ラストマン・スタンディングの紹介:1996年アメリカ映画。黒澤明監督の傑作「用心棒(1961年)」をギャング映画としてリメイクしたアクション作品。アメリカの小さな町ジェリコでは、二つのギャングが勢力を競い合っていた。あちこちから追われている身のジョン・スミスは、ギャングを手玉に取り大金を手に入れようと目論む。しかし無法者達に苦しめられる人々を目の当たりにしたジョンは、銃を手にギャングに立ち向かうのだった。
監督:ウォルター・ヒル 出演者:ブルース・ウィリス(ジョン・スミス)、クリストファー・ウォーケン(ヒッキー)、ブルース・ダーン(エド・ガルト保安官)、ウィリアム・サンダーソン(ジョー・マンデー)、カリーナ・ロンバード(フェリーナ)ほか
映画「ラストマン・スタンディング」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ラストマン・スタンディング」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ラストマン・スタンディング」解説
この解説記事には映画「ラストマン・スタンディング」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ラストマン・スタンディングのネタバレあらすじ:治安最悪の町
舞台は1930年代のアメリカ、テキサス州ジェリコ。寂れたこの町に「ジョン・スミス」と名乗る逃亡犯がやって来ました。彼は二丁拳銃を操る凄腕のガンマンです。ジェリコではイタリア系ギャングのフレッド・ストロッジの一派と、アイルランド系ギャングのドイル一派が抗争を繰り広げていました。酒場に立ち寄ったジョンは、店長ジョー・マンデーから詳しい話を聞きます。二つのギャングは都会からやって来て町の人々を追い出し、酒の密売をしながら勢力を競っているそうです。町の保安官エド・ガルトは両方のギャングから賄賂を受け取っているので全く頼りになりません。彼らを上手く利用して金儲けをしようと企んだジョンは、まず自分の車を破壊したドイルの手下を射殺しました。それを聞きつけスカウトにやって来たストロッジに高給で雇われます。ジョンはジョーから酒場の2階に部屋を借りることにしました。その後迎えに来たストロッジの愛人ルーシー・コリンスキーの運転で、町外れの酒場へ向かいます。手下を集めたストロッジは、明日ドイルの元へ届く予定の酒を強奪する計画を伝えました。
ラストマン・スタンディングのネタバレあらすじ:飛び交う情報
翌日、メキシコから酒を積んだトラックがやって来ます。待ち伏せしていたストロッジ一派は予め買収しておいたメキシコ軍人を使い、ドイルの手下を虐殺して酒とトラックを奪いました。ジョンはこの事件の情報をドイルに売れとエドを唆します。更にストロッジ達の内情を探るため、孤独を抱えるルーシーを口説き落としました。エドから情報を得たドイル側も動き始めます。ドイルはジョンを引き抜こうとしますが、ジョンは曖昧な返事で先延ばしにしました。その後、メキシコ軍人がドイル側についたとストロッジの従弟ジョルジオ・カルモンテに情報を流します。賄賂を渡すため慌ててメキシコの町エルミラドへ向かったジョルジオ。ジョンから情報を得たドイルは、組織の中で最も恐れられている男ヒッキーを派遣しました。ヒッキーはメキシコ軍人を射殺し、ジョルジオを拉致します。それを知ったストロッジは、ドイルの愛人フェリーナを人質に取りました。彼女に強く執着しているドイルは取引に応じ、人質の交換が行われます。しかしこの事件をきっかけに、ストロッジが酷く荒れるようになりました。
ラストマン・スタンディングのネタバレあらすじ:窮地
ストロッジの八つ当たりの犠牲になったのはルーシーでした。彼女が酷い暴力を受けたと知ったジョンは、ルーシーをエドに託し町から逃がす手配をします。その後ドイルに雇われたジョンはフェリーナの護衛を命じられました。フェリーナは夫の借金のカタに無理やりドイルの愛人にさせられ、引き離された娘を思って毎日苦しんでいます。ジョンは彼女をメキシコへ逃がすため、護衛についていた手下達を射殺し、フェリーナには車を与えました。ドイルにはストロッジの仕業だろうと嘘をつきます。しかし目撃者の証言で嘘がばれてしまい、ジョンは凄惨な拷問を受けます。隙を突いて逃げ出したジョンはジョーに匿って貰いました。探し回るドイル達に、ジョンはストロッジと共に町外れの酒場にいると嘘をつくエド。ドイル達は酒場を襲撃しストロッジ一派を全滅させました。その隙にジョンはエドの車で古い教会に逃げ込み、しばらく隠れて傷を癒すことにします。
ラストマン・スタンディングのネタバレあらすじ:ジョーの救出
ジョンの死体を確認出来なかったドイルの手下はジョーを拉致し、居所を吐かせようと拷問にかけます。ドイルとヒッキーはフェリーナを連れ戻すためにメキシコへ行っていました。エドから情報と銃を受け取ったジョンは、傷だらけの体でジョーの救出に向かいます。ドイルの手下を殺害し無事ジョーを救出した後は、ドイル達との最終決戦のため焼き払われた町外れの酒場で彼らを待ち受けることにしました。
ラストマン・スタンディングの結末:死すべき者たち
しばらくして現れたドイルとヒッキー。ドイルは見つからないフェリーナに未だ執着し、一緒に探してくれとジョンに頼みます。すると隠れていたジョーが、町を滅茶苦茶にした罰だとドイルを射殺しました。ジョンもヒッキーとの対決に勝利し、全てを終わらせます。ドイルの車を奪ったジョンは再び荒野を走り出し、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画ラストマン・スタンディングのあらすじと結末でした。
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