プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵の紹介:2020年イギリス,オーストラリア映画。南アフリカで存在したアパルトヘイトという少数の白人が多数派の黒人を差別する制度は1990年代まで続きました。1970年代後半、ティム・ジェンキンは白人でありながら反アパルトヘイト運動を行い投獄されました。しかしジェンキンは刑務所から脱獄を実行することにします。『プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵』は実話に基づいたジェンキンの脱獄劇ですが、かつて存在したアパルトヘイトについても勉強できる映画となっています。
監督:フラ:ンシス・アナン 出演:ダニエル・ラドクリフ(ティム・ジェンキン)、ダニエル・ウェバー(スティーヴン・リー)、イアン・ハート(デニス・ゴールドバーグ)、マーク・レナード・ウィンター(レナード・フォンティン)、ほか
映画「プリズンエスケープ 脱出への10の鍵」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「プリズンエスケープ 脱出への10の鍵」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
プリズンエスケープ 脱出への10の鍵の予告編 動画
映画「プリズンエスケープ 脱出への10の鍵」解説
この解説記事には映画「プリズンエスケープ 脱出への10の鍵」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
プリズンエスケープ 脱出への10の鍵のネタバレあらすじ:起・収監されるジェンキン
1970年代の南アフリカではアパルトヘイトと呼ばれる白人による黒人差別政策が行われていました。反アパルトヘイト組織であるアフリカ民族会議(ANC)の隠密作戦に参加した白人のティム・ジェンキン(ダニエル・ラドクリフ)は、ゴミ袋に爆発物を仕掛けます。
爆発後、ゴミ袋からは大量のビラが空に放たれます。ビラはアパルトヘイトに反対する内容で、ジェンキンと共犯のリー(ダニエル・ウェバー)は逮捕されます。逮捕され裁判を待つジェンキンのもとに、黒人女性の恋人が訪れ別れを惜しみます。
裁判ではジェンキンに懲役12年、リーに8年の判決が言い渡されます。二人は最高の警備を誇るプレトリア刑務所に送られます。刑務所では白人看守から、白人なのに黒人のために活動した裏切り者だと言われます。刑務所では各独房に鍵がかけられています。ジェンキンは初日の朝食中に、デニス・ゴールドバーグ(イアン・ハート)という政治犯と親しくなります。
ゴールドバーグは、ジェンキンに刑務所内の高い塀やサーチライトなどの厳重な警備体制について教えます。ジェンキンは毎晩、一人になると脱獄のことを考えます。彼は看守達の鍵を観察します。ジェンキンは脱獄計画を考え、木や紙を使って木の鍵を作り始めます。
プリズンエスケープ 脱出への10の鍵のネタバレあらすじ:承・脱獄を考えるジェンキン
収監から数ヶ月。作業中のジェンキンは、木の切れ端や紙を集めて自分の独房に持ち帰ります。ジェンキンは木鍵を作り、自分の独房を開けられるかテストするとドアが開きます。
ジェンキンは清掃中にも木鍵のテストをしますが、うまくいきません。看守が来てジェンキンは逃げます。しかし、看守はジェンキンが鍵を作っていることに気づきません。ジェンキン達は脱獄のことを話します。ジェンキンは夜に看守に隠れて鍵のテストをしていると、鍵を落としてしまいます。ジェンキンは棒を使って木鍵を自分の独房へと引き寄せます。
ゴールドバーグはジェンキンに銃を持って監視する看守を見ながら、脱獄は不可能だと言います。ジェンキンはレナード(マーク・レナード・ウィンター)という囚人と「ここにいたら廃人になる」と話し、脱獄を諦めません。
プリズンエスケープ 脱出への10の鍵のネタバレあらすじ:転・ジェンキンの脱獄計画
収監後200日以上経ちました。ジェンキンはゴミ捨て作業中の黒人に頼み、ゴミ箱から新聞を拾って社会情勢を調べます。ジェンキンは新しいメガネを手に入れ、黒人の彼女の写真を見ながら「諦めない」とつぶやきます。
ジェンキンは作成した木鍵がうまくいくか、夜間にテストします。ジェンキンは鍵を使い自分の独房を開け、刑務所内のドアも作成した木鍵で開けられることを確認します。夜勤の看守はジェンキンが、独房からいなくなったことに気づきません。ジェンキンは自分の独房に戻ります。
翌朝、起床ベルで起きないジェンキンの独房を看守たちが訪れます。看守たちはジェンキンを怒鳴り、独房を調べます。看守は木鍵を見つけますが、ジェンキンは写真を立てる物だと言ってごまかします。看守はジェンキンに独房の掃除を命じます。
ジェンキンはさらに木鍵を作り、その鍵をランドリーや図書館などに隠します。収監後1年以上、ジェンキンは脱獄計画を実行するための仲間を募ります。しかし、その多くは脱獄に反対します。ゴールドバーグも加わりません。結局、ジェンキン、リー、レナードの三人で実行することにします。
プリズンエスケープ 脱出への10の鍵の結末:脱獄計画の実行
ジェンキン、リー、レナードは早朝に脱獄を決行します。三人は複製した鍵を使い、次から次へとドアを開けます。パトロール中の看守がトイレの備品を取りに備品室へ向かいます。三人は看守が来たことに気づき、備品室に隠れます。看守は備品を戻しに、三人のいる備品室に向かいます。
ゴールドバーグは三人が脱獄したことに気づき、三人を助けるために大声で看守を呼びます。看守は備品室に向かわずにゴールドバーグの独房へ向かいます。三人は最後のドアにたどり着き、刑務所の門が開いていることを窓から確認します。
しかし、最後のドアが開かずに、三人はドライバーでドアを壊します。塀の上で銃を持った看守を警戒しながら、三人は外へ出ます。そして三人は町でタクシーを拾います。刑務所では看守が三人が脱獄したことに気づき、大騒ぎになります。タクシーの三人は脱獄成功を大喜びします。
映画の最後の字幕で、三人はモザンビーク、タンザニア、最終的にロンドンへ逃走し、反アパルトヘイトの活動を継続したこと、1992年にアパルトヘイトは終了し、1994年にネルソン・マンデラが大統領に選ばれたことなどが紹介されます。
以上、映画「プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵」のあらすじと結末でした。
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