花と雨の紹介:2019年日本映画。ヒップホップアーティストSEEDAこと吉田なおひとの花と雨というアルバムを手掛けるに至った経緯を彼の自叙伝として描いた作品。日本ではメジャーとは言えないヒップホップアーティスト吉田が激動の人生の末、会心のアルバム制作に至るまでを描いています。
監督:土屋貴史 出演:笠松将、大西礼芳、岡本智礼、中村織央、光根恭平、つみきみほ、松尾貴史、高岡蒼佑、花沢将人、MAX[モデル]、サンディー海、木村圭作、紗羅マリー、西原誠吾、飯田基祐、ほか
映画「花と雨」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「花と雨」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「花と雨」解説
この解説記事には映画「花と雨」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
花と雨のネタバレあらすじ:起
幼い頃をロンドンで過ごした吉田はロンドンで人種差別に遭った後、日本に帰国したものの、上手く社会に馴染むことが出来ずに高校でも浮いた存在になってしまいます。
挑発してくる者たちは、構わず喧嘩をしかけて鬱憤を晴らそうとしましたが、それでも自分の中の「何か違う」という感情は打ち消せるものではありませんでした。学校も徐々に行かなくなっていた頃、ある日、フリースタイルバトルと出会います。飛び込みで参加した吉田は、生きていく場所を手に入れた気持ちになりました。
ヒップホップにすっかりハマっていった吉田、音楽活動に没頭する中、大麻やドラッグの売人などにも手を出していき、周囲との距離はどんどん広くなっていくのでした。
吉田の唯一とも言える味方は姉の麻里です。吉田と同じように日本に上手く馴染めなかった麻里は、海外での活躍を目指して頑張っています。そんな麻里に吉田は、裏の仕事をしている自分の姿は見せられず本当のことは言えずにいました。
花と雨のネタバレあらすじ:承
音楽で活躍したい思いはあるものの、なかなか上手くいかない吉田。どれだけ良いものを作っても芽が出ることはなく、いつもパートナーとも仲違いばかりです。対象的に、裏の仕事であるドラッグの売人の仕事ばかりが順調に進んでいくのでした。
日本のヒップホップ界にもイマイチ馴染めなかった吉田でしたが、ある日、音楽関係者の目にとまり、デビューという形が見えてきます。これは今までの音楽仲間たちと距離をとることになりました。
そしてメジャーデビューの足掛かりに参加したラップバトルで、高校時代に揉めていた同級生と対決することになり、まさかの敗北を喫してしまいます。これで音楽関係者とも距離ができてしまい、日本での活動は絶望的になってしまいました。
花と雨のネタバレあらすじ:転
日本のヒップホップは終わっていると決めつけていた吉田、そんな彼を認める者はいなくなってしまいました。そんな中、唯一の味方だった姉の麻里にドラッグディーラーだということがバレてしまいます。
その後、ドラッグディーラーの仕事も上手くいかなくなり、吉田自身が薬に溺れていき、ついには逮捕されてしまいました。刑務所の中で吉田は取り憑かれたようにリリックを綴ります。
釈放後、帰る場所がなく実家に帰ると、麻里の様子がおかしいことに気づきます。自身の生活が上手く行かないことを気に病んでる様子でした。翌朝、麻里は薬の過剰摂取で病院に運ばれ、そのまま亡くなってしまいます。
花と雨の結末
姉の死がきっかけで心を入れ替えようと、新たな道を歩もうと考えていた吉田の前に、かつて見限った仲間が現れます。吉田は仲間たちに頭を下げ、もう一度協力してもらうよう依頼します。そしてアルバム制作に没頭していきました。
レコーディング費用を捻出するためにドラッグディーラーの元締めに危険を顧みず金になる案件を依頼、大量のドラッグを売り捌き、レコーディング費用を稼いだ吉田は、いざレコーディングへと踏み出します。
以上、映画「花と雨」のあらすじと結末でした。
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