ネコヤドのハルとアキの紹介:2012年日本映画。鹿沼に行きたくなるショートフィルムをテーマに製作された短編映画。同じ男の子を好きになってしまったことから疎遠になってしまった二人の少女が、不思議な編みぐるみによって再び結び付けられる姿を描いた作品。
監督:近藤勇一 出演者:星名利華(アキ)、溝口恵(ハル)、彩月貴央(ハルの姉)、ほか
映画「ネコヤドのハルとアキ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ネコヤドのハルとアキ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ネコヤドのハルとアキ」解説
この解説記事には映画「ネコヤドのハルとアキ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ネコヤドのハルとアキのネタバレあらすじ:起
栃木県鹿沼市に住む少女・ハル(溝口恵)。彼女には仲のいい友人・アキ(星名利華)がいます。彼女は一年前に鹿沼に引っ越してきたばかりです。どこへ行くのも何をするのも一緒の二人でしたが、ある日を境に二人は距離を置くようになってしまいました。それは、自分たちが好きな人が同じ人だとわかったからです。気まずくなった二人は以前のように話をすることもなくなり、別々に行動するようになっていきました。
そんなある日、ネコヤド商店街でハルの姉が編みぐるみを売ることになります。クマのようですが、れっきとしたネコの編みぐるみです。ハルの姉が店番をしていると、カメラを片手にアキがやって来てくれました。彼女はピンクの編みぐるみを買うと帰って行きます。帰り際、アキはハルとすれ違いますが、二人が言葉を交わすことはありませんでした。
店番の交代にやってきたハルは、「さっきアキちゃんが来たよ。もしかして喧嘩した?」と姉に聞かれます。彼女は、この日の夕方アキが引っ越す予定だと教えてくれました。
ネコヤドのハルとアキのネタバレあらすじ:承
その頃アキは、鹿沼市内をまわって写真に収めていました。ほとんどが、ハルと一緒に行ったことのある場所ばかりです。ハルとは文化祭で一緒に映画を撮ろうと盛り上がったことがありました。しかし、その夢は実現できずに終わりました。
一方店番をしているハルは、うたた寝をしてしまいます。彼女が目を覚ますと、不思議なことに青い編みぐるみが動き出しました。「えっ!」と驚くハル。そんな彼女をしり目に、編みぐるみはさっさとどこかへ消えてしまいます。ハルは急いで追いかけ、やっとのことで編みぐるみを捕まえました。「もう!いい加減にしてよ!」と怒るハル。すると青い編みぐるみが、ぐいっと両手をのばします。その先にはアキの姿がありました。実は青い編みぐるみが追いかけていたのは、アキが先ほど買ったピンクの編みぐるみでした。「クー」と悲しそうな声を出す青い編みぐるみ。
ネコヤドのハルとアキのネタバレあらすじ:転
ハルは急いでアキを追いかけます。心の中では「待ってよアキ。このままお別れなんて寂しすぎる!」と叫んでいました。そこへハルの姉が戻ってきます。彼女は夢を見ていただけでした。「アキちゃんはさっき、公園に歩いていったよ。」と言われ、ハルは走って公園へと向かいます。
青い編みぐるみを手にしたハルの頭の中に、アキとの思い出がよみがえります。文化祭のためにカメラをまわしたこと、裸足になって田植えをしたことなど、アキと一緒に過ごした日々を思い出しながらハルは全速力で走りました。
そしてようやくアキを見つけたハル。アキは観覧車の写真を撮っていましたが、ハルが現れるとその場から去ろうとします。ハルは急いで彼女を呼び止め、「あげるよこのネコ。そのピンクの編みぐるみと離れたくないって。」と、青い編みぐるみを渡します。アキは戸惑いながらも、「これ、クマだよね?」と言ってハルを笑わせました。
ネコヤドのハルとアキの結末
アキは「一緒に乗らない?」と、ハルを観覧車に誘います。実は以前から観覧車に乗りたがっていたアキ。「一人じゃ乗りにくいから…」と言うアキに、「私は一人で乗ったことあるよ。しかも2回!」と、ハルはアキを驚かせます。以前のように笑い合う二人。
アキは「ハルと一緒に観覧車に乗れてよかった。今日はあっちこっち行ったけど、ハルとの思い出ばっかりで…」と寂しそうに話します。しんみりした空気が流れました。すると照れくさくなったハルは、編みぐるみを使って「何言ってるんだよ。君には僕がいるじゃないか!」とアキを元気付けます。するとアキも持っていたピンクの編みぐるみを使って「ありがとう。」と言い、すっかり仲直りした二人がいました。アキとハルは、もう一度自分たちを結び付けてくれた編みぐるみを見ながら「これってネコじゃないよね?クマだよね?」と笑い合います。
その頃、編みぐるみを売っていたハルの姉は、二人に噂をされてくしゃみをしていました。そこへ一人の女性客がやって来ます。「このクマ可愛いですね。」と言って編みぐるみを眺める女性客。ハルの姉は「それネコです…」と悲しそうに告げるのでした。
以上、映画「ネコヤドのハルとアキ」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する