海辺のホテルにての紹介:1981年フランス映画。恋人を亡くし新たな愛にとまどう女と、彼女の心を掴みきれないことに苛立ちを抑えられない男。1組の男女の愛するがゆえに苦悩する姿を描く。
監督:アンドレ・テシネ 出演:カトリーヌ・ドヌーヴ(エレーヌ)、パトリック・ドヴェール(ジル)、サビーヌ・オードパン(イリース)、ジョジアーヌ・バラスコ(コレット)、ほか
映画「海辺のホテルにて」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「海辺のホテルにて」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
海辺のホテルにての予告編 動画
映画「海辺のホテルにて」解説
この解説記事には映画「海辺のホテルにて」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
海辺のホテルにてのネタバレあらすじ:起・偶然の出会い
パリから遠く離れた海辺の町ビアリッツ。リゾート地として有名なこの地もシーズンオフとなり閑散としていた。
麻酔医として病院に勤務するエレーヌはある晩、車を飛ばしていて1人の男を撥ねそうになる。その男ジルに幸いケガはなく、慌てた様子のエレーヌを誘い近くのダイナーに誘って夜明かしする。
美しく、どこか陰のあるエレーヌに惹かれたジルはその晩、彼女を食事に誘うが、ジルは同席した友人ベルナールの軽薄さを批判したエレーヌに腹を立て、彼女を残して帰ってしまう。
エレーヌは店への支払い小切手から、母親が経営する駅前ホテルで暮しているジルの部屋を訪ね、その晩2人は一夜を共にする。
海辺のホテルにてのネタバレあらすじ:承・女の過去
しかしその後、誘いに応じないエレーヌに会うために、わざとケガをして病院に現れたジルを、エレーヌは郊外に建つ大きな屋敷サラマンドルに案内する。
その屋敷は建築家だったエレーヌの恋人が2人で暮すために建てたものだったが、暮し始める前に恋人は海で帰らぬ人となったのだ。
1人でその家に住むことも手放すこともできない彼女は屋敷をそのままに、自分は海辺の部屋を借りて住んでいた。
海辺のホテルにてのネタバレあらすじ:転・嫉妬に苦悩する男
その話を聞いたジルは一時ひるむが、エレーヌが語る過去の男に嫉妬し、体を重ねた後でも一緒のベッドで眠ろうとしない彼女の心の壁に苦悩する。
ジルはそれに打ち勝とうと自らサラマンドルにエレーヌと共に移り住むが、ジルの愛を受け入れ始めたエレーヌとは裏腹にジルの苦悩は深まるばかりだった。
愛と憎しみの葛藤が極限に達していたジルは泥酔状態でエレーヌを連れまわし、あげく海に入って死者への対抗心をあらわにする。
エレーヌは改修中の駅前ホテルにジルを連れ帰り、高熱を出した彼の面倒を見るが、ジルは彼女を避けるようになり、回復したあとも彼女と会う回数は減っていった。
海辺のホテルにての結末:消えない愛の炎
しかし彼女への愛は消えておらず、パリへ行くというベルナールに一緒に行かないか、と誘われるが、自分はエレーヌと静かに暮したいのだと言って断る。
一方で自暴自棄の状態から脱しないジルを見て、自分は彼にふさわしくないと悟ったエレーヌは彼の元を去り、パリ行きの列車に乗り込む。
改修が終わった駅前ホテルのリニューアルオープンパーティでエレーヌを待っていたジルだったが、病院の医師からエレーヌはパリへ行ったと聞き、慌てて荷物を持って駅に向かう。
翌朝1番のパリ行きの列車を待つ彼は、必ず彼女を探し出し、初めて会ったかのように、もう1度やり直すのだと固く決意する。
以上、映画「海辺のホテルにて」のあらすじと結末でした。
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