愛の亡命の紹介:2016年イギリス・カナダ映画。米ソ冷戦時代。政府高官の秘書であるサーシャは、妻カティヤを残し亡命します。米国スパイだったカティヤを思い続け、老境を迎えたサーシャは、姪のローレンと共に過去と向かい合うことになります。米ソ冷戦時代とソ連崩壊後の世界が並行して描かれる中、「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」のR・ファーガソンが、カティヤとローレンのひとり2役を熱演しています。WOWOWの放送が日本初公開となります。
監督:シャミム・サリフ 出演者:レベッカ・ファーガソン(カティヤ/ローレン(2役))、サム・リード(アレクサンドル(サーシャ))、チャールズ・ダンス(老いたアレクサンドル)、アンチュ・トラウェ(マリナ)、オリヴァー・ジャクソン=コーエン(ミーシャ)、アンソニー・ヘッド(老いたミーシャ)ほか
映画「愛の亡命」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「愛の亡命」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「愛の亡命」解説
この解説記事には映画「愛の亡命」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
愛の亡命のネタバレあらすじ:起・祖国へ…
米ソ冷戦時代。1961年、ソ連の使節団の一員として、ニューヨークに来ていたサーシャは米国に亡命します。一緒に亡命するはずだった妻カティヤは、消息不明となっています。
カティヤに想いを残したまま月日は流れ、1992年のニューヨーク。仕事で成功し、裕福な暮らしをしているサーシャの元に姪ローレンが訪れます。ローレンには、カティヤの面影があります。芸術家であるローレンは、モスクワで展覧会をすることになります。ソビエト連邦が崩壊したとはいえ、共産主義時代を生きてきたサーシャは、ローレンのモスクワ行きに強く反対します。ローレンは仕事の為だけでなく、家族が生まれ育った祖国を知る為にモスクワに行きます。
愛の亡命のネタバレあらすじ:承・仕組まれた恋
1959年、モスクワ。友人ミーシャを介して、学校の事務員であるカティヤと知り合った外務省高官の秘書サーシャは、聡明な彼女に惹かれていきます。しかし、ミーシャとカティヤの裏の姿は、米国のスパイだったのです。ミーシャは情報収集のため、カティヤにサーシャと親しくなるように指示します。正体を隠しサーシャと交際を始めたカティヤは、良心の呵責を感じながらもサーシャと結婚します。1992年、モスクワ。ローレンは政治記者マリナと共に、叔父サーシャの足跡を辿ることになります。 サーシャがカティヤに惹かれたように、ローレンはマリナに惹かれていきます。 そして、マリナもローレンを受け入れます。2人は、当時の関係者で生存しているミーシャの元を訪れます。共産主義を生き抜き、酒で体を壊しているミーシャから何も聞き出すことが出来なかったローレンは、連絡先としてミーシャに自分の展覧会のパンフレットを渡します。
愛の亡命のネタバレあらすじ:転・告白
サーシャを本気で愛するようになったカティヤは、裏の顔を隠しながら幸せな結婚生活を続けていましたが、遂に外務省での機密漏洩が発覚します。 反スターリン主義を掲げていた両親が処刑された過去を持つカティヤは、米国のスパイだとサーシャに告白します。裏切られたと知ったサーシャは、カティヤに怒りをぶつけます。モスクワにいるローレンの元を訪れたサーシャは、マリナの父が外務省時代の上司ディミトリだったと知ります。自身の亡命により父が処刑され、哀しみを背負ってきたマリナにサーシャは謝罪ます。マリナはサーシャの謝罪を受け入れますが、利用されたと感じたローレンはマリナと破局を迎えます。
愛の亡命の結末:30年前の真実
自身の秘密を知ってしまったサーシャを守るため、カティヤはサーシャに亡命を勧めます。動揺するサーシャにカティヤは、後から亡命すると嘘をつき、彼がソ連の使節団としてアメリカを訪問する際に亡命させます。ローレンの展示会に訪れたミーシャは、サーシャにカティヤの遺品を渡し、真実を語り始めます。サーシャの亡命を成功させるため、カティヤはミーシャに助けを求めます。しかし、カティヤを守るためにミーシャは、KGBに寝返っていたのです。KGBに取り囲まれ、追いつめられたミーシャはカティヤを射殺します。遺品にあった手紙を読んだサーシャは、カティヤの深い愛に涙します。
以上、映画愛の亡命のあらすじと結末でした。
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