母なる復讐の紹介:2012年韓国映画。夫と離婚し、娘ウナと二人暮らしを始めたユリム。転校した高校で、仲良くなった男子たち3人にウナがレイプされてしまいます。裁判では少年法が適用され無罪となった3人。その後もウナは3人にレイプ動画をネタに呼び出されおもちゃにされ遂に自殺してしまいます。法律では裁けないと分かったユリムは3人に対し復讐を決行するのでした。韓国で実際に起った事件を元に作られた、リベンジムービーです。日本同様、韓国でも適用される”少年法”をテーマにした、精神的に重い作品です。
監督:キム・ヨンハン 出演者:ユソン(ユリム)、ナム・ボラ(ウナ)、ドンホ(チョハン)、ユ・オソン(オ刑事)、クォン・ヒョンサン(ジュン)ほか
映画「母なる復讐」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「母なる復讐」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「母なる復讐」解説
この解説記事には映画「母なる復讐」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
母なる復讐のネタバレあらすじ:起
夫と離婚が成立したユリムは、高校生のウナと共に新しい生活を始めます。転校した学校でスミンと仲良くなったウナは、学校帰りスミンと遊んで帰ります。同じクラスのイケメンのチョハンに一目ぼれしたウナはスミンに相談します。スミンは「チョハンはやめた方がいい」と忠告しますが、舞い上がっているスミンの耳には入りません。
ウナはチョハンと話をするようになり仲良くなると、車で迎えに来たユリムに紹介します。自宅で「あの子は不良っぽいね」と言うユリムに、ウナは「おとなしいのよ」と言います。
ウナはチョハンにプレゼントを渡すためメールをします。チョハンは「夜、屋上で待ってる」と返してきます。その日、ユリムは青年と酒を飲んでいましたが、ウナの事が気になりはじめます。チョハンに手作りチョコレートを渡した時、ミングとジュンという男子がやってきます。危険を感じたウナがユリムにメールをしますが、そのまま手を縛られたウナはレイプされてしまいます。
自宅に戻り、ウナの「助けて」というメールを見たユリムは慌てて車で走り出します。その時、オ刑事から電話が入り病院に向います。ユリムは病院でウナがレイプされたことを知らされます。
母なる復讐のネタバレあらすじ:承
警察署に呼ばれたユリムは、3人の男子高校生を見つけます。その中に、ウナに紹介されたチョハンがいて、犯人はこの3人だと思ったユリムが向かっていきます。立ちはだかったジュンをユリムが責め立てますが、ジュンに突き飛ばされてしまいます。
検事はオ刑事に「被害者は生きている。裁判をやっても少年法で守られているから少年院に入っても2か月だろう。面倒な裁判をやらさずに、示談にしろと説得するんだ」と言います。
ユリムはオ刑事の話を聞き、3人の男子の親に会います。実はオ刑事はスミンの父親でした。金を積む親に、「お金はいりません告訴します」とユリムが言った事から、一人の親が怒りだし「子供が刑務所に入る事を考えて見ろ」と被害者面したことから、キレたユリムは「裁判にします」と出て行きます。
裁判では、弁護人が「先にメールで誘ったのはウナだ」と、ウナが誘った事を証拠に有利に進めます。そして、ウナの体内から精液の検出されたミングだけが保護観察になり、チョハンとジュンは無罪が言い渡されます。怒り狂うユリムが、オ刑事にきつく当たりますが、オ刑事は黙ったままでした。
全く立ち直れないウナに対し、ミングとジュンは「やばかったなあ」とはしゃいでいます。そんな時、ウナに自分のレイプ動画と、アパートに来ないと動画をアップするぞという脅迫文が送られてきます。
母なる復讐のネタバレあらすじ:転
ウナはカッターとチェロを持って、「練習に行ってくる」と言って家を出ます。ウナは指示通り、古いアパートのE棟につきます。ジュンが出てくると「カッターを出し、動画を返して」と言いますが、そのまま部屋に連れ込まれ、再びレイプされます。
ユリムはカッターで自殺しようとしますが、できずにカッターで髪を短く切ります。家に帰ってきたウナを見て、再び裁判に持ち込もうとしますが、勝ち目のない裁判を引き受ける弁護士はいませんでした。
翌日ウナが浴槽で手首を切って倒れています。ユリムは慌てて車に乗せ病院に向います。救命室に運ばれた時には心肺停止になり、医師の必死の蘇生も叶わず、ウナは死んでしまいます。ウナの死を知ったユリムは気絶してしまいます。
意識が戻ったユリムはウナの死体の前で泣き続けます。葬儀も終わり憔悴しきったユリムは、自分の誕生日の日、冷蔵庫にウナが買っていたケーキを見つけます。中を見ると『Don’t Cry, Mommy』と書かれ、悲しみを増幅させます。
ユリムがウナのスマホを見ていると、見知らぬ番号からのメールを見つけます。中を見ると、”レイプ動画をアップされたくなかったら、アパートに来い”というメッセージと動画が添付されています。最後の動画には、ウナが全裸でチェロを弾いている様子が映っています。怒りが頂点に達したユリムは泣き叫びました。
母なる復讐の結末
不良達がたむろしているのを見つけ、その電話にかけるとジュンが出ます。ユリムが「スマホを渡せ」と張り倒すと、怒ったジュンがユリムを暴行します。通りかかった警官にジュンが逮捕されますが、ユリムは告訴しませんでした。
次にチョハンを呼び出し、包丁を首にあてて「主謀者は誰?」と聞きます。チョハンは「ミングだ、ミングの言う事を聞かないと殺されるんだ」と、スマホの待ちうけのウナと映った画像を見せ「好きだった」と言います。
ユリムはアパートのE棟に向い、部屋に入ります。ユナが全裸でチェロを弾いていた部屋です。そこへミングが帰ってくると、ユリムは背中を包丁で刺します。ミングは反撃し、ユリムを暴行すると「お前も娘のようにやってやろうか?」とキッチンに追い込みます。隙を見てユリムは、ミングの首を包丁で切り殺害します。
スマホを奪い、ジュンを駐車場で待ち伏せます。「ウナが死んだのよ」と迫るユリムに「うるさいクソババア」と言ってバイクに乗るジュンに、ユリムは車を激突させます。そして起き上がるジュンを、ユリムは轢き殺します。
一方オ刑事はチョハンの部屋のパソコンから、ウナのレイプ動画を見つけます。動画を確認していると、遠くからその様子を見るスミンが映っています。オ刑事は娘のスミンに電話をすると「すべてはチョハンの仕業なの」と言います。その時、ミングとジュン殺害の一報があり、監視カメラに映るユリムをオ刑事が見つけます。
ユリムは包丁を持って高校へ乗り込みます。オ刑事が高校に着いたころには、ユリムは、チョハンの腹を刺し屋上に追い込んでいました。「やめろ!と銃を構えるオ刑事に、「どっちみち地獄よ」と言ってチョハンを殺そうとします。チョハンは「ウナが勝手に死んだんだ。僕は悪くない」と言い放ちます。その言葉に、ユリムは包丁を振りかざします。
その時、オ刑事が発砲します。屋上には血を流してチョハンとユリムが倒れています。二人とも死んでいるようでした。
以上、映画「母なる復讐」のあらすじと結末でした。
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