ゴーストバスターズ/フローズン・サマーの紹介:2024年アメリカ映画。幽霊(ゴースト)退治に挑む科学者たちの姿を描いたSFコメディーの傑作『ゴーストバスターズ』シリーズの第5作です。本作は前作『ゴーストバスターズ/アフターライフ』(2021年)の2年後を舞台に、真夏のニューヨークを襲う全てを凍らせる最強ゴーストに新旧のゴーストバスターズが力を合わせて戦う様を描きます。
監督:ギル・キーナン 出演者:ポール・ラッド(ゲイリー・グルーバーソン)、キャリー・クーン(キャリー・スペングラー)、フィン・ウルフハード(トレヴァー・スペングラー)、マッケナ・グレイス(フィービー・スペングラー)、クメイル・ナンジアニ(ナディーム・ラズマーディ)、パットン・オズワルト(ヒューバート・ウォルツキー博士)、セレステ・オコナー(ラッキー・ドミンゴ)、ローガン・キム(ポッドキャスト)、ウィリアム・アザートン(ウォルター・ペック市長)、ジェームズ・エイキャスター(ラーズ・ピンフィールド博士)、ダン・エイクロイド(レイモンド・スタンツ博士)、アーニー・ハドソン(ウィンストン・ゼドモア博士)、アニー・ポッツ(ジャニーン・メルニッツ)、ビル・マーレイ(ピーター・ヴェンクマン博士)、エミリー・アリン・リンド(メロディ)ほか
映画「ゴーストバスターズ/フローズン・サマー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ゴーストバスターズ/フローズン・サマー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ゴーストバスターズ/フローズン・サマー」解説
この解説記事には映画「ゴーストバスターズ/フローズン・サマー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ゴーストバスターズ/フローズン・サマーのネタバレあらすじ:起
1904年、ニューヨーク。通報を受けた消防隊員が「マンハッタン冒険家協会」に出動しました。なぜか部屋は凍っており、中の人は全員凍死していました。部屋には怪しげな謎の球体がありました―――。
―――そして現在。『ゴーストバスターズ/アフターライフ』での戦いから2年。新生ゴーストバスターズとなったスペングラー一家はオクラホマ州サマーヴィルからニューヨーク・マンハッタンに拠点を移し、ゴースト退治活動を行っていました。トレヴァーとフィービーの兄妹、二人の母で初代ゴーストバスターズの一員だったイゴン・スペングラー博士の娘キャリー、そして前作の一件後にキャリーと結婚したゲイリー・グルーバーソンは専用車「ECTO-1」に乗り、この日も巨大なドラゴン型のゴースト・ゴーストドラゴンと戦っていました。しかし、ゴーストバスターズはゴーストドラゴンの捕獲には成功したものの、ゲイリーがECTO-1の運転を誤って街に損害を与えてしまいました。
ゴーストバスターズの一件はテレビのニュースで報じられ、初代ゴーストバスターズを目の敵にしているニューヨーク市長ウォルター・ペックは街に損害が出たこと、未成年者(15歳)のフィービーを働かせていることなどでいちゃもんをつけてきました。ゲイリーは仕方なく18歳になるまで待つようフィービーを説得しました。
初代ゴーストバスターズの一員だったレイモンド・スタンツはオカルト書店を経営する傍ら、フィービーの友人であるポッドキャストと共に心霊鑑定を扱うユーチューバーとして活動していました。そこにフィービーが訪れ、ゴーストバスターズから外されたことへの不満をもらしました。
レイモンドの店にナディーム・ラズマディという男が現れ、亡き祖母の遺品だという骨董品を買い取ってほしいと持ちかけてきました。レイモンドはその骨董品である金属の球にPKEメーターを当ててみると非常に強い反応があったことから買い取ることにしました。
金属球の影響でゴーストバスターズ本部地下のゴースト保管庫の壁にヒビが入りました。ゲイリーとジャニーンは初代ゴーストバスターズの一員だったウィンストン・ゼドモアの超常現象研究所に調べてもらうことにしました。
ゴーストバスターズ/フローズン・サマーのネタバレあらすじ:承
その夜、ゴーストバスターズはフィービーを残して出動しました。フィービーは夜の公園に一人でいると、そこにメロディと名乗る少女の幽霊が現れました。メロディは数年前にアパートの火事で焼死し、16歳当時のまま彷徨っていたのです。フィービーはメロディに親近感を覚えていきました。
超常現象研究所で働くラーズ・ピンフィールドが保管庫を調べたところ、保管庫は既に満杯の状態でした。ウィンストンは新たな保管庫を作っているということで、ゲイリーたちはウインストンの研究所に案内されました。そこではトレヴァーの恋人であるラッキー・ドミンゴがインターンとして働いていました。
そこにレイモンドとポッドキャストが現れ、金属球からゴーストを抽出してほしいと依頼してきました。ゲイリーらが帰った後、ラーズとラッキーは抽出に取り掛かりましたが、研究所の他のゴーストたちが暴れ出してトラブルを起こし、金属球に触れたラーズは手が凍って負傷してしまいました。
一方、ゴーストバスターズが出動中に別の出動要請があり、フィービーはポッドキャストと共に依頼先のダイナーへと向かったところ、そこにいたのはメロディでした。ポッドキャストはメロディを捕らえようとしましたが、フィービーがためらっている間にメロディは逃亡しました。
