アパッチ砦の紹介:1948年アメリカ映画。南北戦争時代、サーズデイ中佐は先住民族アパッチとの間に不穏な空気が流れる前線の砦に赴任します。「いつか何かを成し遂げる」そんな野望をもつ彼はアパッチ砦に何をもたらすのか?
監督:ジョン・フォード 出演:ジョン・ウェイン(カービー・ヨーク大尉)、ヘンリー・フォンダ(サースデイ中佐)、シャーリー・テンプル(フィラデルフィア・サースデイ)、ジョン・エイガー(マイケル・オローク中尉)、ワード・ボンド(オローク軍曹)、ジョージ・オブライエン(サム・コリングウッド大尉)、アンナ・リー(エミリー・コリングウッド)、アイリーン・リッチ(メアリー・オローク)、グラント・ウェザース(サイラス・ミーチャム)、ほか
映画「アパッチ砦」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アパッチ砦」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「アパッチ砦」解説
この解説記事には映画「アパッチ砦」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アパッチ砦のネタバレあらすじ:起
舞台は南北戦争時代のアメリカ、サースデイ中佐は人事異動で先住民族との抗争が絶えない前線の砦の指揮官として赴任することになりました。中佐は娘フィラデルフィアと共に任務地であるアパッチ砦へと向かいます。中継地点でアパッチ砦との連絡が取れないことを知る中佐。しかし偶然、同じ砦に向かうマイケル・オローク少尉と出会います。オローク少尉の任官は以前より決まっておりアパッチ砦からの迎えもありました。上官であるサースデイは自身の迎えはないのかと憤慨しますが娘のフィラデルフィアは若く誠実そうな青年マイケルが気に入ったみたいです。その日のうちにサースデイ達はアパッチ砦に到着することが出来ました。着任後、サースデイは引継ぎ処理に追われます。もともと砦の前任者コリングウッド大尉とは懇意の仲であり引継ぎ自体は問題なく終わりそうです。一方マイケルはアパッチ砦に住む両親と久しぶりの再会を果たしました。父は軍曹であり母メアリーは父と共に砦で暮らしていました。マイケルの父オローク軍曹は古参の下士官であり他の下士官とともに砦の要といえる存在でした。それから数日、マイケルは砦関係者への挨拶回りでフィラデルフィアと再会します。
アパッチ砦のネタバレあらすじ:承
挨拶回りでサースデイのもとを訪れたマイケルは娘のフィラデルフィアに気に入られます。またマイケルのほうも美しいフィラデルフィアに好意を持ったようでした。砦での生活はのどかなものでしたが先住民族の脅威を考えれば何一つ怠ることはできません。補充兵の訓練や周囲の警戒などいくら備えても充分とはいえないのです。しかしこの地は他の地域と比べてあまり強いとはいえないアパッチ族の領域であり襲撃があると本気で考えているわけではありません。少なくともサースデイはそのような認識でした。コリングウッド達前任者はアパッチ族は十分な脅威であることを知っていましたがこれまでの戦績からサーズデイに説明しあぐねていました。そんな中フィラデルフィアと遠乗りに出かけたマイケルは電信用の電線が破壊されているのを発見します。また修理に出かけたはずの兵の死体も見つけます。フィラデルフィアの安全を考慮しすぐに砦へと帰還したのでした。電線の破壊と修理係の死亡を報告されたサースデイはマイケルに対し娘を外に連れ出したことを咎めながらも対策を練ります。電線が切断されていては砦自体が孤立する可能性があります。マイケルと他3名に電線修理に向かうよう命令を下すサースデイ。またサースデイ自身は小隊を率いてマイケルの後を少し離れて進んでいきます。マイケル達は破壊された現場に到達しますが先住民の待ち伏せに遭います。
アパッチ砦のネタバレあらすじ:転
待ち伏せを受けたマイケル達は全速で逃走を開始、先住民側もそれを追いかけます。しばらくの逃走劇のあと、マイケル達の前に小隊を率いるサースデイが現われ先住民らへ突撃しその戦いは終わります。比較的温厚だった先住民達が何故襲撃してきたのかを探るサースデイは連発銃や酒を先住民に売りつけていたミーチャムという男に行き着きます。先住民達は政府が派遣した役人ミーチャムのところから連発銃や酒を仕入れていました。そもそも政府の官僚は先住民を堕落させ追い詰める裏工作を行っていました。そしてその方針に気づいた先住民はそれまでの中立的立場を翻し反撃に出たのです。ミーチャムを捕えたサースデイは部下のヨーク大尉から先住民側の有力者コチーズと話すことを提案されます。コチーズはこれまでの戦いで華々しい戦果を上げた先住民の実力者でした。ヨーク大尉は通訳に1人兵を連れ先住民の拠点へと馬をとばします。ヨーク大尉が旅に出て数日、マイケルとフィラデルフィアはサースデイに結婚したいことを告げますが父としてそれを一蹴されます。そんな折、下士官を集めたダンスパーティーが開かれることになります。盛大なパーティーになりましたが途中で帰還したヨーク大尉の報告によりお開きとなります。話し合いにより解決する約束をとりつけた来たヨーク大尉の前でサースデイは連隊全軍を召集、コチーズ一族を強襲すると言い出します。
アパッチ砦の結末
連隊を引き連れ出撃したサースデイ中佐でしたが約束の場所には先住民族が既に陣を張っていました。連隊規模のサースデイ率いる騎兵隊に対し先住民族の兵力は約4倍。容易い相手ではないと悟ったサースデイはヨーク大尉に約束通りの交渉を申し込むように命じます。アパッチ族族長コチーズとの交渉は難航します。当初、戦争に否定的だったアパッチ族を怒らせたのはアメリカ政府が送り込んだミーチャムでした。ミーチャムが彼らの居留地で病気を撒き散らし悪辣な裏工作をしていることを話しミーチャムを退去させなければ戦争も辞さないと告げるコチーズ族長。しかしサースデイはミーチャムの処遇は政府管轄であり自分ではどうにもならず話し合いでの解決は決裂と判断、アパッチ族が居留地に帰らないならば攻撃すると突っ放します。本来なら引き返せたはずの道でしたがサースデイには野心とプライドがあったのでした。それゆえヨーク大尉の進言を無視、大尉は後方送りにされます。そして無謀な突撃を敢行、その結果はアパッチ族の勝利で終わりました。大勢が決したためアパッチ族は後方部隊への攻撃を控えヨーク大尉達の降伏を受け入れました。マイケルは戦闘前にヨーク大尉の采配で後方部隊へ行っていた為助かりました。しかしマイケルの父や友人の古参兵、多くの前線にいた兵は壊滅。サースデイ中佐は最期まで指揮を執り続けましたがアパッチ族の突撃により戦死。転任が決まっていたコリングウッド大尉もまた戦死しました。エンディング マイケルはこの戦いを生き延びファラデルフィアと結婚。ヨーク大尉もまた連隊指揮官となりました。
以上、映画アパッチ砦のあらすじと結末でした。
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