ワイルドガンの紹介:2015年カナダ,フランス,アメリカ映画。銃を捨てて故郷に舞い戻った元ガンマン。確執のある牧師の父や元恋人を巡る葛藤を経て、男は町を泣かす悪党に立ち向かうべく再び銃を取ることになり…。ドナルドとキーファーのサザーランド親子が約32年ぶりに親子役で共演する西部劇です。
監督:ジョン・カサー 出演者:キーファー・サザーランド(ジョン・ヘンリー・クレイトン)、ドナルド・サザーランド(サミュエル・クレイトン)、ブライアン・コックス(ジェームズ・マッカーディ)、マイケル・ウィンコット(デイヴ・ターナー)、デミ・ムーア(メアリー・アリス・ワトソン)ほか
映画「ワイルドガン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ワイルドガン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ワイルドガンの予告編 動画
映画「ワイルドガン」解説
この解説記事には映画「ワイルドガン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ワイルドガンのネタバレあらすじ:起
1872年。ガンマンのジョン・ヘンリー・クレイトン(キーファー・サザーランド)は、約10年ぶりに故郷ワイオミングに舞い戻ってきました。ジョンは父のサミュエル(ドナルド・サザーランド)から、母が既に他界していたことを知らされてショックを受けました。サミュエルは長年家に戻って来なかった我が子を快く思わず、ジョンが銃を捨てる覚悟を決めても決して信用しようとはしませんでした。
そんなある日、サミュエルと共に町に出かけたジョンは、サミュエルが注文した酒を取りに酒場に行ったところ、フランク・ティルマン(アーロン・プール)という男に絡まれました。酒場の店主のデイヴ・ターナー(マイケル・ウィンコット)が仲裁に入って事なきを得ましたが、フランクはジョンが名うての凄腕ガンマンだったことから絡んできたのです。フランクは町を牛耳る悪党のジェームズ・マッカーディ(ブライアン・コックス)の子分であり、マッカーディは町の農場を買い漁っては売らない者を虐げていました。
町の住民たちは用心棒を雇ってマッカーディに対抗しようと考えていましたが、サミュエルは連邦保安官を頼るべきだと主張していました。しかし、住民のひとりであるダニエル・ピーターソン(クリストファー・ロザモンド)は自分たちのような貧乏人は助けてもらえるのかとサミュエルの案には懐疑的でした。
ワイルドガンのネタバレあらすじ:承
そんなある日、ジョンはかつての恋人だったメアリー・アリス(デミ・ムーア)と再会を果たしますが、彼女は既にトム・ワトソン(グレッグ・エリス)という男と結婚しており子供までもうけていました。ジョンはやり切れない思いでいっぱいでした。
ある時、ジョンは町でダニエルがフランクから暴行を受けているところを目撃、銃を手にすることなくフランクの行いを止めましたが、その後ダニエルはターナーと土地売却の交渉に臨んでいる最中にフランクによって射殺されてしまいました。住民たちはジョンに用心棒を依頼しようとしましたが、サミュエルは頑なに拒否しました。
ジョンは何かに取りつかれたかのように土地の開墾を始めましたが、それでもサミュエルとの溝は相変わらず深いままでした。ジョンにはかつて兄弟がいましたが、二人とも川に溺れた際にジョンだけが助かり、ジョンはその時のサミュエルの態度から自分は愛されていなかったのだと思い込んでいたのです。
ワイルドガンのネタバレあらすじ:転
ジョンはメアリーに、なぜ自分は戻って来なかったのか打ち明けました。ジョンは人を殺してしまったことに深く苦悩していたのです。ジョンが戦争に行く日、メアリーはジョンに赤いリボンを渡しており、ジョンは未だにそのリボンを持ち続けていました。トムはジョンとメアリーの様子に複雑な心境を抱きました。
マッカーディ一味の横暴は日に日に激しさを増し、ジョンは銃を抜けないことを口実にフランクらに絡まれて暴行を受けてしまいます。メアリーはトムの制止を振り切ってジョンの元に駆け寄り、しびれを切らしたトムはついマッカーディに土地を売って別の地に引っ越す約束を交わしてしまいました。やがてジョンの元をターナーが訪ねてきました。ジョン同様に戦争を嫌というほど体感したターナーはジョンの苦悩を理解していましたが、ターナーは立場上マッカーディに逆らうことはできませんでした。
やがてサミュエルはジョンの開墾を手伝うようになり、ジョンは久しぶりに教会に行きました。ところが、ジョンの前にトムが現れ、ジョンにメアリーを愛していないことを誓えと迫りました。サミュエルが間に入って我が子を庇いましたが、トムは土地を売るもののこの地に留まる決意を固めました。
ワイルドガンの結末
ジョンはサミュエルに、空白の10年間に起こった出来事を打ち明けました。戦争が終わり、あてもない放浪の旅に出ていたジョンは、流れ着いた町で悪党たちと銃撃戦になった際に流れ弾が子供に当たって死なせてしまったのです。サミュエルは涙するジョンを抱き締めました。
トムが勝手に土地を売ったことを知ったメアリーはジョンに相談しに行き、サミュエルはマッカーディの元に話をつけるため向かいましたがフランクとその子分らに襲われて刺されてしまいました。サミュエルは何とか一命を取り留めるも、遂に怒りを爆発させたジョンはサミュエルの制止を振り切って銃を手にし、酒場に向かうとフランクや子分たちを次々と射殺していきました。
酒場を出たジョンの前にターナーが立ちはだかりましたが、ジョンはターナーを相手にすることなくマッカーディを射殺しました。マッカーディを殺したことで自分は狙われる身になるであろうことを悟ったジョンはサミュエルに開墾した土地を託し、必ず戻ってくると約束して旅立っていきました。
数年後、メアリーはこの世を去りました。その墓標には彼女がジョンに託した赤いリボンがかけられていました。やがてサミュエルもこの世を去り、ジョンは二度とこの町に戻ってくることはありませんでした。
以上、映画「ワイルドガン」のあらすじと結末でした。
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