大脱出(原題:Escape Plan)の紹介:2013年アメリカ映画。脱獄不可能かにみえる“墓場”と呼ばれる刑務所から逃げ出すことができるのか。脱獄のプロ・ブレスリン(シルヴェスター・スタローン)が挑む。シルヴェスター・スタローンとアーノルド・シュワルツェネッガーが共演し、海上にあるタンカー型巨大監獄からの大脱出に挑戦する。
監督:ミカエル・ハフストローム 出演:シルヴェスター・スタローン(レイ・ブレスリン)、アーノルド・シュワルツェネッガー(エミル・ロットマイヤー)、ジム・カヴィーゼル(ホブス所長)、カーティス・“50 Cent”・ジャクソン(HUSH)、ヴィニー・ジョーンズ(ドレーク)ほか
映画「大脱出」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「大脱出」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
大脱出の予告編 動画
映画「大脱出」解説
この解説記事には映画「大脱出」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
詳細あらすじ解説
大脱出のネタバレあらすじ:1.プロローグ:脱獄のプロ“レイ・ブレスリン”
アメリカのコロラド州・ベンドウォーター連邦刑務所、灰で壁に絵を描いた男は、「明日、ジャックスが襲ってくる」という情報を得ました。その男はジャックスと喧嘩し、彼はその囚人をぶっ倒してしまいました。看守たちはその男を包囲し、その男を懲罰隔離房棟へと送り込みました。その男は静かに、看守たちの一挙手一投足を観察し、そして、独房のコンピューターロックのパスワードを頭のなかに入れました。頑強な鋼鉄の扉が閉められ、その男は独房に入れられました。その男は静かに冷静にその独房を観察しました。その独房は頑強なセメントの壁でつくられ、天井も高く、その天井も鉄格子で完璧に密閉されていました。監視カメラもあり、一見すると脱獄など不可能な独房でした。男は静かに床に座り、考え始めました。男は看守たちの2人が喫煙のため、屋上に上がる音を耳にし、記憶しました。男は看守たちに気づかれないよう、自然な動きの中で、トイレットペーパーをちぎっては掌でこねて、丸い小さな紙玉を作りました。トイレットペーパーにも何やら仕掛けを施し、そっとトイレの裏に隠しました。男は食事で出されたチョコミルクを飲みほすと、その紙パックをコーティングしている薄いセロハンを慎重にはがしました。それを終えると、男は看守に時刻を尋ねました。男はそれから1人で数を数え、300まで数えたときでした。謎の女が刑務所の駐車場に停めた車が、突如、爆発・炎上しました。驚いた看守たちは、警報を発令、慌てふためきながらも、独房の防犯カメラで男たちを確認しました。警戒していた男も独房の真ん中に座ったままでした。他の看守たちは大急ぎで、車の消火に急行しました。緊急事態の中、上司から独房の男たちを出すように指示された看守が、急いで男の独房に入ると、そこには1冊の本だけが残っていました。「嘘だろ…」、看守は思わず呟きました。その男はどこかに姿を消してしまいました。男は他の看守に紛れ、消火服を着て、車の消火活動に便乗し、見事に脱獄してみせました。この男の名は、レイ・ブレスリン、民間警備会社に勤める脱獄のプロでした。ブレスリンは刑務所から脱獄することで、その刑務所の弱点を探るという仕事をしていました。彼はこの民間会社で連邦捜査局から極秘に受けた刑務所から、脱獄し、失敗したことはありませんでした。そんな事とは知らない刑務所長は、憤りながら、ブレスリンに脱獄した方法を尋ねました。ブレスリンは所長に脱獄の基本から語り始めました。「脱獄に必要なのは、建物の構造を知る事、看守の動き、そして協力者。建物の構造を知れば、弱点が分かる」と語り始め、「扉の暗証番号は紙パックの内側のパラフィンを利用し、暗証番号を盗みだす」と今回の脱獄方法を、所長に語り明かしました。所長はその見事さに脱帽しました。ブレスリンはこの7年間、わざと刑務所に入っては、脱獄することでその刑務所の弱点を調べていました。ブレスリンはこれまでに14の刑務所から脱獄し、『矯正施設の管理体制の問題点』という著書まで出していました。
