毒婦高橋お伝(どくふたかはしおでん)の紹介:1958年日本映画。実在し、1879年に斬首刑で処刑された高橋お伝の半生を描いた作品です。宝石を万引きをしては古物商に売り、ヤクザの仕事を引き受け女をさらってくる日々を繰り返し、その一方では、男を虜にする魔性の女の物語です。
監督:中川信夫 出演者:若杉嘉津子(高橋お伝)、明智十三郎(並河和馬)、松本朝夫(高橋浪之助)、丹波哲郎(大沢伊兵衛)、中村彰(古賀陣十郎)、大関啓子(ミツ子)、山田美奈子(倉田梢)、船橋元(倉田格之助)、芝田新(長虫の市三)ほか
映画「毒婦高橋お伝」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「毒婦高橋お伝」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「毒婦高橋お伝」解説
この解説記事には映画「毒婦高橋お伝」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
毒婦高橋お伝のネタバレあらすじ:起
お伝は今日も警官に追われていました。途中で人力車に乗って身を隠しました。人力車はお伝の言う方向には行かず、人の少ないところで止まりました。引いていたのはお伝の元夫の陣十郎でした。二人の間にはミツ子という幼い娘が居て、陣十郎が面倒見ていました。ミツ子に食わす金が無いと言って陣十郎はお伝に金をせびりました。お伝はドレスに日傘を持って宝石店を訪ねました。宝石を手に取り下に落とし、日傘の先に隠しました。店の主人が万引きだといってお伝を責め、警官の並河を呼びました。その後、町を牛耳る大沢の親分を呼びました。大沢は全裸にして調べろと言いますが、並河が途中で止めました。並河に助けてもらったお伝は途中まで並河と一緒に帰りました。二人が別れた時、並河はお伝の傘の先が光っているのを見つけ、万引きの罪を責めました。お伝はこの場を切り抜けるため、並河を連れ込み宿に引き入れて関係を持ちました。
毒婦高橋お伝のネタバレあらすじ:承
お伝には、浪之助という病気で寝たきりの夫がいました。収入の無い夫に変わり、宝石を万引きし、古物商に売る毎日でした。一方、並河はお伝の虜になり、連れ込み宿で密会する日々が続きました。そんなお伝の後をつける男がいました。大沢の子分の市三でした。市三はお伝を連れ、大沢の所に連れて行きました。大沢は札束を用意して、若い女を騙して連れてくる仕事をしろといい、お伝が納得すると体を奪いました。地下室には多くの女が閉じ込められていました。この日からお伝は町で女の子に声をかけ、大沢の元に連れて行きました。警察署では先輩警官の倉田が並河に、妹の梢と一緒に夕飯を食べようと誘いますが、並河はお伝にとり付かれ断りました。梢は並河の妻になりたいと言っていました。
毒婦高橋お伝のネタバレあらすじ:転
お伝は、万引きと、女連れ去りの犯人として常に警官に追われていました。陣十郎が娘のミツ子の体の具合が悪いと言って金をせびって来ました。その陣十郎を市三が後をつけ、陣十郎の家を突き止めました。そしてお伝に隠し子が居ることを大沢にバラす代わりに体をもとめていました。お伝はミツ子を訪ね、人形を渡しました。病気などしてなく、陣十郎はお伝の金で酒を飲んでいました。夫の波之助の具合が悪くなったことで箱根に連れて行こうとすると、市三が連れて行ってやると言って、途中で浪之助を殺し金を奪いました。このことを知ったお伝でしたが、逆に市三に体を求められ襲われました。そこに大沢が現れ市三を殺しました。途中で並河に会ったお伝は、関係を持ったあと、並河に置手紙を残し別れを告げました。そしてお伝がミツ子を訪ねると死んでいました。陣十郎に恨みをはらすといってお伝は立ち去りました。
毒婦高橋お伝の結末
1年後お伝は横浜にいました。大沢もお伝を追って横浜にいました。お伝を逮捕するために倉田が横浜に着任しました。梢も行方不明になり横浜に手がかりがあると言いました。そこに並河が町で暴れたといって警官たちに連れて来られていました。並河は変わり果てていたものの、お伝を追って来ているのでした。お伝を追って人十郎がやってきました。二人でやり直そうと言いましたが、お伝はそれなら大沢を殺してくれと言い、居場所を教えました。洋館で大沢とお伝はベッドに入ろうとしていました。そこに陣十郎が押し込んできてナイフで殺そうとしますが、大沢に撃たれてしまいました。もみ合う二人を見て、お伝は銃で二人を撃ちました。お伝は札束を風呂敷に入れ逃げましたが、中国人の子分の張が立ちはだかりました。更に並河もやってきて、お伝は地下室に火を付けました。地下の牢屋に梢を見つけた並河は梢を助け、お伝の元に駆け寄りました。お伝は並河に大嫌いと言って逃げようとしましたが、駆けつけた倉田に逮捕されました。
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