映画「ハロー!?ゴースト」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ハロー!?ゴーストの紹介：2010年韓国映画。何度自殺しても死ねないサンマンに、突然4人の幽霊が付きまとい始めました。4人はサンマンの体を借りて生活し始めました。やがてサンマンはホスピスのナースに一目ぼれし、4人の幽霊たちも応援し始めました…という内容の韓国のコメディ映画です。
監督：キム・ヨンタク 出演者：チャ・テヒョン（サンマン）、カン・イェウォン（ヨンス）、コ・チャンソク（ヘビースモーカーゴースト）、チャン・ヨンナム（泣き虫ゴースト）、イ・ムンス（エロじじいゴースト）、チョン・ボグン（食いしん坊ゴースト）ほか
この解説記事には映画「ハロー!?ゴースト」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
こどもの日、サンマンは自分の部屋で自殺しようと、睡眠薬を大量に口に含みました。しかし水がなくなっていて途中で吐きだし、少量しか飲めませんでした。管理人に見つかって自殺は失敗し、今度は橋から飛び込み自殺をはかりますが、たまたま警備隊がボートで捜索していたため、助けられました。
自殺できないサンマンは病院のベッドで目覚めました。ベッドにはヘビースモーカーの太った男が座っていました。しかし他の人には見えていないようで、男は幽霊でした。医師の診察時には、ロッカーの中で泣く中年女性を見つけました。この女性も幽霊でした。サンマンは夜、ナースセンターで用紙を吹き飛ばし、それをしゃがんで拾っているナースを見つめる赤シャツのエロじじいの幽霊を見つけました。3人の幽霊がサンマンに憑りつき、これからはサンマンの体を使うと言いました。
翌朝、サンマンの横には少年の幽霊がいました。結局、4人の幽霊が付きまとうことになり、嫌になったサンマンは霊媒師の元へ行きました。霊媒師は臨死体験により、幽霊が見えるようになったのだと言いました。自宅では幽霊の行動がそのままサンマンの行動になりました。酒を飲み、煙草を吸い、大飯を食らって泣く時間が過ぎました。
赤シャツのエロじじいが、願いを聞いてくれたら出て行くと言いました。じじいの願いは、カメラを病院に入院しているパンスに返すことでした。パンスの病院はホスピスで、余命が少ないパンスは病室で悪じじい仲間といつも博打をしていました。それを注意するのがナースのヨンスでした。刑事が持っているカメラを取って来て、パンスに返しに行った時、ヨンスを見たサンマンは一目ぼれしました。するとエロじじいが乗り移り、エロじじいの言葉で口説いていました。
次の願いは少年でした。映画館へアニメを見に行くと、ヨンスが余命短く入院している少年を連れて見ていました。幽霊が見ている映画ですが、ヨンスには、サンマンがアニメ好きに見えていました。次にジャージャーメンを食べ、露店で投てきをやりました。見事大当たりし、大きな飴をもらったサンマンは、この飴をハズレだったヨンスといる少年にあげようと言いますが、幽霊の少年は断りました。
次は太ったヘビースモーカーの願いです。彼は車が欲しいと言い、廃車置き場へ盗みに行きました。すると店主が、妻が逃げたので探してくれと頼み、妻と引き換えに車をもらうことになりました。彼の妻は妊娠中でしたが、肺がんになっていました。夫の煙草が原因でした。子供の命を守るため治療をしないと決めた妻を連れて帰り、事情を話しました。そして、もらった車はタクシーでした。タクシーを運転しているのはヘビスモーカーですが、警官から見えているのはサンマンの姿です。サンマンは無免許運転で捕まりました。身寄りのないサンマンはヨンスに電話をし、身柄引き受け人になってもらいました。
最後の願いは泣く女です。好きな人に料理を作りたいと言いますが、好きな人がわからないのでヨンスに作って食べさせると言って、二人は買い物に行きました。サンマンがヨンスをホスピスに呼びに行くと、余命短いヨンスの父親がやって来て、ヨンスと結婚してくれと頼みました。ヨンスは死にゆく患者しか診ていないので、このままだと一生結婚できないと言いました。そこへヨンスがやってきて父親の事を怒り出すと、サンマンが止めに入りました。するとヨンスはサンマンにまで怒った為、サンマンはフラれた気分になり、自宅に帰りました。
サンマンは家財道具をすべて寄付しました。その時、ヨンスの父の幽霊が会いに来ました。ヨンスにいつもの場所にプレゼントを置いていると言ってくれ、と言って帰りました。残りの命が少ないと感じたポンスはヨンスに、カメラをサンマンに返してくれと頼みました。サンマンの部屋では食事が完成し、幽霊たちと食べようとしていました。そこへヨンスがカメラを返しに来ました。サンマンは一緒に食べようと誘いました。
食べながらサンマンは、ヨンスに、ヨンスの父親の幽霊からの話を全てしました。ヨンスはすべてを聞いて帰りました。サンマンは、これで4人の希望は全て叶えたから帰ってくれと言い、4人は家を出ました。ヨンスは病院の屋上で父のプレゼントを見つけ、開けると靴が入っていました。ヨンスをは靴を見て泣きました。
サンマンは練炭を買って、ヘビースモーカーのタクシーに乗り込み、練炭を燃やし始めました。意識が薄くなる中、ヨンスとの楽しかった日々が浮かんできました。サンマンは生きて行こうと決めました。そして泣く女に習った巻寿司を作って、ホスピスに行き、ヨンスにお昼ご飯を一緒に食べようと誘いました。
プレゼントの靴を履いていたヨンスが巻寿司を食べていた時、普通はホウレンソウなのに、どうしてセリを入れているの？とサンマンに聞きました。サンマンは思わず、母が血行がよくなるからと言ってセリを入れていたと答えました。サンマンの消えていた記憶が蘇りました。台所で巻き寿司を作る母親の姿が見えました。あの泣く女でした。泣きながら自分の部屋に走って帰りました。ヘビースモーカーは父親、エロじじいは祖父、少年は兄だったのです。
あの日、家族でドライブに行くと言って、祖父がポンスにカメラを借りてきました。楽しいはずのドライブが一瞬の事故で地獄に変わりました。サンマン以外は全員死んでいました。しかしこの時のショックでサンマンは記憶を全て失っていました。部屋に帰ったサンマンは家族を呼びました。すると4人ともいました。
やがてサンマンは、ヨンスと結婚し、子供が出来ました。4人の幽霊はいつも見守っていました。実はサンマンを自殺から救っていたのも4人の家族の幽霊たちでした。
以上、映画「ハロー!?ゴースト」のあらすじと結末でした。
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