映画「グレイブヤード」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
グレイブヤードの紹介：1987年イタリア映画。奇妙な森に迷い込んだ若者達が、地下墓地で恐怖の一夜を過ごすホラー作品。悪さばかりしているデイビッド、ロビン、ティナ、ジョン、ミッキーの５人組は、万引きの後霧深い森の中へ逃げ込んだ。森の中をさまよい歩いた彼らは、廃墟となった修道院の裏で不気味な酒場を発見する。店主も客も異様な雰囲気を発する中、デイビッド達はある賭け事の存在を知った。酒場の地下に広がる呪われた墓地で一晩過ごすことが出来れば、賞金として金銀財宝を与えられるらしい。金に目がくらんだデイビッド達は、賭けに挑戦するため地下へ降りていった。しかしその場所には、大勢の生ける屍が待ち受けていたのだった。
監督：ランベルト・バーヴァ 出演者：カール・ジニー（デイビッド）、リー・マルティノ（ティナ）、ビアトリス・リング（ミッキー）、グレゴリー・レキ・サデウス（ロビン）、ジャンマルコ・トニャッツィ（ジョン）ほか
この解説記事には映画「グレイブヤード」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
舞台は1980年代のとある田舎町。いつも行動を共にしているデイビッド、ティナ、ミッキー、ロビン、ジョンの５人組は、普段から悪さばかりしていました。この日もスーパーで万引きした彼らは、ジョンの車で急いで逃げ出しました。
途中で遭遇した警官の制止も振り切り、車は霧深い森の中へと突き進みます。すると道の向こうから、馬に挽かれた霊柩車がやって来ました。奇妙なことに、その霊柩車には御者がいません。５人は怯えながら森を更に奥へ進み、強引に川を渡ろうとして失敗してしまいました。
動かなくなった車を乗り捨て、仕方なく森の中をさまよい歩きます。夜になって、５人はようやく廃墟と化した修道院を発見しました。５人は修道院で眠ることに決め、それぞれ寝袋に潜り込みます。
しばらくして、デイビッドがふと目を覚ましました。奥の方から光が漏れ出ているのに気付きます。５人が修道院の裏に回ってみると、そこには酒場がありました。奇妙に思いつつも、空腹に耐えかねた５人は酒場に入ってみます。その店はやけに静かで、店主も客も異様な雰囲気を発していました。
体を小さくして食事する５人は、店に置かれた金銀財宝を発見します。これはこの店で行われている賭け事の賞金だと説明する店主。店主によると、この酒場の地下には呪われた墓地が広がっています。そこで一晩無事に過ごし、生きて帰って来ることが出来れば賞金が与えられるそうです。金を払いさえすれば、誰でも挑戦出来るという話でした。
デイビッドは興味を持ち、挑戦すると言い出します。他の４人は止めましたが、デイビッドは隙を見て後から地下に来いと誘いました。５人で一緒にいれば、一晩など楽に過ごせるだろうと。デイビッドは財布を置き、店主の案内で地下へ降りていきました。
30分後。酒場の灯が消えたのを見計らい、デイビッド以外の４人は地下へ忍び込みました。４人がやって来ることも店主の目論見通りでしたが、彼らは知る由もありません。
長い長いハシゴを下り、４人は埋葬室でデイビッドと合流しました。デイビッドがティナを脅かしたため、怒った彼女に突き飛ばされてしまいます。その拍子に柩にぶつかり、蓋が開いてしまいました。
すると納められていた死体が目を開き、起き上がって５人に近づいて来ます。パニックに陥ったデイビッド達は、更に地下へと逃げ込みました。
恐ろしさに逃げ惑う５人は、迷宮のような地下ではぐれてしまいます。一緒になったロビンとティナは他の３人を探して歩き続けますが、次々生ける屍が現れ恐怖に震えました。
やっと合流した５人はハシゴを見つけ、歓喜して登りますが気付くと墓地に戻っています。どうやら地下は不思議な構造になっているらしく、正攻法では出られないようでした。そこでデイビッド達は、最も勘の良いミッキーの直感に従って動いてみることにします。
ミッキーの直感通りに地下を歩き回った彼らは、ついに出口へ通じるハシゴを見つけました。既に夜が明けたらしく、５人は笑顔の店主に迎えられます。
やっとの思いで生還した５人は、賞金の財宝を大喜びで身につけました。そこへ不気味に笑う店主がやって来ます。店主が自分の皮を剥ぐと、恐ろしい顔が露になりました。
実は店主の正体は死神で、賭けを餌に迷い込んだ人間の命を狩っていたのです。デイビッドが恐怖に震えながらもナイフを突き出し、店主を刺殺しました。５人は酒場を脱出し、生還を喜び合います。
しかしそこへ、万引きした彼らを追っていた警察が現れました。５人は捕まり、財宝も没収されてしまいます。地下にいるよりは良いとぼやき、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画「グレイブヤード」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する