ドクター・ドリトル2の紹介:2001年アメリカ映画。動物と話せる獣医として今や有名になったジョン(ドクター・ドリトル)は、動物と人間の治療で毎日大忙しだった。そんな中、森から一匹のポッサムがやって来て、助けて欲しいと訴えてくる。しかしそれは病気ではない違う助けだったのだ。
監督:スティーヴ・カー 出演者:エディ・マーフィ、クリスティン・ウィルソン、レイブン・シモーネ、カイラ・プラット、ジェフリー・ジョーンズほか
映画「ドクター・ドリトル2」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ドクター・ドリトル2」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ドクター・ドリトル2」解説
この解説記事には映画「ドクター・ドリトル2」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ドクター・ドリトル2のネタバレあらすじ【現在のジョン】
動物と話せると公表してから、毎日忙しく動物と人間の治療を掛け持つドクターとなっていた。動物と話せる事でマスコミからも注目され、今や誰もが認める奇跡の医者と何かと話題の的だった。その為世界各国で困っている動物園からの依頼や、動物番組にも出演する人気者となっていた。充実した毎日を送るジョン、次女のマヤはジョンを同じように動物と話せる事を夢見ていた、16歳になった長女のシャリースは思春期と反抗期が重なり、また彼氏が出来た事で家族との関わりを煩わしく思っていた。シャリースは父親が動物と話せるという事を、恥ずかしいと思い嫌っていた。
ドクター・ドリトル2のネタバレあらすじ【ビーバーからの応援要請】
シャリースの問題でイライラしている所に、ビーバーに頼まれたと言ってポッサムがやって来た。シャリースの事で頭がいっぱいなのと、順番を待っている動物達がいる為、「家に来てもダメ、予約を取って順番を待って」とポッサムに説明する。しかしポッサムはビーバーを恐れてなかなか引き下がらない、仕方なくジョンは縄張りを離れないというビーバーの元へ行く事になる。ビーバーの話では縄張りである森が、人間によって壊されていると困っていた。しかし医者であるジョンは専門外だと、自分よりも動物保護団体に訴えた方が良いとビーバーに説明する。ビーバーは野生動物と人間の戦いには、動物と話せるジョンにしか頼めない「あんたが付いてくれれば戦いに勝てる」と言い、まずは見て欲しいと無残に破壊された森をジョンに見せる。最初は断っていたジョンであったが、大量に切り倒された木とそこで悲しげに泣いている動物達を見て、自分が何とかしなければと心を動かされるのであった。
ドクター・ドリトル2のネタバレあらすじ【裁判を起こす】
弁護士でもある妻に相談すると、製材会社はいろんな方面に力を持っているから、森を救うのは難しい事だと言われてしまう。しかし「その森に絶滅の恐れのある動物が住んで居るとすれば、その動物を守る法律はある」という言葉に希望が見えてくるのであった。丁度その森には「パシフィック・ウエスタンベア」という絶滅寸前のメス熊が一頭住んで居た。製材会社の話ではメス一頭では子孫は残せないから守る必要が無いと言う話に、ジョンはオスを一頭連れて来れば良いと考える。オスは一頭居るにはいたのだが、人に馴れたサーカスで育った熊だった為、野生に返すのは無理との判断をされてしまう。動物園の飼育員が「人が育てた動物を野生に返し子孫を残すといった例が無い」と言うと、ジョンは「それはちゃんと指導してやれる人が居なかったからだ」と自分がサーカスのクマを指導する事を決め裁判を起こす為に妻に弁護を頼む。製材会社はあらゆる資料を元に人馴れした熊を野生に返すのは無理だと主張してきたが、「ドクタードリトル」の名前を聞いた裁判長が「あのドリトルさんが手助けするのなら」と1ヶ月間の猶予を与えてくれた。しかし「人馴れした熊が一度でもキャンプ場や町に姿を現したら命令は即取り消す」と念を押されてしまうのだ。ジョンは余裕の表情で裁判長に「分かりました」と礼を言うが、それを聞いた製材会社は何かを思いついた様にニヤリと不敵な笑みを浮かべる。
