映画「ダンジョンズ＆ドラゴンズ／アウトローたちの誇り」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ダンジョンズ＆ドラゴンズ／アウトローたちの誇りの紹介：2023年アメリカ映画。1974年に発売された世界初のロールプレイングゲーム（RPG）「ダンジョンズ＆ドラゴンズ」の映画化作品で、2001年に製作された「ダンジョン&ドラゴン」のリブートとなるアクション・ファンタジー巨編です。様々な種族やモンスターが生息する世界を舞台に、盗賊や女戦士たちが仲間を集めて巨悪に立ち向かう姿を描きます。
監督：ジョナサン・ゴールドスタイン、ジョン・フランシス・デイリー
出演者：クリス・パイン（エドガン・ダーヴィス）、ミシェル・ロドリゲス（ホルガ・キルゴア）、ジャスティス・スミス（サイモン・アウマー）、ソフィア・リリス（ドリック）、レゲ＝ジャン・ペイジ（ゼンク・エンダー）、クロエ・コールマン（キーラ・ダーヴィス）、ヒュー・グラント（フォージ・フィッツウィリアム）、デイジー・ヘッド（ソフィーナ）、イアン・ハンモア（ザス・タム）、ブラッドリー・クーパー（マーラミン）ほか
この解説記事には映画「ダンジョンズ＆ドラゴンズ／アウトローたちの誇り」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ここは人間や魔法使いなど様々な種族やモンスターが生息する世界「フォーゴトン・レルム」。吟遊詩人だったエドガン・ダーヴィスは平和を守るための秘密組織「ハーパー」の一員として活動してきましたが、妻ジアを邪悪なレッド・ウィザード族に殺されてしまいました。まだ幼い娘キーラと共に荒んだ日々を送っていたエドガンは、他の種族との禁じられた恋愛のために一族を追放されたウスガルト・エルク族の女戦士ホルガ・キルゴアと知り合いました。
エドガンとホルガは手を組み、ハーフエルフの魔法使いサイモン・アウマーや詐欺師フォージ・フィッツウィリアムらを仲間に加え、金持ちだけから物を盗む盗賊として活動していました。
そんなある日、エドガンは魔女ソフィーナからハーパーの要塞・コリン砦に隠された宝を盗むよう依頼されました。宝の中には死者を一人だけ甦らせることのできる「よみがえりの石版」があり、ジアを甦らせたいエドガンは最後の大仕事として引き受けました。
エドガンたちは砦に忍び込み、「よみがえりの石版」を盗むことには成功しましたが、いざ脱出という時にソフィーナがタイムストップの魔法をかけ、エドガンとホルガは取り残されてしまいました。エドガンはフォージにキーラと「よみがえりの石版」を託し、ホルガ共々囚われの身となってしまいました。
あれから2年。牢獄に幽閉されたエドガンとホルガは密かに脱獄の計画を立てていました。そして恩赦審議会の日、エドガンとホルガは審議委員のひとりである鳥人族の背中にしがみつき、まんまと脱獄することに成功しました。
エドガンとホルガはキーラを迎えにフォージの元に向かいました。未だにソフィーナと手を組んでいるフォージはネヴァーウィンターの領主となっていました。キーラと再会を果たしたエドガンでしたが、キーラはフォージから「エドガンはキーラを捨てた」との嘘を吹き込まれており、エドガンを無視してしまいました。
エドガンとホルガはフォージから罠を仕掛けられそうになりましたが何とか脱出しました。エドガンとホルガはフォージの城にある「よみがえりの石版」とキーラを取り戻すべく、かつての仲間だったサイモンを誘いました。エドガンらはさらに、動物に変身できる能力を持つドルイドのドリックも仲間に加えました。ドリックが育ったウッドエルフの地はフォージの脅威にさらされており、ドリックは共通の敵であるフォージに対抗すべく手を組むことにしました。
虫に変身したドリックはフォージの城に忍び込み、「よみがえりの石板」が収められた金庫には非常に強固なモルデンカイネンの結界が張られていました。結界を張ったのはソフィーナの仕業であり、実はレッド・ウィザードの一員であるソフィーナは魔王ザス・タムを降臨させるためにフォージを利用していたのです。
モルデンカイネンの結界を解くには、あらゆる魔法の効力を打ち消すことのできる「魔法破りの兜」が必要ですが、兜は何百年も前に行方不明になっていました。そこでエドガンたちはサイモンの死者に質問できる魔法を使い、墓を掘り起こして死者に兜の行方を聞き出したところ、兜はハーパーの一員である聖騎士ゼンク・エンダーの元にあることが判明しました。
