続・荒野の用心棒の紹介:1966年イタリア,スペイン映画。棺桶を引きずり歩く流れ者ジャンゴが国境の町に血の雨を降らせる。原題は “Django”。 三池崇史の『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』、クエンティン・タランティーノの『ジャンゴ 繋がれざる者』にまで至るおびただしい数のジャンゴ映画の原点であるマカロニ・ウエスタンの傑作。日本では2020年にデジタル・リマスター版でリバイバルされる。
監督:セルジオ・コルブッチ 出演:フランコ・ネロ(ジャンゴ)、ロレダナ・ヌシアク(マリア)、エドゥアルド・ファヤルド(ジャクソン少佐)、ホセ・ボダロ(ウーゴ将軍)、ジミー・ダグラス(ジョナサン神父)、アンヘル・アルヴァレス(ナタニエレ)、ほか
映画「続・荒野の用心棒」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「続・荒野の用心棒」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
続・荒野の用心棒の予告編 動画
映画「続・荒野の用心棒」解説
この解説記事には映画「続・荒野の用心棒」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
続・荒野の用心棒のネタバレあらすじ:男と棺桶
鞍を背にし棺桶を引きずった一人の男が泥だらけの道を歩いていく。男は底なし沼にかかる吊り橋の前で一人の女がメキシコ人によって引きずられ、柱に縛り付けられ背中を鞭打たれるのを目撃する。
するとそこへ赤いスカーフの男たちが現れ、メキシコ人を一瞬のうちに射殺する。女を救いに来たのではない。彼らは柱で十字架を組み、女を処刑しようとする。棺桶の流れ者はそれに近づき早撃ちで彼らを皆殺しにする。
その男は元北軍兵士の流れ者、ジャンゴだった。命を助けられた女はメキシコ人とアメリカ人の混血娘マリアだった。
続・荒野の用心棒のネタバレあらすじ:ぬかるみの町の惨劇
ジャンゴはマリアを連れて、ぬかるみだらけで人っ子一人歩いていない町へ行く。酒場兼ホテルに入るが、主人のナタニエレはマリアを泊めようとしない。町では人種差別主義者のジャクソン少佐率いる元南軍軍人たちとウーゴ将軍が率いメキシコ帰還の機会を待っているメキシコ革命軍が勢力争いをしていた。
マリアはジャクソン少佐の女だったが、メキシコ人たちの元に去った後、彼らの扱いがひどいのでそこからも逃げた。というわけで双方から裏切り者扱いされるマリアは迷惑な女だった。ジャンゴは一人の女に金を掴ませ、彼女の部屋でマリアを休ませてもらう。
そこへ、メキシコ人を面白半分に殺してからジャクソン一味がやってくる。ナタニエレの店からみかじめ料を集める係のジョナサン神父からよそ者が来ているという通報を受けていたジャクソン少佐だったが、ジャンゴの早撃ちでその場にいた子分が全滅する。
ナタニエレはジャンゴにマリアを連れて吊り橋を渡って逃げるといいと勧めるが、ジャンゴは耳を貸さない。復讐のために少佐がもっと多くの赤い覆面の手下を連れてくるが、棺桶から取り出されたマシンガンによって殲滅され、少佐たちは泥まみれになって逃げる。
続・荒野の用心棒のネタバレあらすじ:政府軍砦の襲撃
死体を埋めに墓地に来たナタニエレはジャンゴが一つの墓標の前で動かないのに気づく。それはかつて少佐に殺された、ジャンゴの生涯の伴侶の墓だとジャンゴは言う。
ナタニエレの店の前に今度はウーゴ将軍率いるメキシコ人たちが現れジャクソンのスパイをしていたジョナサン神父の耳をそぎ落とした上で殺害する。将軍はジャンゴと再会し大喜び。かつてジャンゴに監獄から逃がしてもらった恩義があったからだ。そしてジャンゴは、武器もなくメキシコに帰れない将軍に一つの計画をもちかける。メキシコ政府軍のチャリバ砦に黄金が集められている。それを奪ってマシンガンを購入する資金にすればよい。
ナタニエレの馬車がチャリバ砦に着く。女たちを連れて慰問に訪れるはずだった。だが馬車から出てきたのはウーゴ将軍の一党とジャンゴ。兵士たちはマシンガンによって次々と倒れ、黄金護送のために砦にいたジャクソン少佐もなすすべなく、黄金がウーゴに奪われる。ウーゴたちは逃げ切ってアメリカ領に入り、政府軍はそれ以上追跡できなかった。
続・荒野の用心棒のネタバレあらすじ:黄金の行方
ナタニエレの店の前に戻って革命万歳を叫ぶ将軍。しかし将軍は「お前を革命軍の副官にする」とか言ってジャンゴに黄金の分け前を渡そうとしない。宴会の最中、将軍に反抗した部下を倒したジャンゴに将軍はマリアをあてがうが、マリアの自分への思いを知りながら冷たい態度を取り続けるジャンゴは、ここでも別のメキシコ娘を選んで部屋に連れていく。
だが、ジャンゴはメキシコ娘に窓際で服を脱ぐように命じる。見張りの男たちが彼女に見とれているうちにジャンゴは黄金の隠し場所に侵入。棺桶に黄金を詰めこむ。マシンガンを自動的に乱射させて人の注意をそらせておいて一人で黄金を持ち逃げするつもりだったが、マリアがそれに気づいて一緒に逃げると主張する。
続・荒野の用心棒のネタバレあらすじ:将軍の最期
ジャンゴとマリアは馬車で吊り橋まで逃げた。ジャンゴはマリアに、エルパソに行け、自分は橋を渡ってメキシコで新しい人生を始めると言う。二人で一緒にやろうと言うマリアに対して、俺といると巻き添えになると言うジャンゴ。
ところがそのとき、銃の暴発で馬が飛び上がり、棺桶が底なし沼へ転がり落ちる。ジャンゴは棺桶を引き上げようとして自分自身が沼に飲み込まれて行き、マリアが手を伸ばして彼を救おうとする。銃声がしてマリアは吊り橋の上に倒れ、将軍たちに引き上げられたジャンゴは両手をつぶされてしまう。
ジャンゴと別れた革命軍は一か八かで吊り橋を渡りメキシコに帰る。しかし政府軍が岩場の陰で待ち伏せていた。将軍もジャクソン少佐の撃った弾で命を落とす。
続・荒野の用心棒の結末:最後の対決
ナタニエレが店を畳んで無人の町から出ようとしているところに、傷ついたマリアを抱きかかえたジャンゴが帰ってくる。ジャンゴは復讐を果たすべく、「墓場で待つ」との少佐への伝言をナタニエレに託す。そしてマリアに二人で人生をやり直そうと言う。
やがて少佐が部下と共に酒場に現れる。ジャンゴからのことばを伝えたナタニエレが撃ち殺される銃声を椅子の陰に潜んだマリアは聞くことになる。
両手を負傷したジャンゴが口と手首を使って十字架上に銃を固定しようと苦しんでいるところでジャクソン一味が墓場に到着する。お祈りのつもりかとジャンゴを馬鹿にして少佐は一発ずつ銃弾を発射する。その時ジャンゴは渾身の早撃ちで少佐以下6人の敵を一瞬で倒し、墓場を後にする。
以上、映画「続・荒野の用心棒」のあらすじと結末でした。
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