ったことを告げられたのです。まさかの朗報にポールも娘のために正しく生きることを決意。ところが、自宅へ着いた日の夜。悲劇は再び訪れようとしていました。人影を感じたポールは娘に隠れるよう伝えると、忍び寄る人影に銃を構えて待ち伏せします。相手はノックスでした。激しい銃撃戦となりましたが、ついにノックスを倒し復讐を果たしました。ポールはこの日のために鉄砲店から銃を購入していたのです。刑事より疑念を向けられていたポールでしたが、銃は合法的に購入され、証拠不十分でこれまでの罪を問えない状況。レインズ刑事は納得がいかない様子ではあるものの、未解決事件が1つ解決したことに胸をなでおろしました。ジョーダンは晴れてニューヨークへ飛び立つことができました。母がいない分、一層絆を固くし抱きしめ合うポールとジョーダンでした。
以上、デス・ウィッシュのあらすじと結末でした。
非常に面白いストーリーでした。
良かった点を挙げようとするとキリがないのですが、個人的には銃専門店の店員が可愛くて美人でした。