フィービーが帰宅すると、そこにメロディが現れました。メロディはフィービーに、この世にいられなくなったら自分たちはどうなるのかと問いかけ、フィービーはかつて祖父イゴンのゴーストが光の粒子になって消えた時のことを語りました。フィービーのもとを去ったメロディは何者かから古代の言語で話しかけられました。声の主はどうやらフィービーに狙いを定めたようでした。
超常現象研究所の金属球の周りが凍り始め、やがて街も凍り始めました。チームは改めて金属球を調べたところ、この金属球には他のゴーストたちを惹きつけて操る能力があることに気づきました。
ゴーストバスターズ/フローズン・サマーのネタバレあらすじ:転
トレヴァー、ラーズ、ラッキーは金属球の元の持ち主ナディームの家を訪れました。元々金属球を置いてあったナディームの祖母の部屋は真鍮で覆われ、消音加工まで施されていました。部屋の調査中、PKEメーターがナディームにも反応しました。ナディームは超常現象研究所に連れていかれ、初代ゴーストバスターズのリーダーだったピーター・ヴェンクマンが調べてみると、ナディームには火を操る能力があることがわかりました。
一方、フィービー、レイモンド、ポッドキャストも独自に金属球について調査を開始しました。レイモンドたちはニューヨーク市立図書館に行き、専門家のヒューバート・ワルツキー博士に金属球が発する言語について調査を依頼しました。ワルツキー博士は金属球の言葉が何千年も前に滅んだ言語であること、そして金属球に封印されているのは邪神ガラッカであることを明かしました。ガラッカは何もかも凍らせる“デス・チル”の力を持つゴーストで、火を操る流浪の超能力者一族ファイアマスターによって力の源であるガラッカの角を奪われ、真鍮の球に封印したのです。ファイアマスターの末裔であるナディームの祖母はガラッカを封印した金属球を守り続け、ナディームもまたファイアマスターの一族だったのです。レイモンドたちはナディームに能力を試してもらったところ、ナディームはロウソクに火を灯すことができました。
ワルツキー博士は映画冒頭で語られた、1904年のマンハッタン冒険家協会での事件もガラッカの仕業であることを伝えました。ところがその時、図書館内でゴーストが暴れだし、外のライオン像に憑依して襲い掛かってきました。フィービーらは何とかライオン像を破壊することに成功しましたが、警察に捕まってしまいました。ペック市長は今度こそ完全にゴーストバスターズを終わらせると宣告、ゴーストバスターズの本部や装備品など全て差し押さえてしまいました。
落ち込むフィービーの前にメロディが現れ、フィービーと同じ次元にいられたらと言ってきました。フィービーはメロディと共に超常現象研究所に忍び込み、ゴースト抽出装置を使って自ら2分間だけ幽体離脱してみせました。ところが、フィービーの霊はガラッカに操られ、復活の呪文を唱えてしまいました。金属球は壊れ、遂にガラッカは復活を遂げました。メロディはあの世の家族に会うためにガラッカと組んでフィービーを騙していたことを白状しました。フィービーの霊は元の身体に戻りました。
ガラッカはあらゆるものを凍らせながらナディームの家に行き、そこで角を取り戻して完全復活を果たしました。ゴーストバスターズの主武装であるプロトンビームはガラッカに全く通用せず、新旧ゴーストバスターズはナディームの力を借りることにしましたが、ナディームは未だにロウソクの火を灯すことが精一杯でした。そこで新旧ゴーストバスターズは新型プロトンパックに金属球と同じ素材の真鍮を組み込んで改造しました。
ゴーストバスターズ/フローズン・サマーの結末
突如としてゴーストたちが暴れだし、三輪車やECTO-1に憑りついて襲い掛かってきました。一方、フィービーはメロディと会い、ガラッカは助けてくれないと説得しました。
やがてガラッカはゴーストバスターズの前に現れました。ゴーストバスターズはプロトンビームを浴びせましたがガラッカには全く聞かず、能力に目覚めたナディームも加勢しましたが肝心のライターのガスが切れていました。ガラッカはゴーストバスターズたちを氷で動けなくすると封印されていたゴーストたちを解放して自らの手駒としました。
フィービーもガラッカにプロトンビームを撃ち、ガラッカも苦しみ出しましたが、フィービーはガラッカの反撃に遭い凍らされそうになりました。その時、メロディが自分のマッチに火を点け、ナディームはその火を操って火の玉に変え、ガラッカに放ちました。氷が解け、フィービーは家族に支えられながら懸命にプロトンビームをガラッカに撃ちました。
一方、初代ゴーストバスターズは通常のゴーストトラップではガラッカを封印できないため、ガラッカによって空にされたゴースト保管庫を使うことを思いつきました。新旧ゴーストバスターズの必死の攻防により、角を失ったガラッカは保管庫の中に吸い込まれていきました。メロディはフィービーにいつか宇宙のどこかで会おうと言い残して消滅していきました。
街の氷は解け、元通りになりました。街の人々はゴーストバスターズの活躍を讃え、さすがのペック市長も認めざるを得ませんでした。フィービーは初めてゲイリーのことを「父」として認めました。ゴーストバスターズは街に解き放たれたゴーストたちを捕らえるため、フィービーも交えて出動していきました。
以上、映画「ゴーストバスターズ/フローズン・サマー」のあらすじと結末でした。
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