ミス・ブルターニュの恋の紹介:2013年フランス映画。恋人に振られ、傷心のまま旅に出た初老の女性が様々な出会いを通して、自身の生き方を見つめ直していくロードムービー。往年の名女優カトリーヌ・ドヌーブ主演で描く大人のラブストーリーです。
監督:エマニュエル・ベルコ 出演者:カトリーヌ・ドヌーブ(ベティ)、ミレーヌ・ドモンジョ(ファンファン)、ネモ・シフマン(シャルリ)、アフシア・エルジ(ジャンヌ)、カミーユ(ミュリエル)、ほか
映画「ミス・ブルターニュの恋」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ミス・ブルターニュの恋」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ミス・ブルターニュの恋の予告編 動画
映画「ミス・ブルターニュの恋」解説
この解説記事には映画「ミス・ブルターニュの恋」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ミス・ブルターニュの恋のネタバレあらすじ:起
初老の独身女性ベティは、母アニーとともにレストランを切り盛りしながら日々忙しく暮らしています。ベティはミス・ブルターニュに輝いたことのある美貌の持ち主ですが、夫は不倫の末に突然死、一人娘のミュリエルとも疎遠な状態が続いています。さらに恋人エチエンヌに新しい女が出来たと知り、ベティは深く落ち込みます。
ミス・フランスに出場した女性達による撮影会が近々開かれることから、母は気晴らしに参加してきてはどうだと提案しますが、ベティはそんな気になれません。エチエンヌに振られ、仕事にも身が入らなくなってしまったベティはレストランを従業員達に任せ、憂さ晴らしのドライブに出かけます。タバコを吸いたい欲求に駆られますが、日曜日でなかなかタバコを売っている店が見つかりません。ベティは若い娘達から50キロ離れたところにタバコを売っているバーがあると聞きだし、車を走らせます。
ミス・ブルターニュの恋のネタバレあらすじ:承
ベティはバーで知り合った初老の女性グループと楽しく飲みはじめます。バーテンからタバコを買い求めようとしたところベティは若い男から言い寄られてしまいます。泥酔したベティは勢いで若い男と一夜を共にしてしまい、翌朝目覚めるとホテルのベッドの中にいました。男はベティにぞっこんでしたが、ベティは彼を置いてそそくさとホテルを出ていきます。
そして自宅に戻ろうと車を走らせていると一人娘ミュリエルから電話がかかってきました。それは急遽仕事で遠出することになってしまったため、夫の父アランに預かってもらうことになっている息子シャルリを自分の代わりに送り届けてもらえないかという電話でした。ベティはミュリエルの家に立ち寄り、孫シャルリを連れての住む町へと向かい始めます。しかしアランの家までは300キロもの距離がある上、車の運転に不慣れなベティは高速で危うく事故に巻き込まれそうになります。二人は急がずゆっくり行くことにし、寄り道をしながら目的地へと向かいます。
ミス・ブルターニュの恋のネタバレあらすじ:転
ガソリンスタンドで買い物をしようとする二人でしたが、ベティのクレジットカードが無効になってしまい、何も買うことができませんでした。お腹を空かせたシャルリが癇癪を起し、二人の仲は険悪になってしまいます。お金のないベティはその日の宿泊先を確保するため、シャルリを連れて仕方なくミス・フランスの撮影会に参加することにしました。コンテストの出場者達と昔話に話を咲かせ、その場を楽しむベティでしたが、翌朝行われた撮影会でめまいを起こして倒れてしまいます。
ストレスを抱え込んでいたベティは静養することが必要だと医師から告げられます。入院したベティのもとに孫を迎えに来たアランが現れます。アランはシャルリを無理やり家に連れて帰ろうとしますが、ベティの身体を心配するシャルリは彼女のもとから離れようとしません。結局シャルリの提案により、ベティもアランの家で静養することになりました。
ベティは無口で気難しいアランが好きになれませんでしたが、町長選挙に立候補しているアランは選挙の行方が心配でナーバスになっていただけだと知ります。妻に先立たれたアランは田園に佇む屋敷に一人で暮らしていました。ベティはシャルリとともにアランの家に身を寄せます。
ミス・ブルターニュの恋の結末
ベティはアランとともに支援者達が集まるホームパーティーに向けて、料理作りに精を出します。そこへ仕事を済ませたミュリエルも合流しますが、ミュリエルは久しぶりに会ったベティに心を開こうとしません。ミュリエルは女主人のように振る舞うベティを自分勝手な母親だと罵りますが、アランから言いすぎだとたしなめられます。ベティを心配した母アニーも駆けつけ、ホームパーティーは始まります。しかしまもなくアランに落選の知らせが入ります。レストラン経営に失敗したベティも家が差し押さえられる事態に追い込まれていました。
皆が帰った後、アランはベティにすべてを失ったと弱音を漏らします。苦境に立たされている二人の距離は自然と近くなっていき、二人はキスを交わします。トレーラーハウスで一夜を明かした二人は、翌朝シャルリの声で目を覚まします。アランは中の様子を覗き込もうとするシャルリにウサギに餌をやっておいでと優しく告げます。シャルリは元気に庭を駆け出していくのでした。
以上、映画「ミス・ブルターニュの恋」のあらすじと結末でした。
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