ドクター・ドリトル2のネタバレあらすじ【サーカスのクマに会う】
早速サーカスに出向いたジョンは、オス熊と対面する。ジョンはいくら人馴れしているからといって、野生に帰りたいと思っているはずと勝手に思い込んでいたが、その熊に会って愕然とする。野生の本能を完全に忘れ、サーカスでの暮らしをエンジョイしていた。サーカスの熊のアーチーにメス熊の写真を見せると好みのタイプと喜んで会いたがるが、自分が森に行って会わなければいけないと聞くと態度が急変するのだ。何とか気が乗る様にアーチーを説得し、森に行く気にさせる事に成功させた。
ドクター・ドリトル2のネタバレあらすじ【アーチーが森へ】
ドリトル一家とアーチーは、メス熊の住む森へとやって来た。森の救世主を一目見ようと動物達が集まって来たが、アーチーのふざけた態度に動物達も呆れる。ジョンと共にメス熊に会いに行く事になるのだが、手が土だらけで真っ黒だとのっけから野生には向かない態度を見せるアーチーであった。しかしメス熊を見ると態度が変わり興奮する、ジョンがまずメス熊に話を着ける為に近づく事にした。メス熊の名前は「エヴァ」といい、事の成り行きを全部話すと「ヒモは嫌いなの、餌を取って私を守ってくれるオスでないと引っ付く意味ない」と断る。取り合えずアーチーをエヴァと対面させるが、アーチーはいつもの様にふざけてしまう。それを見たエヴァは話にならないといった感じで、自分には付き合っている熊がいると言う。ジョンが「その熊の事が好きなの?」と聞くと、エヴァは好きではないが仕方なく付き合っていると言った。するとジョンが「1ヶ月でアーチーを男らしく立派な熊にするから待って欲しい」とエヴァに頼むのであった。
ドクター・ドリトル2のネタバレあらすじ【アーチーの指導】
立派な野生の熊にする為にテレビを見せ、熊がどういう生態なのかを教え込むが、アーチーは退屈し別のテレビ番組に変えて欲しいと、まったく自分の立場を分かっていなかった。そんなアーチーにジョンは厳しく指導する。まずは魚を自分で捕る為の特訓を始めるが、魚を見たアーチーは魚が動いていると怖がるのだ。何とかアーチーを励まし顔を水につける様に言うと、アーチーは仕方なく顔を付けるが水に入った事の無いアーチー息継ぎをする事を知らずに溺れてしまう。魚の特訓は諦め次にやったのが、木の中にいる虫を食べさせる事であった。ジョンに「食え」と言われるが、虫を見たアーチーは「腹が減ってない」と嘘をつき気味悪がって食べない。今度は冬の間冬眠する穴をアーチーに見せると、「こんな狭い中で6ヶ月も飲まず食わずでトイレもしないでじっとしてろと言うのか」と驚くと、自分には無理だと思ったアーチーは帰ると言い出す。
ドクター・ドリトル2のネタバレあらすじ【エヴァとの距離】
ジョンの教えや指導ではなかなか熊らしく強くならないアーチーに、痺れを切らしたジョンは暴言を吐く。すると怒ったアーチーはジョンに対して切れ突き飛ばす。すると「何だかスッキリした熊らしく」と、野生の熊の強さの様な物が少し分かった気がし、もう一度エヴァにタックするのだ。エヴァも少しずつ変わってきている話も楽しいアーチーに惹かれ始めるが、ヒグマの彼氏のソニーが邪魔をしてくる。力強いソニーがエヴァに「行くぞ」と言うと、エヴァは付いて行こうとする。アーチーはエヴァに「俺の事好きなんでしょ?」と尋ねると、「好きだけど、あなたはシティーベア、楽しいだけじゃ付き合えない」と言うとソニーと共に去ってしまうのだ。
ドクター・ドリトル2のネタバレあらすじ【製材所との取引】
製材所は今回の件で評判が悪くなり、またアーチーが野生に戻り子供を作る確率は無しに等しいという事から、ジョンに取引を提案してくる。それは森の10エーカーを残してそこに森の動物達を移すという提案だったが、たった10エーカーでは話にならないと言うジョンに、製材所は水曜日まで待つと言い返事が無ければ約束の一ヶ月の金曜日には森から木は一本も無くなると脅す。ジョンは弱気になり妻に相談すると席を立つ、すると町へは出てはいけない事になっていたアーチーがやって来たので慌ててトイレに隠す。ソニーと去ってしまったエヴァであったが、アーチーはエヴァが自分の事を「好き」だと言ってくれた事で、もう一度アタックしたいと決意をする。自身を取り戻したアーチーは、諦めようとしていたジョンに「最後までやり遂げよう」と自ら訴える。その言葉を聞きジョンはもう一度、アーチーに賭けてみようと考え直すと製材所に「取引は無し」と告げる。