ゼンクはかつてレッド・ウィザードに襲撃されたサーイの生き残りで、決して死ねない呪いにかけられていました。誇り高き戦士であるゼンクはフォージの財産を町の人々に配ることを条件にエドガンたちに協力することにしました。
「魔法破りの兜」は地下世界・アンダーダークの危険なダンジョンに封印されていました。エドガン一行はアンデッドや猛毒を持ったモンスターに襲われましたが、ホルガが持つ不思議な杖「ここ・そこに杖」の力を駆使して難を逃れました。
エドガン一行は無事「魔法破りの兜」を手に入れることに成功しましたが、今度は巨大なドラゴン・テンバーシャウドが襲いかかってきました。一行は何とか脱出に成功し、唯一兜の力を扱うことのできるサイモンが兜との同調を試みましたがどうしても上手くいきませんでした。そこでホルガの発案で再び「ここ・そこの杖」を使い、フォージの城の金庫に運び込まれる宝物に出口を作ることにしました。
エドガン一行はフォージの城に潜入し、杖を使って金庫に入ろうとしましたが向こう側は壁になっており入れませんでした。ドリックはミミズに変身して壁に隙間を作ろうと試みるなか、サイモンは再び兜との同調を試み、ようやく力を解放して成功させました。しかし、結界を解くことには成功したものの、中には何もありませんでした。一行はまんまとソフィーナとフォージが仕掛けた罠にかかり、サイモン、ホルガ、ドリックは捕らえられてしまいました。
コロシアムではソフィーナとフォージが主催する死のゲーム「ハイサン・ゲーム」が行われようとしていました。このゲームは巨大迷路を凶暴なモンスターを倒しながら進み、早くゴールしたチームに賞金がかけられるというものでした。コロシアムには隣国の金持ちやネヴァーウィンターの民が詰めかけ、ホルガたちの腕には魔法の力を封じる腕輪が付けられていました。
エドガンはどうせなら尊厳ある死をと望み、このゲームへの参加を志願しました。エドガンたちは魔法を封じられた状態で次々と迫りくるモンスターたちと対峙しましたが、ドリックが機転を利かせたことで一行はコロシアムから脱出することに成功しました。
その頃、フォージは船にキーラと宝を乗せて脱出しようと目論んでいました。フォージに追いついたエドガン一行は船を奪うことに成功し、キーラも無事取り戻しました。キーラは誤解が解け、一行はそのまま脱出しようとしましたが、突如コロシアムの上空に怪しげな空気が漂い始めました。ソフィーナはかつてゼンクの故郷サーイの村にしたように、魔法「招きの死」の力でコロシアムの観客たちをアンデッドに変えようとしているのです。
エドガンはソフィーナと決着をつけることを決意、仲間たちも同意しました。コロシアムに引き返した一行は船に積まれていた宝をばらまくことで観客たちを誘き寄せ、ソフィーナの目論みを打ち砕くことに成功しました。
エドガン一行は圧倒的な強さを誇るソフィーナとの総力戦に挑みました。ソフィーナは2年前と同様にタイムストップの魔法を繰り出してエドガンたちの動きを封じようとしましたが、キーラが機転を利かせてソフィーナの腕に魔法を封じる腕輪を付けることに成功しました。一行は力を失ったソフィーナを倒すことに成功しましたが、この戦いで致命傷を受けていたホルガは命を落としてしまいました。
エドガンとキーラは「よみがえりの石板」を取り出しました。レッド・ウィザードに殺された者はいかなる魔法でも甦らせることができず、もはやジアを甦らせることができないことを悟ったエドガンとキーラは迷わずホルガを復活させました。
逃げようとしていたフォージはゼンクに捕らえられ、ソフィーナによって昏睡状態にされていたネヴァーウィンターの前の領主も目を覚ましました。エドガン一行は功績を讃えられて勲章を授かりました。
それから1年後。牢獄に収監されていたフォージはかつてエドガンたちがした作戦で脱獄を試みましたが、既に審議会側は対策を施しており、フォージは脱獄に失敗しました。
以上、映画「ダンジョンズ＆ドラゴンズ／アウトローたちの誇り」のあらすじと結末でした。
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