ひ・き・こ 降臨の紹介:2014年日本映画。刑事の取り調べを受けるユカリは、若い男が車に引きずられて殺される動画を見せられると、重い口を開きました。同窓会でニコという同級生に会ってから、復讐チャンネルという動画サイトを立ち上げ、キリコと3人でイジメられた相手に復讐を始めたことを話し始め…という内容の都市伝説「ひきこさん」をモチーフとしたホラー映画です。題名から想像できる内容ではなく、スラッシャー映画と言ってよい作品です。
監督:吉川久岳 出演者:秋月三佳(ユカリ)、小宮一葉(ニコ/ヒキコ)、サイボーグかおり(キリコ)、針原滋(父親)、正木佐和(母親)、ほか
映画「ひ・き・こ 降臨」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ひ・き・こ 降臨」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ひ・き・こ 降臨の予告編 動画
映画「ひ・き・こ 降臨」解説
この解説記事には映画「ひ・き・こ 降臨」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ひきこ降臨のネタバレあらすじ:起
二人の刑事にユカリは取り調べを受けていました。「知ってることを話してくれ」と言う刑事が、車で引きずられる男の動画を見せると、ユカリは話し始めます…。
ユカリは卒業してから10年目の小学校の同窓会の待ち合わせ場所にいました。そこへニコという女性がやって来ます。ユカリはニコに見覚えはありませんでしたが、同窓会に来たと言うので、話をします。やがてキリコがやって来ます。しばらく待っても誰も来ないため、3人は約束の居酒屋へ向かいます。
ニコはアパレル、キリコは建築関係、ユカリはカラオケで働いています。身の上話や、世間話で盛り上がったあと、居酒屋を出て3人は歩いて帰りはじめます。
ユカリが、イジメっこの福本、山崎、小林の3人の話を始めます。ユカリは「福本君が転校してからイジメはなくなったけど、私の心にはずっと残っている」と言います。そしてイジメられていた空地の前に立ち止まると、「もう帰ろう」と言って3人は別れました。
後日3人は待ち合わせをし、ニコの車に乗って走り出します。車が向ったのは、あの空き地でした。ニコがサングラスを取り出し、3人はサングラスをかけて奥へ進みます。しばらく歩くと、ユカリをイジメていた山崎が手足を縛られていました。そしてニコはユカリに「こいつにイジメられていたんでしょう。昔やられた事をやり返して」と言ってボールを渡します。
ひきこ降臨のネタバレあらすじ:承
山崎は「お前ら絶対ぶち殺してやる」と怒鳴ります。ニコは「私がやってあげる」と言って、山崎にボールをぶつけます。その時、ユカリのサングラスが外れ、山崎が「お前、小便ちびっていたユカリか。」と言いました。その言葉を聞いたユカリは山崎にボールをぶつけます。やがて3人が山崎に暴行を振るいます。
喫茶店に呼ばれたユカリは、ニコからパソコンを見せられます。ニコは「復讐チャンネル」というサイトを立ち上げ、動画をサイトにアップしていました。イジメに対する復讐動画はたちまち人気になり、書き込みも多くありました。
次はキリコの会社の社長がターゲットになりました。3人は社長の行動を追います。社長は女子トイレの盗撮マニアでした。この様子を動画に収めてサイトに公開すると、大評判になります。するとニコは「今後は皆の為に復讐を3人でやろう」と言い出します。
赤いマスクをかぶり、ストーカー男をカメラを持って追いかけ、3人は暴行を加えます。次はレイプ男でした。同じように追いこんで縛り上げ、動画を撮っていると、キリコが捕まってしまいます。するとニコは鉄パイプでレイプ男を殴り殺してしまいます。ユカリは「いくらなんでもやり過ぎだ」と言って帰ります。
ひきこ降臨のネタバレあらすじ:転
自宅に小学校時代のアルバムがないことから、ユカリは同級生のヒトミに電話をして見せてもらう約束をします。
その後ユカリは、ニコとキリコに「こんなこと、もうやめよう」と言います。二人が相手にしなかったため、ユカリは自宅に帰ります。自宅では、仕事をしない父に、母が小言を言っていました。カラオケルームも休み、寝ているとヒトミから電話があり、ユカリはヒトミの家に行きます。
ヒトミはニコという同級生はいないと言ってアルバムを見せます。写真には不登校だったヒキコが円の中に写っていました。実はニコが、不登校でひきこもりだったヒキコでした。ヒキコは福本らにイジメられて、不登校になりました。ヒトミによると転校したという福本は、実は自殺していました。ユカリがネットで事件を調べると、飛び降り自殺したビルの階段にニコが映っていました。
更に復讐チャンネルは、赤いマスクの人間が増え、動画を沢山アップしていました。ユカリがニコの実家へ行くと、廃墟の中にミイラ化した死体がありました。帰っていたユカリの前にニコが現れ、赤いマスクの男に捕らわれ空地へ連れて行かれます。そこには縛られた小林がいました。ユカリが「小林君はイジメていない」と言ったものの、ニコの命令で車が走りだし、小林は引きずられ殺されます。そしてこの様子は実況中継されていました。
ひきこ降臨の結末
ニコが「私のオヤジを殺してよ」とユカリに言うと、「あなたはヒキコでしょう」と言い返します。ニコは「私一人の復讐で済んだわけではない」と言います。逃げ出したユカリが自宅に戻ると、血まみれの父が手を洗っていました。奥の部屋では母が惨殺されていました。
飛び出したユカリの前にニコがやって来ます。ユカリは「私のお父さんに何をしたの!」と迫ります。ユカリは返事をしないニコの首を締め上げます。そこへカメラを持ったキリコがやってきます。キリコに助けを求めるニコでしたが、桐子は立ちすくんでいました。
ニコは包丁を出してユカリを刺します。ユカリが倒れると、ニコは「なんで私を助けに来ないの」と言ってキリコを何度も刺して殺しました。これを見たユカリはよろめきながら逃げ出します。
取調室では、話を聞いた年配の刑事が「よくわからない、供述をまとめておけ」と若い刑事に言います。若い刑事は、ビデオカメラをユカリに向けてセットします。そしてパソコンを立ち上げると、そこには復讐チャンネルの実況中継にユカリが映っていました。
書き込みには「裏切り者殺せ!」という文字が流れていました。若い刑事が赤いマスクを取り出して被ると、ユカリは絶句するのでした。
以上、映画「ひ・き・こ 降臨」のあらすじと結末でした。
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