大脱出のネタバレあらすじ:2.極秘任務
カリフォルニア州ロサンゼルス、ブレスリンが勤務していたのは、B&Cコンサルティングという民間の警備会社でした。CEOはレスター・クラーク、スタッフは金髪女性のアビゲイルとハイテクオタクの黒人男性ハッシュがいるだけの、小さな会社でした。ある日のこと、ブレスリンが出勤すると、会社にCIA所属の弁護士ジェシカ・ミラーという女性が来ていました。ジェシカはブレスリンに、非公式に水面下で進められている秘密の刑務所について調査してほしいと依頼しました。ジェシカは「政府は一切、関知しない」と言い、その刑務所の場所も教えられないと言いました。報酬金額の倍額を提示された、クラークはこの仕事を引き受けました。ブレスリンも承諾しました。ブレスリンたちはピックアップされる場所に行きました。そこはルイジアナ州のニューオーリンズでした。いつものように、入所する前にブレスリンは別人への設定を作りました。今回のブレスリンの設定は、「アンソニー・ポルトス」という名の男で、スペインのマドリード生まれで、13歳の時に母と死別、その後、アメリカで父に育てられ、容疑は爆弾の製造で12のヨーロッパでのテロ事件に関与した悪質な武器商人という設定でした。協力者はロジャー・マーシュという所長でした。緊急避難コードを覚えたブレスリンの腕に、ハッシュは超小型発信器を打ち込みました。ブレスリンは心配そうなアビゲイルに見送られながら、約束の場所に出ていきました。ブレスリンは申し合わせ通り、車で拉致されました。車中でブレスリンは、腕に打ち込まれた発信器を男たちから抜き取られると、麻酔を打たれて、そのまま意識を失いました。発信器は男たちの手によって潰されました。アビゲイルとハッシュは、今回の仕事に不信を抱き、ブレスリンの身を案じました。
大脱出のネタバレあらすじ:3.奇妙な監獄
麻酔から目が覚めたブレスリンは、透明な立体キューブに入れられました。周りを見るとブレスリンだけでなく、他の囚人も皆、全面が透明な立体キューブ型の部屋に収容されていました。また、看守たちはみな、他者と区別ができないように同じ黒い服で、しかも顔をマスクで隠していました。その上、サッカーボール形の監視カメラが、常に動き監視していました。それはブレスリンが見たこともない刑務所でした。ブレスリンの目の前にやってきたのは、事前に聞いていた協力者と異なりました。所長はホブスという冷酷そうな男でした。「おかしい」と感じたブレスリンは計画を中止しようと、緊急避難コードをホブスに言いました。しかし、ホブスは協力者ではないため、無視し、監獄に戻しました。今回、ブレスリンは全て自力で、脱獄しなければならなくなりました。ブレスリンは、早速、定石通り、刑務所の弱点を調べようと観察しました。そんな時、やけに慣れ慣れしく話しかけてくる男がいました。その男はエミル・ロットマイヤーという男でした当初、ブレスリンはロットマイヤーを警戒しましたが、何かとロットマイヤーが喋りかけ「困ったときは助ける」と言ってくるので、彼に「懲罰隔離房へ入りたい」と尋ねました。それを聞いたロットマイヤーは、ブレスリンをいきなり殴り飛ばしました。2人は殴り合いの喧嘩となりました。本気で殴ってくるブレスリンに、ロットマイヤーは「これは芝居だ」と呟きました。彼はわざと喧嘩を起こして、隔離房へ収容されようと目論んでいました。ロットマイヤーの目論見通り、ブレスリンとロットマイヤーは懲罰隔離房へと収監されました。その隔離房は金属の板で作られた狭い部屋で、しかも、囚人が眠れないように、強烈な光でずっと照らしていました。ブレスリンはひどい苦境に強いられながらも、弱点がないかと探しました。ブレスリンは、隔離房から出る直前、健康診断を受けました。ブレスリンは、診察に来たカイリー医師を温和な常識的人物だと見抜きました。ブレスリンは、カイリー医師であれば、ここからの脱獄に協力してくれるかもしれないと考えました。
