FOUND ファウンドの紹介:2012年カナダ映画。殺人鬼の兄と、その兄に秘密を知ってしまった弟との兄弟愛を描いた異色のサイコスリラー。低予算ながらも、おぞましい演出の数々に、数多くの賞を受賞しており、その数は『イット・フォローズ』を超えたと話題になりました。
監督:スコット・シャーマー 出演者:マーティ(ギャビン・ブラウン)、スティーヴ(イーサン・フィルベック)、リサ(フィリス・ムンロ)、スタンリー(ルーイ・ローレス)、デヴィッド(アレックス・コギン)
映画「FOUND ファウンド」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「FOUND ファウンド」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ファウンドの予告編 動画
映画「FOUND ファウンド」解説
この解説記事には映画「FOUND ファウンド」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ファウンドのネタバレあらすじ:起
12歳の少年・マーティは厳格な父と神経質の母、両親に反抗的だけど、自分には優しい兄と4に暮らし。マーティの楽しみは家族の秘密をのぞくこと。父は自分の車庫にアダルト雑誌を隠しており、母は男と密かに手紙のやり取りをしています。そして兄の部屋には誰とも知らない生首が隠されていました。マーティは兄の眼を盗んでその生首を見ることでした。引っ込み思案のマーティは学校でいじめられていますが、同じホラー好きのデヴィッドとは一緒にゴアものの映画を見たりする仲でした。ある日マーティはクラスのいじめっ子に濡れ衣を着せられ、1週間の居残り授業をうけることになってしまいます。
ファウンドのネタバレあらすじ:承
ある日、またこっそり兄の部屋に入るマーティですが、そのことが兄のスティーヴにバレてしまいます。初めは怒られるマーティですが、言い過ぎたと思ったスティーヴは、弟に最近の学校生活について聞きます。いじめられたことを話すと、スティーヴは殴り返すようアドバイスし、さらにそのいじめっ子の名前を聞きます。心配性な母はマーティを甘やかし、彼はビデオレンタル店でホラー映画をいくつか借ります。そのうち気になった『ヘッドレス』は貸し出し中でした。その日の深夜にスティーヴがシャベルと懐中電灯を持ってどこかに去っていくのを目撃します。
ファウンドのネタバレあらすじ:転
ある日、マーティの家に泊まりに来たデヴィットと映画を見るに当たって、兄スティーヴの部屋からレンタル店で貸し出されていた『ヘッドレス』を発見します。しかしそれは惨たらしいグロテスクな映画で、その様子は生首を部屋に隠しているスティーヴと重なります。そんなこととは知らず、怯えるマーティをデヴィットは馬鹿にします。これを機にマーティはデヴィットと喧嘩してしまいます。さらに頭にきたマーティはあの生首をデヴィットに見せ、ショックを受けてデヴィットは帰っていきます。さらにスティーヴはマーティが生首の存在を知っていることに気付いてしまいます。
ファウンドの結末
怯えるマーティに、スティーブは弟だけは傷つけないと約束します。やがてマーティも自分だけいじめられることに疑問を感じ、周りの人間に反抗的な態度を見せるようになっていきます。様子のおかしいマーティに手を焼く両親ですが、スティーヴだけがマーティの味方になってくれました。しかし両親はそんなスティーヴを家から追い出します。しかしその日の夜、スティーヴは戻ってくると、両親に激しい暴力を振るいます。マーティは止めようとするも兄の凶行の末、気を失ってしまいます。気がつくとマーティはベッドに縛り付けられ、部屋のどこからか両親の断末魔が聞こえてきます。姿を現したスティーブはガスマスクを身につけ全身血まみれでした。スティーヴはマーティを置いたまま家を出て行きます。マーティーの両隣には変わり果てた姿の両親の遺体が、まるで仲睦まじい家族のように並んでいました。
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