最初に父が殺されたの紹介:2017年アメリカ映画。アンジェリーナ・ジョリー・ピット監督のNetflix独占配信の話題作。カンボジア生まれのルオン・ウンの同名の回想録を元にしています。幸せな家庭に生まれたルオンが、ポルポト派のカンボジア制圧による独裁政治で、家族を壊され、財産を奪われ、武器を与えられ、戦う事を強制され、飢餓のため、死の寸前まで追い込まれてしまいます。
監督:アンジェリーナ・ジョリー・ピット 出演:スレイモック・サリウム(ルオン・ウオン)、ポーン・コンペーク(父、スウェン・ソチュアーダ(母)ほか
映画「最初に父が殺された」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「最初に父が殺された」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
最初に父が殺されたの予告編 動画
映画「最初に父が殺された」解説
この解説記事には映画「最初に父が殺された」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
最初に父が殺されたのネタバレあらすじ:起・幸せな家庭の崩壊
1970年代、戦乱の続く東南アジア、アメリカはベトナムで共産主義との戦いに介入、隣国カンボジアは、政治的混乱、内戦が続いていました。アメリカはカンボジアの内戦から撤退し、ポルポト率いるクメールルージュは力を増します。そんな中、カンボジアの首都プノンペンに暮らす5歳の少女ルオン、公務員の父、優しい母、兄弟と幸せに暮らしていました。しかし、1975年ポルポト派クメールルージュの軍がプノンペンを占領します。ルオンの家族はプノンペンからの立ち退きを命じられます。トラックで逃げた一家は、トラックも奪われ、徒歩でカンボジアをさまよいます。クメールルージュは、私有財産を否定し、ルオンの家族もほとんどの物を没収されます。
最初に父が殺されたのネタバレあらすじ:承・農村での過酷な生活
クメールルージュ支配の農村にたどり着いたルオンとその家族は、木造の家を立て、農作業をすることを命じられます。わずかな食事しか与えられず、重労働をするルオン、村では死体を見ることもありました。家族は兵士から暴行され、ルオンは死について考え直面します。ある日、父が兵士に呼び出されます。翌日、もう父は帰ってきませんでした。母はルオンと子供達に農村から逃げ、孤児になりすまし、ポルポト派の労働キャンプにいくように言います。
最初に父が殺されたのネタバレあらすじ:転・武器を持つルオン
父を殺され、母とも別れた、ルオンはカンボジアのジャングルを姉と歩きます。ジャングルで会ったポルポト派の兵士から、赤い旗を目印にキャンプへ行けと支持されます。そのキャンプで農作業をしていたところ、少女兵にスカウトされ、トレーニングを始めます。他の少年、少女たちと銃を持ち、格闘技のトレーニングを受けるルオンは、隣の敵国ベトナムへの憎しみと敵対心を教え込まれます。ルオンは母と別れた村へ一時的に帰ることを許されますが、その村は廃墟となり、母には会えませんでした。ある夜、ルオンの村は炎に包まれます。泣きながら、逃げるルオン、しかし、それは敵視していた、ベトナム軍の攻撃によるものでした。敗走する、ポルポト派、ルオンはベトナム軍のキャンプに逃れます。
最初に父が殺されたの結末:家族の再会と平和
しかし、ポルポト派はベトナム軍を攻撃、ルオンはポルポト軍に少年少女兵の姿をみます。ジャングルを逃げるルオン、多くの少年少女が地雷で殺されます。赤十字のキャンプに逃れたルオン、そこでは、ようやく暖かい人間愛を見ます。赤ちゃんが生まれる姿を見て微笑むルオン、やがて兄弟とも再会それは、ポルポト派の支配した悪夢、地獄の日々の終わりを意味しました。数十年後、平和が訪れたカンボジア、ルオンと兄弟はカンボジアを訪れます。仏教寺院の前で、お祈りをするルオンと兄弟たち、犠牲者への哀悼と、永遠の平和を願います。
ルオンの幼い目に辛く残忍な光景を……可哀想で何度も泣いてしまいました。 同じ地球上でこのようなことが起こっていたなんで正直知りませんでした。お父さんと別れるシーンには心が苦しかったです。お父さんの愛には涙が止まりません。 ルオンが数十年後に兄妹と会えるシーンでも涙が止まりません。この作品はルオンの目線でしっかり描かれていて多くのセリフはありませんが観ている者を惹き付けます。後生に残し伝えなければならない作品だと思いました。最後に犠牲者への哀悼と、永遠の平和を願います。