大脱出のネタバレあらすじ:4.信頼
隔離房から出たブレスリンは、「探し物は見つかったのか?」と問うロットマイヤーに、「金属片が欲しい。直径8cm位のやつ。手に入れば、あんたも外に出られるかもしれない」と言いました。ロットマイヤーはブレスリンが机の上に描いた絵を見て、ブレスリンはただの悪党ではないと感じていました。入所して半年のロットマイヤーは、ホブス所長に面会を申し出ました。実はホブス所長は、ロットマイヤーからマンハイムという男の情報を得ようと、必死でした。そのマンハイムという男は、金持ちから金をせしめては、貧乏な人たちに配るという義賊でした。しかし、マンハイムは世界中で暗躍しているため、誰も正体を知らず、ホブス所長もロットマイヤーが彼の部下らしいということまでしか、知りませんでした。口の堅いロットマイヤーに、冷酷非道なホブス所長は、部下たちに命じ、彼を水責めにし、拷問しました。ロットマイヤーはそのどさくさの中で、部屋の机の下にあった排水溝の蓋を手に入れました。ちょうどそれはブレスリンが求めていた円形の金属でした。ロットマイヤーは食堂で、それをブレスリンにそっと手渡しました。ブレスリンは、ロットマイヤーがどうして協力的なのだろうと感じながらも、次第にロットマイヤーを信頼するようになりました。ブレスリンはロットマイヤーに、自分が刑務所から脱獄することを生業にしている事や、今回の仕事は誰かの罠に嵌められている事などを打ち明けました。ブレスリンはロットマイヤーに、協力を条件に、共に脱獄させると言いました。ブレスリンは、この監獄が垂直構造で建てられていることを見抜きました。ブレスリンはここが地下に造られていると推察しました。そして、隔離房の床が鉄のネジで塞がれてサビができていたのを発見していたブレスリンは、そのネジをロットマイヤーが調達してくれた金属片を使い、光の熱を利用してこじ開け、そこから地下の通風口を通って脱獄する計画を考えました。
大脱出のネタバレあらすじ:5.裏切者
再度喧嘩騒ぎを起こし、隔離房へ入ったブレスリンは、ロットマイヤーが調達してくれた金属片で、強烈な光を反射させ、ネジを温めました。ブレスリンの思惑通り、温度差でネジは膨張し、いとも簡単に外れました。ブレスリンは壁を叩き、ロットマイヤーに合図を送りました。ロットマイヤーは、自分へ監視の目を集中させるように、大芝居をうちました。その間にブレスリンは、床から通気口抜け、垂直方向に上っていきました。ブレスリンは、ようやく出口を見つけました。ブレスリンが出てみると、そこはなんと海の上でした。この監獄は超巨大タンカーの中に造られていたのでした。看守たちに見つからないよう、戻ったブレスリンは、その事をロットマイヤーに報告しました。ブレスリンはロットマイヤーに、全長300m、高さ60m、しかも揺れを抑える安定装置つきのタンカーだと告げました。常に海上を航行し続けるタンカーなので、位置も定まりません。その上、脱獄できたとしても、海上なので、逃げ場がありません。ブレスリンはこれまでにない、非常に困難な脱獄だと思いました。その頃、ホブス所長はブレスリンの上司・クラークに電話をかけ、ブレスリンが囚人などではなく、あの『矯正施設の管理体制の問題点』を執筆した脱獄のプロであるレイ・ブレスリンだと知りました。実はクラークはホブス所長と裏でつながっており、クラークがホブス所長にロットマイヤーからマンハイムの居場所を聞き出すように、命じていました。すべての黒幕は、クラークだったのです。ホブス所長はこの監獄をブレスリンの著書をもとに研究して、鉄壁のこの監獄を造り上げたのでした。ブレスリンの正体を知ったホブス所長は、ブレスリンを徹底的にマークし、執拗に嫌がらせをして脱獄を阻止しようとしました。徐々に弱気に陥るブレスリンに、ロットマイヤーは声をかけ、励ましました。彼の励ましで、ブレスリンは脱獄する決意を新たにしました。一方、ブレスリンの同僚のハッシュたちは、ブレスリンのいる監獄のあたりをつけました。