ゴール・オブ・ザ・デッドの紹介:2014年フランス映画。サッカーとゾンビが一緒になったという、異色のホラー映画。今では落ち目のサッカー選手ロリが、故郷の田舎町で行われる試合へと向かう。ロリのライバルだったジャンがある事件でゾンビ化し、スタジアムで大暴れしたことから小さな町は大混乱に。そんな最悪の状況下、ロリの前に、彼の娘だと名乗る少女が現れる。
監督:バンジャマン・ロシェ 出演者:アルバン・レノア(サム・ロリ)、パトリック・リガルデ(クベール)、ティファニー・ダビオ(クレオ)、シャーリー・ブランオー(ソレーヌ)、アーメド・シラ(イドリス・ディアゴ)、セバスチャン・ヴァンデンべ(ジャノ)、ベノワ・モレ(ミシェル)、フィリップ・デュ・ジェネラン(ベルボー)ほか
映画「ゴール・オブ・ザ・デッド」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ゴール・オブ・ザ・デッド」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ゴール・オブ・ザ・デッドの予告編 動画
映画「ゴール・オブ・ザ・デッド」解説
この解説記事には映画「ゴール・オブ・ザ・デッド」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ゴール・オブ・ザ・デッドのネタバレあらすじ:起
フランス・パリから遠く離れた小さな町、キャプロングを目指して、一台のバスが田舎道を走っています。乗っているのはパリ・サッカーチームの選手団。今夜、キャプロングのアマチュアチームと闘うことになっているのです。昔はチームの看板ストライカーだったものの、今では落ち目と言われているサミュエル・ロリはキャプロングの出身でした。ロリが地元のサッカー選手だった17年前、彼のミスによりフランス杯でチームが敗退。以来、故郷を捨ててパリに移ったロリに対して、キャプロングの人々は根深い恨みを抱いています。中でも、幼なじみでかつては親友だったジャノ。キャプロングの主力選手である彼は、今回の試合でロリを負かしてやると闘志を燃やしていました。ロリのバスがキャプロングへ向かっている頃、ジャノは町の医者、ベルボーの屋敷にいました。ベルボーは、今夜の試合でロリに復讐するよう言い、ジャノに謎の薬品を注射します。その後、ベルボーが外出すると、ジャノの体に異変が起こり苦しみ出します。みるみるゾンビのように凶暴化した彼はベルボー夫人を襲い、ロリの名を叫びながら屋敷を飛び出し姿を消しました。
ゴール・オブ・ザ・デッドのネタバレあらすじ:承
ロリ達を乗せたバスは、道の途中で小休止。そこへ現れたジャノが、林の中で用を足している韓国人選手を襲います。しかしそれに気づかずバスは再び発車。スタジアムに到着すると、待ち構えていた大勢のサッカーファンが、ロリに罵声を浴びせます。ロリが町の男性達に嫌われているのには、もう1つ理由がありました。遊び人でモテる彼は、なんとパリに旅立つ前に町中の女性達と寝ていたのです。群衆の中に、ロリを見つめる17才の少女クレオがいました。彼女の母親も、過去にロリと関係を持った1人でした。クレオはロリの娘だったのです。一方、クレオと一緒に来ていた親友のベネは、若きスター選手のイドリスに夢中です。ロリ達のバスに同乗していたレポーターのソレーヌは、町の人々に取材を開始。大勢がロリに反感を持っていることに驚きます。ジャノがスタジアムに現れないまま、ついに試合が始まりました。ところが開始早々、早くもレッドカードをもらうロリ。キレて審判を殴り、退場させられます。その頃、ロリの父親である警官ピエールは、ジャノが襲った人々の死体を町はずれで発見。何か異常なことが起きていると気づきます。試合を抜けたロリがロッカーに1人でいるところへ、クレオが声をかけてきました。てっきり自分のファンだと勘違いしたロリは、酒でも飲もうと外へ誘います。
ゴール・オブ・ザ・デッドのネタバレあらすじ:転
スタジアムは混乱状態に陥っていました。暴れ狂ったジャノが試合に乱入、次々と選手に噛みつき、たちまち人々はゾンビに変貌していったのです。そんな状況を知らないロリとクレオは、無人のバーに入ります。そこへ、ゾンビに追われたソレーヌが慌てて逃げ込んできます。彼女から試合の様子を聞いた2人は驚きますが、ソレーヌに「あなた誰?」と尋ねられたクレオが「この人の娘よ」と答えたのを聞き、さらにロリはショックを受けます。その頃スタジアムでは、監督のクベール、スカウトマンのマルコ、選手のイドリス、観客のミシェルが、ゾンビ達から逃げ回っていました。クベールとマルコは襲われて絶命。イドリスとミシェルはゾンビ化したベネに襲われ、必死に反撃します。街の警察署には、ピエール、ロリ、クレオ、ソレーヌ、ミシェルの仲間2人が避難していました。ロリとソレーヌは、負傷したピエールを医者に診せるためベルボーの屋敷へと向かいます。ところが、ロリを見たベルボーは彼を殺そうとします。ベルボーはジャノの父親であり、息子を裏切ったロリに恨みを抱いていたのです。ピエールがベルボーを倒してロリを救いますが、直後にゾンビ化。ロリとソレーヌは屋敷を飛び出します。ロリ達を警察署で待つクレオら3人は、スタジオから流れてくる音楽を聞き、ミシェルの持っていたカセットテープだと確信。彼を救うため、スタジアムに向かいます。
ゴール・オブ・ザ・デッドの結末
ロリとソレーヌ、そしてクレオ達はスタジアムで合流。そこでイドリスとミシェルにも再会します。スタジアムの真ん中で、ゾンビの群集に囲まれてしまった7人。ロリとイドリスは、彼らをおびき寄せるために発煙筒を焚いて駆け出しました。炎に反応したゾンビ達が、2人の後を追いかけます。ロリがボールを蹴った途端、ロリ&イドリス対ゾンビ達というサッカー試合が始まりました。白熱する中、ロリに飛びかかってきたのはジャンでした。ロリは吠えるジャンを抱きしめ、過去の行為を謝罪します。「俺はひどいことをした。親友はおまえだけだ」。感動も束の間、イドリスが後ろからジャンを串刺しにし、2人は再び追ってくるゾンビ達から逃走します。どうにかこうにかスタジアムを抜け出した7人。ミシェル達の仲間であるポパイという男が、車で助けに現れました。ポパイは軍に救助を求めていました。彼らの頭上に軍のヘリが現れ、火の海になっているスタジアムに向かって飛んで行きます。その後、キャプロングに残り、ソレーヌと一緒にバーを開店したロリ。笑顔を浮かべた彼のインタビュー映像が流れます。ロリは、ゾンビとなった昔の仲間達を従業員として雇い、さらにゾンビ化した父親ピエールと共に、新しい人生を歩んでいるのでした。
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