映画「ドリアン・グレイ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ドリアン・グレイの紹介：2009年イギリス映画。かの有名なオスカー・ワイルドの原作「ドリアン・グレイの肖像」を映画化した作品です。イギリス社交界の光と闇を主人公ドリアン・グレイを中心に描き出します。男も女も魅了する美青年ドリアン・グレイの美しさに注目です。
監督：オリヴァー・パーカー 出演：ベン・バーンズ（ドリアン・グレイ）、コリン・ファース（ヘンリー卿 / ハリー）、ベン・チャップリン（バジル）、レベッカ・ホール（エミリー）、ダグラス・ヘンシュオール（アラン）、レイチェル・ハード＝ウッド（シビル）、フィオナ・ショウ（アガサ）、ほか
この解説記事には映画「ドリアン・グレイ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
画家のバジル(ベン・チャップリン)と出会ったドリアン・グレイ(ベン・バーンズ)は、バジルの要望により肖像画を書いてもらいます。ずっと書き続けていたので、退屈したドリアンの気晴らしにとバジルはドリアンを社交界に連れていきます。
そこでヘンリー(コリン・ファース)と出会います。ヘンリーは世間知らずのドリアンに楽しみを教えようと、ドリアンを連れ回していきます。
やがてバジルはドリアンの肖像画を完成させます。バジルにとっては生涯一番とも言える出来でした。ドリアンの肖像画は屋敷に飾られます。
その夜、ドリアンは一人で下町に行き、社交クラブで女優をしているシビルに出会います。互いに惹かれ合い逢瀬を重ね、やがてドリアンはシビルとの結婚を皆の前で報告します。
子供ができて人生の終わりを感じたヘンリーは、ドリアンを娼婦のいる場所へ連れていきます。そこでドリアンは戸惑いながらも新たな世界を知るのでした。
シビルは新たな世界を知り別人のようになってしまったドリアンと口論になり、ドリアンも、ドリアンに恋するあまり恋する役が出来なくなったシビルに嫌気が差しはじめていました。そしてドリアンは結婚を破談にしてしまいます。
女は一人ではないとヘンリーに諭され、ドリアンの女遊びに拍車がかかります。
そしてドリアンはシビルが結婚が破談になった事を苦にして自殺してしまった事を伝え聞くのです。さすがに落ち込んでしまったドリアンでしたがヘンリーに励まされなんとか持ち直すのでした。
そして、さらに社交界で浮き名を残すようになっていきます。
ドリアンは年を取り悪行をなす度に、バジルが書いた肖像画が醜く廃れていっていることに気付きます。絵を見るのが嫌だったドリアンは、絵を誰にも見られないように隠してしまうのでした。
ドリアンの変化に気付き心配していたバジルは、自らが書いた肖像画の場所を追及します。執拗な追及に嫌気がさしたドリアンはバジルを殺害し、死体を川へ捨ててしまいました。
バジルの遺体が発見されると、ドリアンは遊びを極める旅に出ました。ヘンリーを誘うも断られたドリアンは一人旅に出ます。肖像画は屋根裏に隠したままです。
幾年月が過ぎ、やがてドリアンはロンドンに帰ってきました。驚くべき事に年月が過ぎたにも関わらずドリアンの姿は全く変わらず美しい若さを保っていました。やがてドリアンは年老いたヘンリーと再会、ヘンリーの娘エミリーに出会い、恋に落ちます。
ドリアンは惚れた弱味かエミリーに肖像画の秘密がばれてしまうことを恐れはじめます。
そうこうしてる内に、ドリアンに強い恨みを持つ、死んだシビルの兄のジミーに襲われ殺されそうになります。しかし襲われてる間にジミーが死んでしまい、ドリアンはロンドンにはいられなくなります。
ロンドンを捨ててエミリーと新しい人生を再出発させようと考え、ヘンリーに断りを入れるとヘンリーは意外にも喜び、二人のためにパーティーを開いてくれる事になります。ヘンリーにはある考えがありました。
ドリアンの秘密はきっと肖像画にあるに違いないと考えたヘンリーは、ドリアンの目を盗み肖像画を探しに行きます。そしてヘンリーは驚愕の真実を目にします。
バジルが書いた美しい肖像画の面影はなく、腐って年老いた姿、それだけでなく絵には命が宿っていました。呆然としていたヘンリーでしたが、肖像画にランプを投げつけて燃やそうとしました。
観念したドリアンはエミリーに別れを告げ、絵に剣を突き立てようとすると、絵の中の醜いドリアンが身を乗りだし、ドリアンに迫ります。
するとドリアンに長年の貯まったものが降りかかるように、ドリアンの姿が醜くなっていき、焼かれて死んでいったのです。しかし肖像画は不思議な事に元の美しい絵に戻っていました。その絵はヘンリーが大事に保管する事になりました。
以上、映画「ドリアン・グレイ」のあらすじと結末でした。
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