それは、『墓場』というコードネームで呼ばれる監獄でした。そこは営利目的の非合法施設で、元軍人と民間軍事会社が経営していました。ただ残念ながら、分かったのはそこまででした。監獄の詳細や位置は分かりませんでした。クラークにその事を問い詰めたアビゲイルとハッシュは、クラークがブレスリンを裏切り、その『墓場』のCEOになろうとしている事と知りました。ブレスリンはかつて検察官でした。彼は結婚をして、息子もいました。ところがブレスリンが監獄送りにした受刑者が逆恨みをして、脱獄した挙句、ブレスリンの息子を殺害してしまったのでした。ブレスリンはそれがきっかけで、2度と同じような事が起きないように、脱獄のプロとなったのでした。そして、アビゲイルはブレスリンの元・妻でした。その話を聞いたロットマイヤーは自分にも娘がいることを告げ、ブレスリンの心情を理解できる言い励ましました。
大脱出のネタバレあらすじ:6.協力者
ブレスリンとロットマイヤーは、2人で看守たちの「癖」を見分け始めました。歩く時に内股の男には「アヒル」、首をかく男には「ジンマシン」、肥満の男は「デブ」、あまり動かない男には「ルイサ」と名付けました。ブレスリンは協力者になり得そうなカイリー医師と接触し、血液凝固剤を盗みました。ブレスリンはカイリー医師に位置を聞きますが、容易に答えは得られませんでした。ブレスリンはまず位置を割り出すため、眼鏡を手に入れ、手製の六分儀を造りました。ブレスリンとロットマイヤーは、敢えて敵意を露わにする最も力のあるジャベドを味方に引き込みました。そして、ジャベドにその六分儀を渡しました。ブレスリンとロットマイヤーの2人が、食堂でやたらと話しこんでいるので、ホブス所長はブレスリンを呼び出しました。ホブス所長はブレスリンに正体を知っていると明かし、スポンサーから「永遠に出すな」と言われている事を告げました。ブレスリンは「マンハイムをやろう」とホブス所長に言い、彼の居場所をロットマイヤーから聞き出すことを取引材料に使いました。ブレスリンはロットマイヤーに、その事を正直に告げました。既に堅い信頼関係で結ばれたブレスリンとロットマイヤーは、それをうまく利用する事を考えました。仲間に引き入れたジャベドは、ロットマイヤーの指示でホブス所長に会い、「脱獄するってさ。詳しくは知らない」と告げました。ジェベドはそれを取引条件とし「外に出てアッラーとムハンマドに祈りを唱えたい」と頼みました。ホブス所長は敬虔なイスラム教徒のジャベドに、それに許可を出しました。その夜、船の上に出たジャベドは、祈りを唱えながら、密かに渡された六分儀で北極星から、緯度を測りました。ジャベドが持って帰えってきた六分儀では、船の位置はおおよそ30度22分でした。ブレスリンはそれから、水洗トイレでの水の流れで北半球と特定し、11月の気温から、船は亜熱帯の無風地帯で、モロッコの沖合だと見当をつけました。見当をつけたブレスリンは、盗んだ血液凝固剤を飲み、カイリー医師のもとへ再び運ばれました。ブレスリンはカイリー医師に、ホブス所長の部屋にある自著の88ページに、医師の職業倫理について書かれた宣誓文「ヒポクラテスの誓い」が書かれているので、それを読み、医師としての誓いを思い出せと告げました。その夜、カイリー医師はブレスリンの言う本を読み、ブレスリンを呼び出しました。ブレスリンは、自分の自著だとあかし。カイリー医師の協力を得ることに成功しました。カイリー医師は密かにハッシュにメールを送り、ヘリの手配を依頼しました。
大脱出のネタバレあらすじ:7.大脱出
