ジンジャーの朝 ~さよなら、わたしが愛した世界の紹介:2012年イギリス,デンマーク,カナダ,クロアチア映画。1960年代、冷戦時代のロンドンを舞台に、いつ起きるかわからない核戦争に怯えながらも多感な思春期を送る二人の少女の繊細な心の揺れ動きを描いたヒューマンドラマです。
監督:サリー・ポッター 出演者:エル・ファニング(ジンジャー)、アリス・イングラート(ローザ)、アレッサンドロ・ニヴォラ(ローランド)、アネット・ベニング(メイ・ベラ)、ティモシー・スポール(マーク)ほか
映画「ジンジャーの朝」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ジンジャーの朝」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ジンジャーの朝の予告編 動画
映画「ジンジャーの朝」解説
この解説記事には映画「ジンジャーの朝」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ジンジャーの朝 ~さよなら、わたしが愛した世界のネタバレあらすじ:起
1945年、ロンドンの病院で二人の女の赤ん坊が誕生しました。二人の赤ん坊、ジンジャーの母ナタリー(クリスティーナ・ヘンドリックス)とローザの母アノウシュカ(ジョディ・メイ)は病院で仲良くなり、赤ん坊もまるで双子の姉妹のように仲良く育っていきました。しかし、ローザがまだ幼い頃に父(ルーク・クラウド)が家族を捨ててから、ローザは心に傷を負ったまま成長していきました。1962年。ジンジャー(エル・ファニング)とローザ(アリス・イングラート)は16歳になっていました。ローザは酒とタバコ、そして男を覚え、それは二人の関係にも微妙に影響を与え始めていました。
ジンジャーの朝 ~さよなら、わたしが愛した世界のネタバレあらすじ:承
ナタリーはジンジャーがローザとつるむことを快く思っていませんでしたが、ジンジャーの父ローランド(アレッサンドロ・ニヴォラ)は自由にさせてあげるべきだと考えていました。元々自由人であるローランドは不倫に走ったこともあり、画家になる夢を捨ててでも家庭を守ろうとするナタリーとは次第に関係が悪化していきましたが、ジンジャーにとってローランドは自慢の父であり、ローザもまたローランドを慕っていました。時はアメリカとソ連の冷戦時代。連日のように報じられる一触即発の危機報道にジンジャーは恐怖を覚え、敬虔なカトリック教徒であるローザの勧めで教会へ行くようになりました。
ジンジャーの朝 ~さよなら、わたしが愛した世界のネタバレあらすじ:転
やがて二人は反核運動に興味を持ち、母親の言うことを無視して政治集会に参加するようになっていきました。それから間もなくローランドとナタリーは離婚、ジンジャーはローランドと同居することになりました。そしてローザはローランドに淡い想いを抱くようになり、ジンジャーは戸惑いを思えながらもただ見守ることしかできませんでした。ローザとローランドの関係に耐えられなくなったジンジャーはナタリーの家に戻ろうとしましたが、再び絵を描き始めた母を見て、ここにも自分の居場所はないと感じました。ジンジャーはローザに感情を爆発させ、ローザが年をとったらローランドはまた別の女に乗り換えると言い放つと、ローザはローランドの子を身籠ったことを打ち明けました。
ジンジャーの朝 ~さよなら、わたしが愛した世界の結末
深く衝撃を受けたジンジャーは我を忘れて家を飛び出し、違法な反核活動に参加して逮捕されてしまいます。留置場でジンジャーは精神科医から深刻な精神疾患を抱えていると判断され、釈放されてもそれっきりジンジャーは口を閉ざしたままでした。娘を心配するナタリーに、ジンジャーは遂に真実を打ち明けました。衝撃を受けたナタリーは取り乱し、部屋に閉じ籠ると大量の薬を飲んで自殺を図りました。ローザはジンジャーに許してほしいと懇願しますがジンジャーは何も答えません。病院の待合室でローランドはジンジャーに謝罪しますがそれでもジンジャーは黙ったままでした。しかし、ジンジャーはローザへの想いや自分の気持ちを綴ったノートに“許すよ”と書いていました。
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