ドクター・ドリトル2のネタバレあらすじ【蜂の巣とアーチー】
高い木の上にある立派な蜂の巣を熊はみんな狙っていたが、その高さから誰も採る事が出来ずにいた。エヴァに男らしさを証明しようと、アーチーは蜂の巣を採る事を試みる。ジョンや仲間達が危ないからやめろと説得するが、エヴァの心を引きたい一心でアーチーは見事蜂の巣を採る事に成功する。自分が取れなかった蜂の巣をアーチーが採った事で面白くないソニーは、エヴァに「来い」と言いその場を去ろうとすると、「一人で行けば」と言われ「あんたとは、これきりよ」とエヴァにふられてしまう。そして立派に蜂の巣を採ったアーチーを、受け入れるエヴァであった。
ドクター・ドリトル2のネタバレあらすじ【捕まるアーチー】
仲良くなったエヴァとじゃれ合いながら追いかけて走り出したアーチーに、何者かにより麻酔銃が撃ちこまれた。その後製材所により「この熊は民家に押し入った凶暴な熊だ」とでっち上げからレッテルを張られてしまうが、それは全て陰謀であった。しかしそれを証明するのは困難であった、何故ならその一部始終を見ていたのが動物のイタチだったからである。裁判所でも動物が承認だという事は認められず、森は予定通り切り開かれる事になり、またアーチーはメキシコのサーカスに売られる事となってしまった。ジョンは申し訳なくアーチーに、森に連れてきて散々振り回した事、そして一生を壊した事を詫びる。するとアーチー「それは違う、愛する事を教えてくれた。やっと本当の人生を手に入れた」と感謝する。
ドクター・ドリトル2のネタバレあらすじ【シャリースにも動物の声が聞こえる】
落ち込むアーチと話している元へシャリースがやってきて、サラからの伝言で「控訴の申し立てが却下になった」事を告げに来た。時間がかかるから仕方ないと落ち込むジョンはアーチーに「とにかくショービジネスに戻れるのだし」と元居た世界に戻れると元気づけようとした。しかしアーチーは「あの世界はもう良いよ、エヴァさえ居てくれれば」とエヴァの事が忘れられないくらい好きになっていたのだ。「きっと愛されない運命なんだよ」と落ち込むアーチーに、シャリースが「そんな運命のヤツ居ないよ」と励ます。それを聞いてジョンは驚く、なんとシャリースはジョンと同じように動物の言葉が聞こえる様になっていた。自分まで変人になってしまったと落ち込むシャリースに、「全然、変人じゃないよ。素晴らしい事だ」と嬉しくなるジョンであった。それを見たアーチーは自分に欠けていたのは家族だという事に気づく、シャリースはそんなアーチーや森の沢山の動物達を救ってやってとジョンに頼む。
ドクター・ドリトル2の結末【動物達の強力で森を守られた】
シャリースの言葉を聞きジョンは閃く、自分の力だけでは無理だからと森を救うために動物達に協力するよう説得する。乗り気でない動物達に「やれば出来る、白旗を上げるな」と奮い立たせる。するとビーバーを中心に森を守る為に森の動物はもちろん、世界中の動物達までもが人間に逆らい協力してくれる。その様子はニュースにまでなり、製材所は馬鹿らしいと怒り強引に森へ入ろうとする。しかし動物達が連携しあって、それを阻止する。動物に睨まれた製材所のポッターはジョンに連絡し、もう一度話し合いの席を設ける事にした。その話し合いの席にはポッターと、動物の代表者達そして立会人としてジョンが同席した。製材所が新しく提案したのは森をたった12エーカー残すと言うものだった、その事を動物達に説明すると「ふざけるな」と怒り出す。ポッターの提案に納得のいかない動物達のストライキは依然続いた。それは競馬馬がレースで走らない、乳牛がミルクを出さないなど様々だった。この状況に困り果てたポッターは、ついに森を伐採しないと契約する。全ての問題を解決し家に帰る前にアーチーの元を訪ねると、子孫を残す為の準備をしていてジョンは喜ぶ。
そして春になりアーチーには、2頭の小熊の新しい家族が増えたのである。
この映画の感想を投稿する