ブレスリンは、偽りのマンハイムの場所をホブス所長に告げました。それがばれるまでの、24時間以内にブレスリンたちは、脱獄しなければなりませんでした。ブレスリンはわざと「C区で暴動を起こせ」というモールス信号を、壁をつついて知らせました。ホブス所長はそれを見逃さず、読み取りました。ブレスリンは、ホブス所長が読み取ることを計算に入れていました。その日、C区で暴動が起きました。ホブス所長は全看守を投入して、暴動を鎮圧しようとしました。ブレスリン、ロットマイヤー、ジャベドの3人は、そのどさくさに紛れ看守たちを倒し、銃を奪い、脱獄を開始しました。ブレスリンは監視カメラの電源を切り、2人を連れて移動しました。ホブス所長は全館を封鎖し、武装した看守たちを3人のもとへ向かわせました。監視カメラの電源を切っても、居場所はばれていました。それは動体検知器があったためでした。ブレスリンはそれに気付き、検知器を破壊しました。追って来た看守たちとの銃撃戦で、ジャベドは腹部を撃たれてしまいました。全館が封鎖されたため、出口に辿り着いても外には出られません。ブレスリンは、単身で電力を止めに行きました。ブレスリンは地下へと潜入しました。そこにはホブス所長の側近・ドレークが待っていました。激しい格闘の末、ブレスリンはドレークを倒し、機関員も倒して電力を切りました。その頃、共にはしごを登り脱獄しようと言うロットマイヤーに、死を悟ったジャベドは「自分はもう無理だ。お前1人で行け。俺が奴らをひきつける」と告げました。ジャベドは銃を持ち、向かってくる看守たちと戦い、時を稼ぎました。ロットマイヤーはその間に、はしごを登り、甲板に脱出しました。ロットマイヤーはカイリー医師が呼んだ、迎えのヘリと合流しました。一方、ジャベドは看守たちから、一斉射撃を受け、あえなく命を落としました。ロットマイヤーは、ヘリでぎりぎりまでブレスリンを待っていました。しかし、甲板上では激しい銃撃戦が起き、ロットマイヤーはやむなく離陸しました。ホブス所長はブレスリンを追い、機関室に入り、電力を復旧させました。しかしそれも、ブレスリンの想定通りでした。ブレスリンは、排水タンクに潜んでいました。停電の間にタンクに溜まった水が、ホブス所長が電源を入れたため、排水が始まりました。ブレスリンはその排水と共に海中へと脱出しました。ホブス所長は、ブレスリンが海中へ脱出したことを悟り、甲板に急行しました。ロットマイヤーは、海上に顔を出したブレスリンを見つけ、ヘリで彼を拾いました。ホブス所長はそれを阻止しようと撃ってきました。ヘリから降ろされた縄梯子にいたブレスリンは、ロットマイヤーから銃を受け取ると、ホブス所長の背後にあった石油の入ったドラム缶を撃ちました。ブレスリンは、「ドカーン」と言うと、ドラム缶を撃ちました。ドラム缶は大爆発を起こし、ホブス所長はそれに巻き込まれ、海の藻屑と消えました。
大脱出の結末:8.エピローグ:仲間
大脱出を成し遂げたブレスリンとロットマイヤーは、モロッコの海岸、シディ・イフニの南10キロの海岸に、ヘリから降りました。そこへ1台の車が走ってきました。その車から出てきたのは、なんとこの仕事を依頼しに来たCIA所属の弁護士と名乗る女性ジェシカでした。ジェシカはロットマイヤーの愛娘で、CIAに潜入していたのでした。ロットマイヤーは実は、義賊マンハイムでした。ジェシカは父・ロットマイヤーが投獄された事を知り、その救助のためにブレスリンを送り込んだのでした。ブレスリンと同様に、ジェシカとロットマイヤーも密かに暗号を用いていました。それは「ポルトス」でした。2人は「ポルトス」という名の者は協力者と示し合わせていました。ポルトスとは、ブレスリンが今回の投獄用に使った偽名でした。すべては計算ずくでした。ジェシカは、この『墓場』という刑務所について調べていました。営利目的の非合法施設だったので、CIAもなかなか尻尾をつかめず、捜査に苦労をしていました。ジェシカが依頼した後、『墓場』の存在を知ったブレスリンの上司・クラークは、『墓場』と直接の連絡を取り、資金提供して『墓場』のCEOとなろうとしていたのでした。ブレスリンは全てを理解し、ロットマイヤーと笑顔でかたい握手をして別れました。ブレスリンはアビゲイルと合流しました。アビゲイルが気づいたときには、クラークはオフィスから逃走していました。ブレスリンはクラークを許さず、密かに手配し、裏切ったクラークを車に閉じ込め、そのままコンテナに入れ、貨物便タンカーでどこかへ移送させました。ブレスリンは、アビゲイルたちと再び、次の仕事へと向かいました。
この映画の感想を投稿する