ドライビングMissデイジーの紹介:1989年アメリカ映画。アカデミー賞9部門ノミネート。4部門受賞。舞台は1948年アメリカ。人種差別問題が色濃く残っている時代、主人公(デイジー)は車のギアの掛け間違いで事故を起こす。「よる齢のせい」と息子(ブーリー)は住み込みの運転手(ホーク)を手配するが、彼が黒人ということで主人公は頑なに運転手の受け入れを拒むが…。
監督:ブルース・ベレスフォード 出演:主人公・デイジー・ワサン(ジェシカ・タンディ)、デイジーの息子・ブーリー・ワサン(ダン・エイクロイド)、デイジーの運転手・ホーク・コバーン(モーガン・フリーマン)ほか
映画「ドライビングMissデイジー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ドライビングMissデイジー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ドライビングMissデイジー」解説
この解説記事には映画「ドライビングMissデイジー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ドライビングMissデイジーのネタバレあらすじ1
映画の舞台は1948年のアメリカ・ジョージア州アトランタ。主人公デイジー・ワサン(ジェシカ・タンディ)は自身が運転する車の「ドライブ」と「バック」を入れ間違え事故を起こしてしまう所から物語は始まる。息子のブーリー(ダン・エイクロイド)は、母(デイジー)の「齢のため」に起きた事故として、運転手ホーク・コバーン(モーガン・フリーマン)をデイジーの意見を無視し採用する。
ドライビングMissデイジーのネタバレあらすじ2
当時(1948年)は人種差別が色濃く残る時代で、デイジーは1人の女性メイド(アデラ)を雇っていたものの、デイジーの生まれは貧しかった為、倹約思考があり更に黒人であり男性のホークを雇うことを頑なに拒んだ。運転手のホークにとって雇い主はブーリーであり、デイジーが拒んでも仕事をこなすほか手が無かったが、あるデイジーの勘違いからホークの実直さを鑑みるトラブルがあり、それ以来デイジーはホークに対しその後もなんやかんや小言を入れつつも、彼を信頼していく展開となる。
ドライビングMissデイジーのネタバレあらすじ3
ストーリーが進むにつれ、キング牧師の「公民権運動」の話があったり、先に雇われていたアデラが他界したり、息子のブーリーも商工会の会長になって体格・風貌的にも貫禄がついたりし、物語の時間の経過を感じてきた頃…(いきなり映画終盤の話になって申し訳ないが) デイジーにとうとう「呆け」の兆候が見られるようになる。(映画に関係なく、本稿を読まれている多くの方々にも「これからやってくる事」として無視できない「現実問題」であろう)この時ホークは戸惑いながら賢明に対応するが、この際にこれまで決して口にすることのなかったデイジーの内なる「ホークへの信頼の表れ」が映画を見る者の心を動かす。
ドライビングMissデイジーのネタバレあらすじ4
本作は時代設定上、一見人種差別問題をテーマにしたドラマに見えるが堅苦しいところは無い。中身は「ヒューマンドラマ」そのものであり、映画を見る者への「貧富とは」「人生とは」「人種とは」を問いかけて来る内容である。(むしろこちらのほうが重いのだが…)生まれつきの「人種」なるものは、その個人によって代えられようのない言わば運命であるとしても、「老化」については誰にでも訪れる問題で回避できる手段は今のところ無いだろう。この映画を見終わった時に著者は考えた。「老齢による死に際の際、私もあのような素晴らしい友人(妻・子供)がそばにいてくれるだろうか?」「そもそも私は結婚できるのであろうか…」
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